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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第四話 三人目の人はその十三

「我が国で戦車の移動は中々難しいのです」
「車道進めないことは意外ですね」
「そうですね、漫画でもある様なことは」
「ないですね」
「若し怪獣等が実際に出て」
 東宝の特撮みたいにだ、あんな怪獣一匹でも出て来たら日本は終わりだと確信している。
「暴れたら」
「戦車を持って来ることも」
「中々出来ないので」
「対応が取りにくいんですね」
「左様です」
 そうだというのだ。
「中々難しいのです」
「映画みたいには出来ないですね」
「若し出来ればどれだけ楽か」
「怪獣と戦うことが」
「私もそう思います」
 こう僕に話してくれた。
「只でさえ操縦が難しいというのに」
「自衛隊の戦車って操縦難しいんですか」
「はい、かなり」
 そうだというのだ。
「中々困りました」
「モビルスーツみたいいいかないですか」
「あちらの方が楽かと」
「だから専門職ですか」
「そうなります」
 戦車の操縦手の人達が専門職であることは僕も聞いている、少なくとも誰もが乗れて操れるものじゃないことはだ。
「専門で研修を受け」
「操縦技術を身につけて」
「そうして動かすものです」
「車より大変なんですね」
「あれ位なら」
 車の運転のレベルならというのだ、戦車の操縦が。
「自衛隊の方々も困らないでしょう」
「もっと楽にですね」
「戦車搭乗員の方も増やせます」
「そうなんですね」
「少なくともかなり研修を受けて」
 そうしてというのだ。
「それから乗るものです」
「じゃあ畑中さんも」
「一時期八条重工に派遣されていて」 
 軍需産業もやっているそこもだというのだ。
「そこで戦車の試乗をしていました」
「それで乗っておられたんですね」
「左様です、その時に」
「車の免許も」
「普通免許は学生時代に取りましたが」
 他の免許はというのだ。
「その時に大型等も習得しました」
「そうだったんですね」
「バイクも乗ります」
「えっ、バイクもですか」
「サイドカーが好きです」
 何かかなり話が拡がって来た、今度はそちらの話題だった。
「あれはいいものです」
「サイドカーも乗られるんですか」
「よく妻を隣に乗せて」
「運転されてるんですか」
「はい、いいものです」
 こう僕に話してくれる。
「宜しければ義和様も」
「その横の席に座って」
「ドライブ等は」
「まあ機会があれば」
 その時にと返した僕だった。
「宜しくお願いします」
「それじゃあ」
 こうした話もしてだった、何はともあれ。
 美沙さんも登校した、そして登校したその足で。
 女子バスケ部に行った、朝練の時は姿は見せなかったがホームルーム前に小夜子さんのクラスの女子バスケ部の娘達が僕のところに来てこう言って来た。 
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