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バカとテストと召喚獣~兄と私とFクラス~

作者:ハマT
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第四十四問姫路の思い

清水さんと久保君が負けてから十分ほどが経過して僕達のペアはほとんどが全滅した。Aクラスの仕掛けは今までのを組み合わせていてなかなか仕掛けが読みずらい。
「さてこれで終わりならいくぞ残りの3ペアを送り込むぞ」
ついに総攻撃を仕掛けるみたいだ……ってあれ?
「雄二残りのペアって二つじゃないの?」
確か如月さんと一真、雄二と霧島さんのペアだったはず。
「確かにペアは二つだでもな残りの人数は6人、実質3ペア作れるんだ」
「それって……」
「俺と鈴、雄二と霧島、お前と姫路だ」
そういえば僕はまだ脱落してない。それに姫路さんもまだ入ってないから失格じゃない。
「姫路行けるか?」
「は、はい!何とか頑張ります!!」
てなわけで

「う、う…………」
A クラスに入り姫路さんは必死に悲鳴をこらえている。
「姫路さん大丈夫?」
「は、はい大丈夫です!!少しなれてきました」
『うらめしや~』←オーソドックスなお化けが出てきた
「ッーー!」
「本当に大丈夫?怖いなら無理しなくても………」
「無理なんかしてません!!」
涙ぐみながら必死に答える姫路さん。少し緊張でもほどこうかな?
「姫路さんありがとう怖いのをこらえて参加してくれて」
「だっていつも皆さんには助けられてばかりですから私もこんなときぐらいはガンバないと……」
「いやいや僕達の方こそ助けたいと思うよ姫路さんお姫様みたいだから」
……旗から見てたらナンパにしかみえないよね?
「お姫様ですか?」
?姫路さんどうしたんだろう?
「明久君私ってみんなからはそう見えていたんですか?」
「姫路さん?」
「確かに私は体が弱くてあまり運動ができませんそんな私が嫌だったんです!!明久君!!」
失格にならないように最低限の声で叫び近づく姫路さん。暫く近づくと我に返ったように離れる。
「ごめんなさいこんなことを言って……私だって明久君達の役に立ちたいんです」
そんなことないよ。そう告げようとしたとき突然明かりが消え真っ暗になる。まずい姫路さんと離ればなれになったら………。暗闇のなか手探りで姫路さんを探す。そして何とか見つけ手を掴む。暫くして明かりがつくと……
「「え?」」
僕の目の前には如月さんがいた。
「ギャァァァァー!!!」
その直後誰かの悲鳴が響く。
「何で如月さんが……もしかしてペアを組み替えられた?!」
「吉井くんそうかもしれませんお兄ちゃんが確実に霧島さんを潰しに来るっていってましたから」
さっきの暗闇は迷路を作り替えて僕達のペアを組み替え自分達が有利になるようにしたことだ。さっきの悲鳴からして残りは二組だけ。
「残りのペアにもよりますがお兄ちゃんはもう失格してると思いますお化け苦手ですし」
そういえばこの肝試しをやりたくないって言ってなような……。
『おい東絛の作戦だったらこいつらお化けにやられて脱落じゃなかったか?』
僕達のいる後ろの壁からそんな声が聞こえる。壁の穴から覗くと常夏コンビと霧島さんと姫路さんがいた。
『ここがチェックポイントですか……』
『……瑞希行こう』
どうやら二人は最後のチェックポイントにたどり着いたみたいだ。この二人なら勝てるから安心だね。
『俺達の相手って作戦だったらF クラスのバカコンビだったよな』
『ああ、クズコンビよりはキツいがやるしかねぇ』
先輩の言う二人は雄二と誰だろ?
『…が……です………』
『何だ?言いたいことがあればはっきりいえよ』
『誰がクズなんですか!!!!』
突然の叫び声に僕たちも驚いた。
「今の………姫路さん?」
『お前なに言って………』
『まて夏川……ああそうだあの二人はクズだ、清涼祭じゃあ教頭室を爆破して強化合宿じゃあ覗きの主犯これのどこがクズじゃないんだ?いやアイツらはクズ以下だ!!』
『何で……』
『………瑞希この二人に何を言っても無駄、吉井や雄二が点数以外に良いところがあるのは私も知ってるから……きっとあの二人が倒してくれる』
そう言って去っていく姫路さんと霧島さん。どうやら最初の叫び声で失格になっているみたいだ。
「どうする如月さん?雄二たちと合流する?」
「吉井くん……… 私たちで決めませんか?私あの二人に用があるんです」
「僕もだよ如月さん」
所詮は肝試し。遊びのひとつ。賭けも今朝体育祭の準備を負けた方がするように変更になったし僕達のなかには遊びに感じていたところもある。でも………
「「ここからは本気だ(です)」」 
 

 
後書き
消去法でいくと一真と組まされたのは……  
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