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闇を祓う者~龍の力を持つ仮面ライダー~

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双子ディスカ……

 
前書き
書いてみました。ついでにお試しで投稿してみました。 

 
「このままでは不味いな……。私は退かせてもらうとしよう。それでは彼方、一夏、また会おう!」
「てめ! 逃がすか! 一夏!」
「おう!」

《ランドドラゴン ドッドッドッドッドゴーン! ドッドッドゴーン!》
《チョーイイネ! グラビティ、サイコー!》

 一夏はランドドラゴンになり、グラビティを使うがそれを回避し、ヤネスは次元の裂け目を創る。

「去らばだ!」

 ヤネスはそう言い残して次元の裂け目へ消えていった。

「くそ! 逃げられた!」
「まあ、彼方。勝てたんだから良しとしようぜ」
「それもそうだな……ん?」

 彼方はそこで異変に気づいた。それはヤネスが創った次元の裂け目がヤネスが次元転移した後にもまだ残っていることだった。

「おい、彼方……」
「ああ、分かってる。逃げるぞ!」

 しかし、次元の裂け目は彼方と一夏を引き寄せ始める。その勢いは凄まじく、彼方と一夏の抵抗をものともせず二人を次元の裂け目へと吸い込んだ。

「うわぁぁぁぁぁあああああ!」
「結局こうなるのか……」

 彼方達を吸い込んだその後は何も無かったかのように次元の裂け目はアッサリと消えていった。……まるで役目を終えたかのように。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ……意識が戻る。記憶は失ってないな。ヤネスが創り出した次元の裂け目に巻き込まれて意識を失った。となると、ここはまた違う世界ってことになるな。さて、どんな世界かも分からんし情報収集もしなきゃいけないからいつまでも寝転んでる訳にもいかないし起き上がるか。………………起き上がれない。いやいやいやいや、それはないだろう。でも全然体に力が入らん。声だしてみるか。せーの!

「あいあー!(よいしょー!)」

 what? え? なに今の!? 日本語じゃないんだけど!? …………猛烈に嫌な予感がする。落ち着いて自分の手を見てみよう。…………うわぁ、ちっちゃぁい♪
 ………………………………………………………………………………………………………………なんでだぁぁぁぁぁぁぁあああああああ! いや、まじなんで? どうして? 明らかに赤ちゃんじゃん! 何か? 巻き込まれた挙げ句に幼児退行(身体的に)したって訳か。ヤネスマジ死ねよおい! 何処まで人をおちょくったら済むんだあの野郎……!

「ああ、はいはい。ちょっと待ってね~」

 母親らしき人の声が聞こえる。そして、俺が寝かされている部屋に入ってくる。


「まずは、これからよろしくね。一誠(・・)一夏(・・)

 ……あれ? 俺一誠になってる。てことはここはハイスクールD×Dの世界か! いや待て、一夏? 一夏って言ったか? 右側を見てみる。いた。なんかすごい慌てた末に「やがて考えることを止めた」的な目をした赤ん坊が。その赤ん坊はこっちの視線に気づいたのか、こちらを見てくる。一応、俺の知っている一夏かどうか確認だ。あの世界で俺達はアイコンタクトを幾度となく交わしてきた。そしてその精度は最早普通の会話と遜色ないレベルまで昇華されたのだ!

 以下アイコンタクトによる会話

(おーい、一夏くーん。織斑一夏くーん)
(ん? これは彼方か! お前彼方なのか!)
(そーですよー。にしてもお前も意識があったんだな)
(ああ、起き上がろうとしても起き上がれないからビックリして自分の状況をみたら……)
(なるほど。俺もまったく同じ理由でこの状況に気づいた。にしてもこの状況は最早……)
("転生"と一緒。か?)
(ああ。しかも今回は最悪だな。あの世界とは違って)
(どういうことだ?)
(ここで問題です。赤ん坊の食事は何でしょう!)
(は? そりゃ、母ny……)
(気づいたか。つまり……)

「ご飯にしましょうねぇ~」

(ちょっ、待った!)
(諦めろ。俺はもう諦めた)

              ~ちょっと待ってね♪byルナ~

(今、身体が赤ん坊で良かったと心から思う……)
(同感だ……。母親とはいえあの大きさは無いだろう……。反応しちまうぞ……)
(ああ……)
(さて、切り替えるぞ。一夏、ドラゴンは居るか?)
(ちょっと待ってくれ。…………ああ、居るぞ)
(良かった。ならウィザードになれるな)
(お前はどうなんだよ)
(俺か? そもそも俺にはドラゴンはいねぇよ)

『いや、居るぞ』

 は? なんで頭の中に立木さんボイスが聞こえるんだ? 待てよ? ハイスクールD×Dの世界で、俺は兵藤一誠だから……

『どこにいるんだ?』
『ここだ』

 意識が深いところに導かれる。目を開けると目の前には見覚えのある赤い龍がいた。

「お前が今代の相棒か。よろしくな」

 渋い立木さんボイスで挨拶をしてきた。

「俺は赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)、赤龍帝ドライグだ」
「お、俺は兵藤一誠。だけど本当の名前は賀狩彼方だ」
「本当の名前? どういうことだ?」
「この世界で付けられた名前は兵藤一誠だけど、元の世界の名前は賀狩彼方というわけだ」
「相棒には前世の記憶があるのか?」
「いや、そうじゃなくてそもそもこの世界の人間じゃないんだよ。俺は元の世界で宿敵と戦ってたんだけどそいつが次元の裂け目を創って逃げたんだよ。それでその裂け目に俺とそこにいる一夏は巻き込まれた」
「なるほど」
「ちなみに一夏の中にもドラゴンがいるんだよ」
「そうか。道理でさっきから知らないドラゴンの気配がする訳だな」
「他に何か訊きたいことは?」
「そうだ、一番訊きたいことがある。相棒から神の気配がするのは何故だ?」
「それはだな~。何て言った方がいい? ルナ」
「別に私が話すのに」

 突然神器(セイクリッド・ギア)の中にルナが顕れた。

「や、久しぶりだねドライグ。いつ振り?」
「な!? お前ルナか!? 俺が封印されるより前だから二千年以上だろう。神の気配はお前か」
「うん。私が力を貸してるの」
「あれ? ルナ、ドライグ、知り合いなの?」
「うん。結構仲良かったよね?」
「そうだな」
「あら、そう。で? なんでここに?」
「あ、忘れるところだった。ねえ、ドライグ、また空を飛んでみたいと思わない?」
「当たり前だ。だが方法があるのか?」
「あるから言ってるの。じゃあ、まず彼方くん変身して」
「え? 分かった」

 俺は空間からディケイドライバーを取り出して変身しようとしたが止められた。

「ああ、待った待った! 渡し忘れてた! これに変身して!」

 そう言って渡されたのは、色の着いていないカードデッキだった。言われた通りに変身する。

「変身!」

 カードデッキをベルトに装着する。変身したその姿は龍騎のブランク体のように黒く鈍い色をしていた。

「彼方くん、コントラクトのカードを」
「分かった」

 左腕の召喚機にコントラクトのカードを装填する。

《CONTRACT》

 ドライグがコントラクトのカードに吸い込まれていき、コントラクトからアドベントのカードへと変化した。それにつれてあらゆるものが変わっていった。まずカードデッキの中心にドライグの顔を模した紋章が現れた。黒色だった身体は赤を主体に黄色、黒のカラーリングとなり、顔は頭にはドライグのような3本の角。複眼は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の宝玉と同じ緑色。左手のドライバイザーは正しく赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)だ。

「なるほど。こうなるのか」
「彼方くん、とりあえずドライグを出してあげて」
「ん、了解」

 宝玉のある位置からスライドさせてアドベントのカードを装填する。そして宝玉を押しと自動で閉まった。

《ADVENT》

 すると、焔の中からドライグが顕れる。

「なるほどな」
「ドライグ、気分はどう?」
「ああ、悪くない。これで新しい力を手に入れたと言うわけだな」
「ヤネスに対抗する力も増えた。これで次は逃がさねぇ!」
「相棒、俺も全力で力を貸そう」
「ああ、ありがとうドライグ」
「相棒、そろそろ戻った方がいいのではないか?」
「それもそうだな。じゃあドライグまた来るよ」
「ああ、分かった」

 こうして俺は新しい力と相棒を手に入れた。

(おい、彼方。どうしたんだ?)
(ん? ああ、この世界に来たことで俺の中にもドラゴンがいるんだよ)
(へえ、そうなのか)
(ドライグって言うんだけどな。この世界では二天龍って呼ばれてるすごいドラゴンらしい)
(すごいな! あ、俺のドラゴンも興味あるみたいだ)
(そうか、なら俺も新しい力を試したいからな。成長してから模擬戦でもするか)
(そうだな。だけどまずは……)
(離乳するまでを耐えなきゃな……)

 こうして俺と一夏はこのハイスクールD×Dの世界で生きていくことになった。 
 

 
後書き
どうだったでしょう? ドライグをどうしようかと考えていた結果こうなりました。
評判がよければそのまま連載します。特に反応無しなら、片方のケリがつくまで放置します。
連載してほしいなら、感想へお願いします。普通の感想も下さいね。 
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