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BRAIN ~ブレイン~

作者:
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未知の力

 
前書き
彼の名は詩紋柚子

名門『神崎学園』に通う、16歳の高校生だ

同じくして、彼の家庭も世には名をはせている

名家「詩紋家」

そんな彼には勉強よりもすごいことが!? 

 
まだ少しばかり桜の花弁が舞い散るころ――――

4月25日

「ったく、いつまで待たせるんだよッ!!」

そんな言の葉を口から零し、机を蹴る

忍中央銀行に男5人が立て籠もる

この銀行はとても広く、窓口も多い

つまり、多くの人がお金を預けに来ている

ということでココにしたのだろう

「おい、人質共。死にたくねぇよな?」

涙を流しながらも必死に頷く

そんな中に

うっわ、最悪。せっかくの給料日だったのにッ

そんなことを考える青年

彼の名を詩紋柚子という

まぁ、でもいいか。そろそろ布陣が完璧になってきたし

「警察だ~!!おとなしくしろ!って言ってもいうこと聞かないか」

マイペースな奴が現れた

「お前、よくわかってんじゃねぇか。で、身代金は持ってきたか?」

「俺は持ってきてない。ただし、金は用意した。あと、5分待ってくれ」

「金は用意できたんだなッ!クソ共の割には上出来だ」

「8年も警察をしてっからな。そうだ、名乗ってなかったな。俺の名は御門誠人だ」

「俺の名・・・いや、俺たちの名は≪牙≫グルー だ。」

突然、ドンッ

鈍い音がした

どこからともなく悲鳴が上がる

やっぱりな、コイツら ≪化人≫ばけびと か

でも、あと10秒だ。 10秒でお前らの負けだ

「あぁ~、殺ったか・・・、殺人罪だな。でも・・・」

「他に死体は出ない。あいつが中にいるからな」

御門は、ニヤッとする

「30秒ごとに一人ずつ殺るわ」

そう告げる・・・いや、告げ終わろうとすると

「time outだ≪化人≫共」

「てめぇ、なんで!!!」

「《brain》刀刃部隊・隊長 詩紋柚子」

「チッ、コイツ!!!brainだったのか!!殺れッ」

「遊んでやるよ、雑魚共」

激しい戦闘が始まる

―――時を同じくして―――

「警部、身代金って・・・」

「ん?あんなの嘘に決まってんじゃん」

「えっ?」

「いや、中で戦闘始まってんじゃん?」

「そう・・・ですね」

「あれさ、《brain》のさ詩紋ってやつが戦ってるんだよね」

「そうなんですか!?」

「おいおい、上司を疑うなよ。そんな戦闘もあと1分ってところかな?」

―――場は戻り―――

「詩紋家に代々伝わる、名刀《時雨桜》に勝てるわけがないッ」

たしかに場を見ても力の差は明白だった

主犯以外の死体が散らばる

そして、主犯の目を見ると明らかに動揺しているのがわかる

「お前に選択肢をやろう。1・無残に切り殺される 2・《変化》をして反抗をするか」

「んなの、決まってんだろッ!!!」

主犯は大声で《変化》一ノ舞と唱えた

一瞬にして、焔虎へと変化した

「ラスト30秒だ」

柚子がそう告げたと同時に

襲い掛かってくる

「遅い」

短い言の葉と同時に

詩紋流刀刃術一ノ二十三条・水弧ノ波動

唱えた

斬ったのだ いや、突いたのほうが正しいのだろうか

刃を鞘にしまうと

普段から耳にかけているイヤホンにつながるマイクに

「《化人》リストNo,117 焔虎を討伐 使用時間30秒」

そう言った 
 

 
後書き
すぐにメディア関係が集まり、臨時ニュースになったが、柚子の名前はなかった

あとで御門に聞いた話だが、学生のため個人情報を出さなかったようだ

その代わりとして、≪brain≫の協力があったと伝えられた

「ふぁああぁ。ねみぃ・・・。そうだ、あのシリーズのラノベの新巻の発売日だったぁぁぁ!!!」 
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