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『自分:第1章』

作者:零那
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『非行』

暫くして、隣に住んでる京ちゃんと遊ぶようになった。
4コ年上。
兄と姉の間の年。
家に帰りたくない頃、京ちゃんと仲良くなった。

母さんは毎日仕事。
兄は学校も殆ど来ず、何処おるか不明...
じぃちゃんも毎日何かと怒ってるし、猫イジメてるし...


今なら母さんの苦労も理解は出来る。
でも当時は...知らんかったし解る由も無かった。
元から構って貰って無かったし、淋しいとか...少しはあったんかも...


不満爆発したんかな?


京ちゃんと一緒に、万引きや空き巣をするようになった。

京ちゃんのばぁちゃんち泊まって、夜中にタバコ屋行ってカートンごっそり盗んで、アイスも店外に置いてあった時代やから、ごっそり盗んだ。


酒もタバコもお使いで買える時代。
普通にビールや日本酒を飲んでた。
窃盗とか普通にやってた。

自分がやってて解った。
たぶん兄は大阪居る時から、平気でこんなんやってたんやろなぁって。


じぃちゃんち来てスグ位から、山から木切ってきて、毎日削っては、何しょんか解らんかったけど、木刀作ってた。

たまには、みんなで鬼ごっこしたり、子供らしい事もしてた。
零那が鬼になったときは、必ず兄を追いかけてた。
兄は、間違いなく兄やのに、普段居らんから存在が明確じゃ無くて、怖い存在で、でも、憧れや認めて欲しい気持ちが在った。

姉は走るん遅い。
だから姉を抜いて兄を捕まえると、兄は褒めてくれる。
そんな事が嬉しかった。


ある日、姉に内緒で来いよ!って言われて、タバコや酒のお使い頼まれた。
行った先が、プールの下にある小さなドアの前。
毛布やマンガや灰皿まで在って、生活スペースになってた。
学校やか来てなかったし、来てもスグ喧嘩したり帰ったりだった。

学校は正直つまらんかった。
放課後に一輪車するのが一番楽しかった。

みんなが悪さしょったし、警察とは友達状態やし、万引きした物返しに行って謝ったり、島やからスグ噂にもなるし学校でも言われるよね...

姉は、其れと関係するか知らんけど不登校に。
先生が迎えに来て、母さんが無理矢理引っ張り出して、毎日戦争。 
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