ポケモン 一人の少年と一人の少女の物語
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第一部 出会い
4話 デントVSソラ
夢の跡地の事件から数日後
俺はサンヨウジムに挑戦をしに来ていた
このジムでバッヂを手に入れればソラからの課題は全て終了だ
「ジム戦をやりにきました!」
「そっか。君が最初に選んだ子は?」
「ツタージャです」
「なら、俺が相手だな」
そう言って前に出てきたのはポットさん
「頑張らないと承知しないから」
「任せとけ!ソラ!」
「ソラ?・・・・・ああ!!」
「へ?」
不意にデントさんが大きな声を上げる
ソラは慌ててデントさんの口を防いだ
デントさんがもごもごと何かを言っているがあいにく聞こえない
そしてソラは口から手を離した
(何言おうとしてんの!)
(久しぶりの再会なのに、冷たくない?)
(んなわけあるか!大体あんたは何を言おうとしたのさ!まさか私の正体を言おうとしてないでしょうね?)
(いやあ・・・・・・・)
(私、一応偽名使ってるんだからさ・・・・・)
(ごめん)
さっきからコソコソと話し合いをしている
何を話しているのかすごく気になる
「ソラ、君もバトルやらない?」
「はあ?何言ってんの?大体、デントじゃ相手にならないし」
「普通のジム戦じゃないよ。僕の本当の実力でさ」
「ふーん・・・・・いいわ。ちょっと手持ち替えてくるわ」
てな訳で先にデントさんとソラのバトルと言うことになった
実力があるもの同士のバトル
これはいい経験になるよ
*
「これより、デント対ソラのバトルを始めます!使用ポケモンは4体。
どちらかが先に全て戦闘不能になった時点でバトル終了です」
「ヤナッキー!」
「ブース!」
デントさんが出したのはヤナッキー
対してソラが出したのはブースターだ
「相性ではソラの方が有利だな」
「でも、デントさんだって対策はしっかりしてるはず」
「ヤナッキー!穴を掘る!」
ヤナッキーは穴を掘って姿を隠す
「ブース!ジャンプしてから穴に向かって火炎放射!」
対してブースターはジャンプしてから穴に向かって火炎放射を放つ
「まずい!ヤナッキー!早く出るんだ!」
ヤナッキーは慌てて穴から出る
その時ソラが笑った
その顔を見てデントさんが焦った
「ブース、大文字」
ブースターの大文字が決まり、ヤナッキーは戦闘不能になった
「流石だね」
「あたりまえです。私だっていつまでも同じままではありません」
「そうだね。次はイワパレス!」
「ブース、一回戻って。ミジュマ!」
次に出したのはデントさんがイワパレス、ソラがダイゲンキだった
「進化したんだね」
「はい。今ではすっかり頼もしいですよ」
「そっか、シザークロス!」
「シェルブレードで受け止めてそのままハイドロポンプ!」
ダイゲンキはやすやすとシザークロスを受け止めるとハイドロポンプを浴びせた
「イワパレス!!」
イワパレスは特性のお陰でなんとか耐えた
「頑丈ですか・・・・・・」
「そうだよ?イワパレス!殻を破るから岩雪崩!」
岩雪崩がダイゲンキを襲う
「水の誓い!」
水柱が上がり、岩を砕いていく
「嘘・・・・・・」
「流石、ソラだね」
「とどめの冷凍ビーム!」
イワパレスは氷漬けとなり戦闘不能になった
「やっぱり強いや」
「ありがとう」
「でも負けられない!ルンパッパ!」
「ミジュマ、戻って!ルミ!」
デントさんが出したのはルンパッパ、ソラが出したのは見たことのないポケモンだった
図鑑をかざして見てもデータ無しと表示されるばかり
「そのポケモンは?」
「カロス地方というところに生息しているアマルルガというポケモンです。タイプは岩、氷」
「僕の方が相性はいいね」
「そうですね。でもルミを甘く見ないでくださいね?」
「モチロンさ。ルンパッパ!ハイドロポンプ!」
「ルミ!サイコキネシスで軌道をそらして!」
ハイドロポンプはサイコキネシスによって、軌道をそらされ近くにあった岩にぶつかった
「ルミ!フリーズドライ!」
「何?その技?」
無数の氷がルンパッパに降り注ぐ
ルンパッパはその攻撃を受けて戦闘不能になった
「フリーズドライは氷タイプの技ですが水タイプに効果は抜群の技なんです」
「ルンパッパは草、水タイプだから四倍・・・・・・」
「ソラが遠く感じるよう・・・・・・・」
ここまで見てハッキリわかった
ソラは強すぎだ
俺じゃあまだまだ勝てない
と言うよりも、一生勝てない気がする
俺のそばで見ていたロンもセノも余りの強さに唖然
ソラって一体何者?
「やっぱり、ソラは強すぎだよ・・・・・・」
「デントもいくらか成長したんじゃない?」
「ありがとう。ナットレイ!」
「ルミは戻って!フッシー!」
デントさんが出したのはナットレイ、ソラはフシギバナを
これがラストバトルだ
「ナットレイ!ミサイルバリ!」
「花吹雪で迎え撃て!」
ミサイルバリと花吹雪なる技がぶつかり合う
その衝撃で周りが土埃で覆われる
「フッシー!ソーラービーム!」
不意にソラの指示が飛んだ
するとすぐさま、土埃を払うようにソーラービームが放たれた
「ナットレイ!守る!」
ナットレイをバリアが覆う
ソーラービームはそのバリアに弾かれ消えた
「流石に守るを使われるとは想定外です」
「なんか楽しいや。ナットレイ!ジャイロボール!」
「フッシー!蔓の鞭で捕まえろ!」
フシギバナは蔓の鞭でナットレイを捕まえた
「驚きだよ・・・・・・まさか、技を使っている時に捕まるとはね!なんとかして抜け出せ!」
ナットレイはなんとかして抜け出そうとする
しかし、なかなか抜け出せない
「フッシー、とどめのソーラービーム」
そっと呟かれたその指示
だが、フシギバナは最後にこの技が指示されることを知っていたのか
すでに発射準備を終えていたらしくすぐに発射された
至近距離からの技には流石に効果はいまひとつでも効いたらしく、ナットレイは戦闘不能となった
「ナットレイ、戦闘不能!0対4でソラの勝ち!」
結果はソラの圧勝
「流石だね・・・・・・完敗だよ・・・・・・」
「楽しかったわよ?また強くなったら相手になるわ」
「その時は、お手柔らかにね」
デントさんとソラは笑いあった
ソラはボールからポケモン達を出し、ねぎらっていた
「さあ、次は俺達だ」
「はい!絶対に負けません!」
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