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SAO ~青の剣士達~

作者:ルチル
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第2部 ALO
  30話 兄、弟、妹、全員集合!

僕達がついたのは広い場所
そこにはランスを構えたサラマンダーが3人と見覚えのあるシルフが1人

「リーファ!」

「タク兄!」

「ああん?兄のご登場か?」

「って....タク兄!スプリガン!」

「ああ!この人は大丈夫!」

僕と兄さんは地面に降り立つ

「女の子を3人がかりで襲うなんてかっこ悪いな」

兄さんがかっこつけて言う

「うるせ!」

「かっこつけなくて良いよ....」

「なんか言った?」

兄さんがこっちを振り向く

「別に....」

「おまえ....初心者だな?なんでこんなところにいるんだよ」

「初心者が俺達と戦おうなんて100年はやいんだよ!」

「なにしてるの!はやく逃げて!」

リーファが叫ぶ

「大丈夫」

1人のサラマンダーがランスを兄さんに突き出すが左手で受け止め、投げる

「さて.....この人達斬ってもいいのかな?」

兄さんは剣を抜きながらそう言う
剣を抜いてる時点で、戦う気満々だよね?

「いいと思うよ.....そっちはそのつもりだし」

「じゃあ、お構いなく!」

そういって兄さんはだらりと腕を下ろし切り込む

「相変わらずの速さだね.....」

「速い.....」

スピードに関しては自信があるリーファも兄さんの攻撃を見切れなかったようだ....

「次は誰?」

「俺が行く!」

そういった1人の男はランスを突き出す
兄さんはランスを剣ではじき、男に切り込む

「これで終わり!」

男が倒される

「あんたはどうする?」

兄さんが問う

「いや.....やめとくよ....もうすぐで魔法スキルが900なんだ....死亡罰則が惜しい」

「正直だね」

「リーファは?」

「あたしもいい....だけど次は勝つからね!サラマンダーさん」

「君には勝てない気がするよ」

そういうとサラマンダーは飛び去っていく

「タク兄.....どういうこと?なんでスプリガンが助けてくれたの?」

「話は後でいい?」

「うん」

「じゃあ、スイルベーンに出発!」

「あそこはシルフ領だよ?スプリガンが行ったら、やられちゃうよ?」

「やり返せば良いだろう?」

「シルフ領ではシルフは他の種族に攻撃ができるけど、他の種族はシルフに攻撃できないの!」

「そうなのか?でも、リーファとタクヤがいるから大丈夫だろ!」

「のんきすぎるよ.....」

「ほら、行くぞ!」

  ◆

僕達はシルフ領のスイルベーンにつくなり
すずらん亭というお店に入った
リーファはフルーツババロア、兄さんは木の実のタルト、ユイちゃんはチーズクッキー、僕はエクレア
を頼んだ
リーファはユイちゃんを見て驚いていた

「さて、いろいろと聞かせてもらうよ?タク兄」

「うん....って兄さんから説明したほうが良くない?」

「なんだよ....リーファはお前に振ったんだぞ?俺に説明を任せると?」

「そういうこと」

「.......はぁ....仕方ない....足りない部分はタクヤが補えよな」

「分かったよ」

リーファはこの話を聞いて驚きを隠せないようだ

「兄さん?」

「この世界では始めましてだな、俺の名はキリト....リアルでは和人だ」

「お兄ちゃん!?」

「そうだ、でこっちが<<プライベート・ピクシー>>のユイ」

「始めまして!リーファさん!
私はSAOで<<メンタルヘルス・カウンセリング・プログラム>>をしていました。
こちらの世界では<<プライベート・ピクシー>>としてパパとタク兄のサポートをしています」

「お兄ちゃん!?パパって!」

リーファがさらに驚く

「ああ.....ユイは俺とアスナの娘だからな」

「そうなんだ....通りでなんかお兄ちゃんに似ていると思った」

「私の姿はママとパパを足して割る2した姿ですから」

「それはソウとなんでお兄ちゃんがココに?」

リーファがさらに聞く

「ここにアスナがいるかもしれないから....俺はそれを確かめにきたんだ」

「アスナさんが.....どこに?」

「世界樹」

「!?お兄ちゃん....世界樹はねグランドクエストなの」

「グランドクエスト?」

「そう.....世界樹の攻略は全種族が狙っている事で世界樹にいる妖精王オベイロンに会う事でアルフに生まれ変わり飛空制限がなくなっていつまでも飛べるようになるの....
でも最初に会った種族のみがアルフになれるの」

「内容は確か.....世界樹内部のガーディアンを倒してその上にある、
ユグドランシルシティにたどり着く事」

「タク兄の言うとおりなんだけどね....ただ....」

「ただ?」

「そのガーディアンが異常なのよ.....強すぎるのよ」

「だからね、今各種族が模索している攻略方法は2つ」

「今の話を聞く限りでは、キーポイントの見過ごしか単一種族では攻略できないか」

「さすがお兄ちゃん!」

リーファは感心したようにうなずく

「だが、後者は無いな.....最初に会った種族だけがアルフになれるんだから
いくつかの種族が集まることはないだろうな」

「そうだね....今、血眼になって各種族がキーポイントを探してるよ」

「その様子じゃ、まだ見つかってないようだな」

「そうなのよね....シルフと仲の良いケットシーは同盟を結んでるけどね。
ちかじか、会議も行われるらしい」

「そっか.....協力してもらえるとありがたいな」

「私は協力するよ」

「ありがとう、リーファ」

兄さんが笑う
リーファは照れたようにそっぽを向き

「別にお兄ちゃんのためだけじゃないんだからね!」

「知ってるよ」

「じゃあ、世界樹に行こうか」

「ああ」

「でも、その前に、装備を何とかしないと....」

「そうだな....初期装備に、ただコートを羽織っただけだもんな.....」

「お兄ちゃん.....その剣って何?見た事無いんだけど.....」

「これ?名前は知ってるけどさ.....この世界でのこいつの立ち位置が分からないんだよな」

「パパの剣はこの世界では、伝説武器として存在するようです」

「はい!?お兄ちゃんの剣が伝説武器!?」

僕とリーファは驚く

「どういう事だよ.....」

「さあ?私にも分かりませんが」

「まあ、いいんじゃない?」

「そうかも.....」

「ちなみに性能的には.....<<聖剣エクスキャリバー>>に匹敵するほどらしいです」

「あの最強の剣に!?」

さらに驚く

「はい」

「こりゃ、チートの域超えてるだろ....」

「仕方ないですよ.....SAOではパパの愛剣として活躍してたんですから」

「そうなの?」

「まあな.....」

その時聞き覚えのある声が聞こえた

「リーファちゃん!」

「レコン!」

「よかった.....あの人数から逃げられたんだねって.....
スプリガン!?タクヤさん、お久しぶりです」

「久しぶり、レコン」

「珍しいな....お前が呼び捨てなんて」

「そう?レコンはリアルでは年下で、リーファのクラスメイトなんだよ」

「そうなのか.....リーファが面倒を持ち込まなかったか?」

「いえ...大丈夫です....ってなんでリーファちゃんの事知ってるんですか!?」

「お兄ちゃん?....紹介するね、こちらはキリト君....私とタク兄の兄だよ」

リーファは愛剣を兄さんに向けたまま話している

「悪かった!申し訳ございません!だからやめてください!リーファ様!」

兄さんは即効で謝りリーファはふんっと鼻を鳴らして愛剣を鞘にしまう

「リーファちゃんの兄?....し、失礼しました!僕はレコンといいます!」

急に態度を変えるレコン

「キリトだ、よろしく」

兄さんは動揺してないように見せかけ、実は動揺してる
そりゃ、態度が変わったら驚くよね

「ところで、リーファちゃん、この後どうするの?」

「お兄ちゃんを手伝うから、しばらく領地を出るわ」

「分かった、サクヤさんにそういっとくね」

「ありがとうレコン」

「どういたしまして!」

レコンはうれしそう
そうだよね....好きな人にお礼言われたら誰だってうれしいよね

「でも、今日は出ないよ。明日の午後3時にココでいい?」

「ああ。よろしくリーファ」

「うん、よろしくお兄ちゃん。ログアウトするなら上の宿を使ってね!」

「了解!」

リーファがログアウトする
その時レコンが話しかけてくる

「リーファちゃん、何かとトラブルに突っ込んでいくのでよろしくお願いします」

「知ってるよ.....だてに兄妹やってないしね」

「そうだな」

「では、またどこかで」

「おう!」

こうしてレコンと別れた
兄さんはログアウトするために上の宿に行った
僕もリーファと同じようにログアウトする

  ◆

「ふう.....」

僕はため息をつく
兄さんに伝える事があったのを思い出し兄さんの部屋に向かう
兄さんの部屋に着くなり、ノックをする

「兄さん!入るよ」

僕は入ると兄さんは勉強?していた

「どうした?タク?」

兄さんはこちらに背を向けたまま、話す

「明日午後2時にALOのさっきの場所に来て!装備を整えるから」

「了解」

ずいぶんとそっけないものだが兄さんはきちんと話を聞くほうだ
大丈夫だろう




 
 

 
後書き
ちなみにキリトの愛剣の立ち位置について

エクスキャリバーはタクヤに持たせたかったのでこういう立ち位置にしました
最強の剣という言葉にキリトが反応するので狙ってしまう.....
するとタクヤが手に入れなくなってしまう
ということで思いついたのが「エクスキャリバーと同等の剣を持ってたら狙わないんじゃね?」と
なので<<エリュシデータ>>と<<ダークリパルサー>>には<<伝説武器>>として登場してもらいました 
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