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【完結】剣製の魔法少女戦記

作者:炎の剣製
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第五章 StrikerS編
  第百五十話    『公開意見陳述会(8) 宴の終わり』

 
前書き
更新します!

今回はStrikerSの一つの山場である襲撃事件が終了します。

そして今日で連載を始めてから一周年になります。

つぶやきにも一周年記念SSを掲載しますのでよかったら見てください。

では、どうぞー。 

 




陳述会会場でスカリエッティ達一味について説明をしていたはやてだったが、

「えっ!?」
「…はやて? どうしたの?」

突如として昔にリインフォース・アインスが消えかけた時に感じた感覚を再び味わっていた。
カリムがはやてに話しかけるが、はやては聞いていなかったようでひたすら不安に駆られる。
さらには右手の甲にある令呪にも痛みが走った。
それはつまりアルクェイドにも危機がせまっている令呪の警告の証。
それに思い至ったはやては痛みが走る右手を左手で握りしめながら、

「(…シャマル、ザフィーラ…それにアルクェイドに士郎、志貴、アインス、ツルギ君達になにかあったんか!? 機動六課はどうなった!?)」

はやての心に不安の色が浮かぶ。
令呪がまだ存在している以上はアルクェイドは無事なのは確かだろうが、他の人達はどうなったかまではわからない。
ただひたすらはやてはみんなの無事を願うだけだった。



◆◇―――――――――◇◆



Side 八神リインフォース・アインス



…一体、なにが起こったんだ?
機動六課の避難所にツルギやヴィヴィオ達非戦闘員達と一緒に避難していたとこまでは覚えている。
だが、強烈な痺れを感じ気を失い、次に気がついた時には私は地面に横たわっていた。
なぜかわからないが体がスタンしているようでまともに動かせない。
照明その他もすべてショートして落ちてしまっていて暗く、代わりに火の手が上がってその灯りだけが周りの状況を確認できるという感じだ。
それでツルギやヴィヴィオの安否を確認するためになんとか首を動かした。
そして見てしまった。

「そ、んな…」

そこにはツルギだけではなくほとんどの者が私と同じような惨状になっていた。
皆一様に体が動かせないのかうめき声だけが聞こえてくるという状況。

「ツルギ、ツルギ…起きてくれ…」

私は体が動かせなくて近寄れない代わりに声で気絶しているツルギに話しかける。

「…マ、マ…」

かろうじてツルギの声が聞こえてきた。
よかった。無事だったのだな。

「よかった、ツルギ…」
「…ママ。体が、ビリビリして痛いよ…」
「すまない、ツルギ…。私も体が痺れて動かすことができないんだ。すまない…」

あまりの情けなさから涙を流しそうになる。
だが、今流す時ではない。
この状況をどう乗り切るか、打開するかを考えなければならない。
私達の考え通りなら…、
それで私はツルギの隣に目を向ける。
そこにはツルギ同様に気絶しているヴィヴィオの姿がある。
奴らの狙いはヴィヴィオだというのはあきらかだ。
だからなんとしても守らないといけない。
でも、考えたくはないが私達でこんな状況なのだから外で戦っているはずの士郎達もおそらく…。

「パパ達は、大丈夫かな…?」

私の顔に書いてあったのだろう、ツルギが私の考えていたことを言い当ててきた。
子供にこんな心配をかけさせるなんて私もまだまだだな。

「大丈夫だ、ツルギ。士郎パパ達はきっと大丈夫だ…」
「うん…。強いパパ達なら大丈夫だよね…」

心配がるツルギを不安がらせないようにそう言葉を紡ぐ。
しばらくそう励ましていたが、

―――ジャリッ。

人の足音が聞こえてきた。
みんなが動けない状況でその足音はよく耳に聞こえてきた。

「(誰だ…? 士郎達が救援に来てくれたのか…?)」

そう希望的に考えを巡らしたのだがそれはすぐに打ち砕かれる。
歩いてきたのは紫色の髪の少女に黒い鎧のような体をしている人型の召喚獣の二人の姿があった。
その無言の表情からはなにも読み取れない。
ただ目線の先にはヴィヴィオが映されているのは確かだった。

「…ガリュー、多分この女の子」

やはり…!
ヴィヴィオが狙いなのはわかった。
ならば今意識がある私が守らないといけない。
頼むッ! 動いてくれ! 少しでもいいから!
そう願うがやはり痺れてしまい指先一本動かすことができない!
ここまで、なのか…?
私が諦めかけたその時だった。

『ッ!?』

急に空気が振動したような気がした。
そして膨大な魔力がどこからか溢れてきていた。
発生源はどこだ? と、視線を動かして私は驚いた。

「………」

先ほどまで私同様に立ち上がることすらできないでいたツルギがヴィヴィオの前に二人を通さないように立ち塞がるように両手を広げて立っていた。
顔は伏せられていてブツブツとなにかを呟いている。

「…? なに、この子…?」

紫色の髪の少女もツルギに対して怪訝な視線を向けている。

「………したんだ…」
「ガリュー…」

少女が召喚獣に指示を出してツルギを攻撃しようとしている!
このままでは…!
だけどツルギは、

「………約束したんだ…」

そう言葉を発する。
そして同時に体に魔力が巡っていく。
胸元からなにか青白い光がもれてきて、

「…ヴィヴィオちゃんは、僕が守るって、約束…」

ツルギに異変が起き始める。
朱銀色の髪がどんどんと黄色に染まっていき、赤黒い魔力が体から噴き出してきて、

「約束、したんだーーーッ!!」

ツルギの咆哮とともにその赤黒い魔力が形を成して行って、次の瞬間には少女と召喚獣は壁ぎわにまで吹き飛ばされていた。
なにが、起きたんだ…?

「あああああああっ!!」

ツルギの叫びは続き、魔力が翼やブレードなど様々な形を形成して二人に襲いかかる。

「ッ…!」

少女の悲痛な叫びが聞こえた気がしたが、ツルギの攻撃が止んだ後には強制転移でもしたのだろう、少女と召喚獣の二人の姿は消え去っていた。

「うっ…」

ツルギは敵が消えて安心したのかわからないが気絶してしまった。
黄色に染まった髪も元の朱銀色に戻っていき、赤黒い魔力も消えてしまった。
ツルギに一体何が起こったのか今はまだわからない。
しかし、ツルギの中でなにか変化があったのは確かな事実である。
またこのような事態になるかもしれないから士郎達や主はやてに相談をしておいた方がいいな。



◆◇―――――――――◇◆



Side フェイト・T・ハラオウン



機動六課と通信が完全に繋がらなくなってしまい、不安に思うが今は士郎さん達を信じるしかない。
だから今は私ができることをしよう。
それでエリオとキャロとは別行動してランサーの場所に向かって飛行している。
でも途中で空を飛行している戦闘機人の姿を発見した。
戦闘機人は私の近くに高速で近寄ってきて、

「探しましたよ。フェイトお嬢様」
「お嬢様…? 一体何のことですか…?」

いきなりお嬢様と呼んできたために罠かと思いバルディッシュを構えて警戒する。

「ドクター…ジェイル・スカリエッティが貴女をお待ちしています」
「スカリエッティ…! なら、お前達は一体なにを企んでいるんだ! スカリエッティの居場所を教えて!」
「ドクターと直接会いたいのならばすぐにご案内いたします。
しかし、条件は貴女が我々に協力してくださること、ですがね」

そう言って戦闘機人は薄く笑う。
あまりにも露骨な挑発…!
でも、今は話を少しでも長く聞いて情報を得ないといけない。
だから、

「彼は…犯罪者だ! それも最悪の! そんな彼の言うことに従う義理なんで私にはない!」
「そんな悲しい事を言わないでください。ドクターはあなたやあの少年の生みの親でもあるんですよ?」
「確かにそうかもしれない…。けど、そんな事で私を従わせられると思わないことだ!」

それは完全な拒絶の言葉。
それに私の母はプレシアお母さん。
姉はアリシアだ。
リンディ母さんだっている。
だから…!
その思いを目に乗せて睨みを効かせた。

「…そうですか。なら、力づくでもあなたを捕らえます。IS、ライドインパルス!」

やっぱりこうなるんだね。予測はしていたけど戦闘は避けられそうにないか。

「行くよ。バルディッシュ?」
《イエス、サー》

そして私と戦闘機人との戦いが始まった。



◆◇―――――――――◇◆



アサシン…李書文は戦闘機人、セッテと戦闘を繰り広げていた。
しかしそれはアサシンの圧倒的有利という展開で、


「くっ…! ブーメランブレード!」

セッテがブーメランブレードをアサシンに目掛けて放つが、

「こんな幼稚な武器では儂は倒せんぞ? ふんっ!」

迫ってくるブーメランブレードに対してアサシンは拳を突き出した。
うねりを効かせた殺人拳は飛んできたブーメランブレードをものの見事に叩き折った。
それにセッテは一瞬苦い顔をして、すぐに掌を構えて衝撃を放つ。

「そんなこけおどし! 効かぬわ!」

しかし天然チートのアサシンは少しの足捌きだけで回避してしまった。
そして反撃とばかりにセッテに急接近し、

「アリサからは殺さずに捕らえろ、と命令されておるのでな。殺しはせん。しかし、逆に殺さなければよいのだろう…?」

それを間近で聞いたセッテは寒気を感じアサシンが飛べない空に退避しようと動きだそうとして、

「…あぁ、そうだ。もう主の両足は使えんぞ?」
「なっ! ああっ!?」

飛ぶ前に足を砕かれセッテは地に落ちた。

「(い、いつの間に…?)」

セッテは動揺を隠せないで顔を歪める。
しかしそれもしょうがない。
今回が初戦闘だったがために経験があまりにも足らなかったこと。
二つ目は初の相手がアサシンだったことが敗北の要因だったからだろう。
武器のブーメランブレードも砕かれたために残り一本。
衝撃砲も回避されてしまう。
両足は砕かれ撤退も封じられてしまった。
もう手がほぼなく詰みの状況。
セッテが取る残された手段は…、

『…クアットロ。戦闘手段を封じられ帰投手段も消されました。
私はどうすればよいでしょうか?』

今も安全な位置で楽しんでいるクアットロに連絡することだ。

『ん~…そうねぇ? セッテちゃん的にはもう戦えないのよね?』
『はい。敗北しました』
『そう。―――それじゃ、怖〜い管理局に頭の中を覗かれてドクターの位置が知られるのはマズイから~。
残念だけど、セッテちゃんとはこれでお別れね?』
『は…? クアットロ、なにを―――…』

セッテが最後まで言い切る前に、

『えいっ☆』

間抜けな言い方だが、それでセッテの運命は終わってしまった。
セッテの視界は瞬く間に暗くなり、人形のようにガクッと崩れて前のめりに倒れこんだ。

「…何事だ?」

突然のセッテの倒れようにアサシンは眉を上げて怪訝な表情を向ける。
代わりに近くにいて戦いを見ていたアリサがセッテを抱き起こす。

「ちょっと、あんた大丈夫?」
「…アリサよ。その者は敵だぞ? 少し不用心ではないか?」
「いいのよ。それよりさっきので少しおかしいと思ったのよ」

それでアリサは何度か呼びかけを続けた。
するとしばらくしてセッテは目を開く。
…しかし、それからがおかしかった。
視線を何度か振り、

「…あの、私は、誰でしょうか?」
「「…は?」」

アリサとアサシンの気の抜けた声が上がる。
話は簡単であり、クアットロは最終手段の記憶抹消を簡単に使ってしまったのであった。



◆◇―――――――――◇◆



Side エリオ・モンディアル



フェイトさんと分かれて行動している僕とキャロとフリード。
まだ戦っている部隊の救援を頼まれているから僕達もフリードに跨って空を飛びながら見る。
ふと、見ると空で骸骨怪鳥と戦っているフィアット副隊長の姿があったので、

「キャロ。フィアット副隊長を助けよう!」
「うん、エリオ君! フリード、お願いね?」
「キュックー!」

それでフィアット副隊長に寄って、

「フリード! ブラストフレア!」
「キューーー!」

フリードがブラストフレアを放つとフィアット副隊長が助かったと言わんばかりの表情で、

「助かりました。エリオにキャロにフリード」
「大丈夫ですか…?」
「なんとか持ち堪えていたんですが数が数でしたから…と! 核も潰さないとですね!」

フィアット副隊長は実体化の槍を放ち骸骨怪鳥の核を潰していた。

「さて、やっと片付きましたからどこかの部隊の救援に向かいましょう」
「「はい!」」

それで三人で見える範囲で探索していると知っている人達が戦っていた。
それは、ブリューナク隊の人達だった。

「ロボ君!」

僕が叫ぶと骸骨怪鳥を倒したロボ君がこちらを振り向いてきた。

「その声、エリオか!」

振り向きざまにデバイスなのだろう、確かトンファー型だっけ? それを残っている核を潰すのも忘れない手際は素直にすごいと思った。

「ロボ君達は大丈夫!?」
「あぁ、なんとか倒していってるぜ!」
「他の人達は大丈夫ですか…?」

キャロが他の人達の安否を気に掛ける。

「あぁ。キャロの心配は不要だ。全員無事だから。今は他の場所で戦っているぜ!」
「よかったです…」

それでキャロは安心そうに胸に手を置いた。
その時だった。
ものすごい地響きが轟く。

「なんだ!? 骸骨人形が出てくる時の何倍もの地震だぞ!」

ロボ君がそう叫ぶけど、それはすぐに形を現した。
地響きが続きながらゆうに二十mはあるであろう岩石巨人が出現したのだった。

「で、でかい…! でも、あれだけの大物を召喚させるなんてどれだけ―――…」

フィアット副隊長が思わず叫ぶ。
そして呟き始める。
なにか考え事をしているみたい。

「………ッ!」

それとは別にキャロがなにか決心したような顔つきになっているのが気になった。
そして、

「…エリオ君」
「なに? キャロ?」
「私に、勇気を分けて…」

キャロがそう言ってきたので僕はなにをすればいいのかわからなかったけど、手を握ってあげた。

「うん…。ありがとう、エリオ君! 私、やってみる!」

それでキャロは足を一歩前に出して、

「いきます!
…天地貫く業火の咆哮、遥けき大地の永遠(とわ)の護り手、我が元に()よ、黒き炎の大地の守護者…」

キャロの詠唱と共にケリュケイオンが激しく輝く。
そして僕達の後ろに巨大な魔法陣が出現し出す。

「竜騎招来、天地轟鳴、()よ、ヴォルテーーール!!」

魔法陣から十五mほどの巨大な竜…ヴォルテールが姿を現す。
その姿は岩石巨人よりは小さいものの威圧感が半端ではない。

「オオオオオーーーッ!!」

完全に顕現し、翼を広げて雄叫びを上げる。

「出来た…!」

キャロの嬉しそうな顔を浮かべる。
おそらくフリードを竜魂召喚した時以上に緊張したんだろうな。
失敗しないか、って…。
でも、

「成功してよかったね、キャロ」
「うん! ヴォルテール! あの岩石巨人を倒して!」

ヴォルテールは無言で頷いて岩石巨人に拳を見舞おうとしたが、

「キャロ、待ってください!」
「フィアット副隊長!?」

先ほどまで考え込んでいたフィアット副隊長が突然叫ぶ。
どうしたのだろう?

「私の考えが正しければ、あの岩石巨人を倒したら悲劇が起こります!」
「えっ…?」

悲劇…?

「あれは私達の使う魔導ではなく魔術での召喚です。
あれほどの物を召喚するにはかなりの人数の魔術師の魔力が必要なはずです。もし、もしもですよ?…倒した瞬間にフィードバックがその魔術師達に襲いかかったら…」

そこまで聞いて僕も分かってしまった。

「キャロ! 倒しちゃダメだよ!」
「う、うん!」

それでキャロはヴォルテールに命令して岩石巨人を押さえるだけにとどまらせた。

「で、でもよ…別に敵の魔術師が倒れるんなら倒してもいいんじゃないの?」

ロボ君がそう発するが、フィアット副隊長は深刻そうに、

「…今、公式に発表はされていませんが三十人以上の魔術師の行方が不明なのです」

それを聞いて納得した。
それじゃなおさら倒す事はできない。

「キャロ! あなたの召喚魔法を応用してリンクを切る事はできますか!?」
「で、出来るかわからないですがやってみます!」

それからしばらくしてキャロは長い詠唱を唱えて、しばらくして岩石巨人はリンクげ切れたのかただの岩の塊と化して沈黙した。

「よくやりました! キャロ!」
「は、はい…」

でもさすがのキャロも魔力の使用のし過ぎでフラフラだったので僕が肩を支えてあげた。

「ありがとう、エリオ君…」
「気にしないで。今は休んで、キャロ」
「うん…」

それから僕達はロボ君達と残りの敵を倒す事に専念するのだった。



◆◇―――――――――◇◆



Side ヴィータ



今だゼストと打ち合いを続けているとどうやらやっと支援隊の部隊がやってくる気配がした。
ゼストもそれに気づいたのだろう、苦虫を噛み潰したような表情をし、

「ここまでか…アギト、撤退だ」

それでユニゾンを解くゼスト。

「くそっ! くそっ! ここまで来たのに…!」

融合騎が地団駄を踏んでいた。

「…逃がすと思ってんのかよ?」

あたしは追撃をかけようとした。
ユニゾンを解いたって事は先ほどまでの打ち合いは出来ないはずだ。
なら、勝機はあたしにあると思いグラーフアイゼンを構えたが、ふと、耳になにかが迫ってくるのを捉えた。
それで振り向くとあたしに向かって幾つもの矢が接近してきていた!

「くっ!?」

それであたしはゼストを逃がすのは嫌だがその場から急いで離脱をはかった。
矢を見てすぐにわかった。
あれはあたしでは落とせないものだと。
さらにはホーミング機能でもあるのかあたしの後を追尾してきやがる!
これ以上はあたしでも追いつかれちまう!
せめて、リインだけでも!

「ユニゾン・アウト!」
「ヴィータちゃん!?」

リインは反論を言いたそうな顔をしたが、すぐに胸に守るように抱き寄せた。
次にはあたしの背中に次々と矢が着弾して爆発が起こる。
あたしの意識があったのはそこまでだった…。
一瞬シグナムの姿が映ったような気がしたが、もうダメだ…。





シグナムは陳述会の部屋でシャッハからレヴァンティンを受け取りすぐに飛び出して行った。
そしてヴィータのもとに向かい、途中で撤退しているゼストの姿を見て「あれは…」と呟くが、今はヴィータの安否が先だと急ぎ、見れば無数の矢に襲われているヴィータの姿を見た。
そして墜落する姿を見て、

「ヴィータ!」

すぐに支えるがヴィータの背中が酷いことになっているのを見て苦い顔をする。
リインも、

「ヴィータちゃん! しっかりするです!?」

涙を浮かべながらヴィータの顔に張り付くリイン。
シグナムも、

「間に合わず、すまん…ヴィータ」

シグナムは間に合わなかった事に悔やむのだった。






また、別の場所。
フェイトもトーレと戦っていたが、

「…さて、力の差がわかったでしょう?」
「黙れ!」
「聞き分けが悪いと始末が悪いですよ。
しかし、さて…では今宵はここまでにしておきましょうか。また、お会いしましょう。
ですが覚えておいてください」

光が瞬いた次の瞬間にはトーレの姿はかき消えていた。
ただ、『あなたでは私達には勝てません』とだけ言葉が聞こえてくるのだった。

「そんなことは、ない!」

フェイトはたとえ負け惜しみでも言わずにはいられなかった。



◆◇―――――――――◇◆



Side 八神はやて



突然のことだった。
スクリーンが展開し出して映像にスカリエッティの映像が映し出された。
同時に燃えている機動六課の映像や、地上本部各地の映像が映し出される。
そんな…! 私達の機動六課が!

『ミッドチルダ管理局地上本部の諸君。気に入っていただいたかな? ささやかながらこれは私からのプレゼントだ』

なにがプレゼントや。
私からしたら罰ゲーム以上のものや!

『これは治安維持やロストロギア規制など技術促進を妨害し続ける管理局に対しての技術者からの恨みの一撃、とでも思ってくれたまえよ。
多少の血は流れただろうが、合理的に敵を制圧できる技術を証明することが出来ただろう?
それとだが…魔術師殿』

するとまた違う映像が映り出し、そこにはフードを被った人物と、えっ!?

『エースオブエース…高町なのはと、その使い魔のオリヴィエ・ゼーケブレヒトは私達が頂いたよ』

フードの人物に持たれているなのはちゃんと、その後ろで俯いて手を握りしめていながらも攻撃が出来ないでいるオリヴィエさんの姿があった。
そんな…。なのはちゃん!

『さて、では今日はここまでにしておくとしようかね。だが、この素晴らしき力と技術が必要だと感じたのなら、いつでも私宛に依頼をくれたまえ。
格別の条件でお譲りするよ。ククク、アハハハハハハ!!』

そしてスカリエッティの映像は途切れる。
隣でかリムが、

「予言は、覆らなかった…」

そう呟いているが、

「まだや。まだ、機動六課も、私達も終わってへん…! 絶対に諦めへん!」

私は再起をはかることを誓った。

 
 

 
後書き
今回は一気に書き上げました。

ちなみに機動六課はガジェット不足で破壊まではできなかったという感じです。普通に撤退しただけと思っていただければと。

ツルギの秘密も少し公開しましたが、まだ書き足りない部分があると思います。

この場面の描写が足りないという指摘がありましたら感想でお寄せ下さい。

ただ、あえて今回は流した場面も複数ありますがね。

それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。

では。 
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