| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

魔法少女リリカルなのはStrikerS~赤き弓兵と青の槍兵

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

後日談
  最終話~家族

 
前書き
士郎「出会い、絆を深めた私達」

なのは「その物語も終わりが来た」

フェイト「物語は新しい世代へ」

ランス「受け継がれていく」

4人「最終話~家族、始まります」 

 
side ヴィヴィオ


「まだまだだ!甘いぞヴィヴィオ!!」
「はああ!!」


衛宮家の朝。私とパパの稽古が庭で行われる。
普段はその間にママが朝食の仕上げをするのだが、本日は日曜日。
なのでママと起きたばかりの優も見学している。


「そこっ!」
「見え見えだぞ!」


隙が生まれたと思い攻めれば、それは誘いだったりする、なんて言うことはよくある。
結局。


「ここまで、だな」
「は、はあ~い……」


今日も一撃入れられずに朝練は終了した。




side 士郎


ヴィヴィオとの朝練を終えると、なのはと共に朝食の準備に取りかかる。


「ヴィヴィオ~。優の着替え手伝ってあげてね」
「は~い!行こっか、優」
「うん……」


寝ぼけ眼を擦る優を連れて二階へ上がるヴィヴィオ。
その姿を見ながらハムエッグの仕上げに入る。
隣ではなのはがコーヒーを淹れ終わる所だった。


「完成、だな」


完成した物を食卓に並べ終えたタイミングでヴィヴィオと優が降りてくる。
全員が席に着くと、優が掛け声を掛ける。


「いただきます!」
「「「いただきます」」」


挨拶を終えた優はすぐにトーストに手を伸ばす。
苺ジャムを塗ろうとするが、上手く行かずになのはが代わりにやってあげていた。
ヴィヴィオはハムエッグと野菜をトーストに挟んで食べている。
そんな様子をコーヒーを飲みながら見ていると自然と笑みがこぼれる。


「パパ、良いことでもあった?」


そんな私の様子を見たなのはが問いかけてくる。


「いや、ただ幸せだな、と思っただけだよ」
「そっか。ねえ、今日パパ予定は?」


なのはに聞かれて思い返すが、今日は何もないようだった。


「これと言った予定は無いぞ」
「それなら久しぶりにお出かけしようか」
「ほんとー?やったー!」
「優、ご飯中だよ」


ヴィヴィオが手放しで喜ぶ優を窘めるも、自身も喜びを隠せていなかった。
そんな子供達を見て微笑み合う私となのはだった。




side ランス


「おーきーろー!!」


朝一番からの大声と腹に感じる衝撃。


「……アリシアか」
「うん!おはよーおとーさん!」
「おう。お休み」


そう言って布団を被る。


「おーきーてー!!」
「起きない」
「おとーさんといたいのー!」
「それならアリシアも寝ればいい」
「なるほど!!それじゃ、おじゃましまーす」


そう言いながら布団に潜り込むアリシア。これでまた平穏が訪れると一安心した時だった。


「あ・な・た?」


なにかきけんなかんじがする。


「起きなさい」
「はい!!」




…………………………………………………………………


「全く……アリシアの教育に悪いから朝はちゃんと起きてって言ってるでしょ?」
「誰かさんがあんなに求めてくるからだろうが……」
「何か言った?」
「いや、なんも」


いつもどおりの我が家の休日。
前夜にどれだけ乱れようとも翌朝は必ず早く起きるフェイト。
我が家の謎の一つである。


「また変なこと考えたでしょ?」
「……んなことねーよ」


謎その2。何故か読まれるこちらの考え。


「まあ、いいよ。それより今日はいい天気だよね」


フェイトがこういう時は大体次に言うことは決まっている。


「出かけよっか、三人で」


全くもって何時も通りだ。


「了解しましたよ、お嬢様」
「私は奥様じゃない?」
「そうとも言うな」
「ふふふ、変なの」


こんな下らない会話も幸せだと感じる。


「できたー!!ひとりでおきがえ!!」


そんなことを考えていたらTシャツを反対に着たアリシアがとてとてと駆け寄ってくる。


「アリシア、シャツ反対だよ」
「えっ、あー!ほんとだ!!」


フェイトに指摘されて慌てて服装を正す愛娘を見ていると、自分の変化を感じる。
だが、それでいい。そう望んだのは俺自身なのだから。




side ヴィヴィオ


えー、皆さんこんにちは。衛宮ヴィヴィオです。
現在私はミッド中央公園に来ています。


「優~。こっちこっち!!」
「まってよ、アリシア!」


駆け回る弟。
仲の良い幼馴染と一緒に遊んでいる。


「なぜ貴様とこんな所で………」
「俺が知るか。こっちこそなんで休日にまでてめえと……」


いがみ合う父親たち。


「そうそう、それでさー」
「なのはのとこも?うちもね……」


楽しそうに話す母親たち。


「そういえばさ、覚えてる?」


そんな光景を眺めていた私にママが語りかける。


「ヴィヴィオがちっちゃい時、このメンバーでお出かけしたい、って言ってたこと」
「あー……そういえば、なんとなくそんなこと言ってた気がする」
「あんなに騒いだのにぼんやりとしか覚えてないんだね」


フェイトさんにそう言われ、少し恥ずかしくなる。


「皆一緒じゃなきゃヤダー!って駄々をこねてな。それで4人同室になったんだったな」
「そうなると私達に取っての恋のキューピッドはヴィヴィオになるね」
「あうう………」
「何にせよ、これでその時の我が儘が叶った訳だな」


ランスさんのその言葉に居たたまれなくなる私だが、皆は感慨深そうにこう言った。


「叶えるのに四年も掛かっちゃってごめんね」
「中々機会に恵まれなくて。遅くなっちゃったけど、楽しかったかな?」
「あの時といい、今回のことと言い、随分待たせてしまったな」


そこまで考えていてくれたなんて。当の昔に忘れてた約束をまだ覚えていてくれたママ達には感謝こそすれど、謝られる様なことはない。


「謝らないで。私なんて約束したことを言われるまで忘れてたんだし、5人よりも7人の方がきっと楽しいから、ね?」


そう言ってはみるが、結構クサい台詞だった為か、恥ずかしくてまともにママ達の方を見れない。
代わりに優とアリシアの方を見た。


「もう、生意気言って~!」
「ふにゃあ!?」


そんな私にママが襲いかかって来た。
それを咎めるパパと仲良く此方をみて笑うフェイトさんとランスさん。


「ヴィヴィオおねーちゃんたのしそうなことしてるー!!まぜてまぜてー!!」
「アリシア……まってって…」


こんな日々が続いていくこと。そう言うことを幸せって言うのかな?
だとしたら、私はとっても幸せ者だ。
家族がいて、友達がいて。沢山お世話になっている人たちがいて。
そんな日常があることに感謝を忘れないように。
衛宮ヴィヴィオ、楽しく伸び伸びと日々を過ごしていきます!



魔法少女リリカルなのはStrikerS~赤き弓兵と青の槍兵~

    完 
 

 
後書き
まさかあんな事故が起きるとは……これだからスマホはヽ(`Д´#)ノ

と、消えたことに対しての責任転嫁をしてみる。

完結時の挨拶なんてもう忘れたし…今更どうしろって言うんだ!

と、言う訳で内容変わりまくっていると思いますが大筋に変更はないのであんまり言うことはありません!

それではViVidの方にてまたお会いしましょう(^o^) 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧