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ドラゴンクエスト5~天空の花嫁……とか、

作者:あちゃ
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第10話:未来は常に予定外!?

(サンタローズ)

父さんのスパルタ再発!
夜通しオバケ退治を行っていた俺に対し、“今後も冒険を続けるのなら、このくらい出来なければならない!”的な感じで、即日アルカパを出立しました。

もう一泊し、完全に英気を養えると思ってた俺には完全に予定外です。
眠い目を擦りながらサンタローズまでの険しい道(俺ちゃん的に)を歩き帰宅します。
お陰で朝一に出立したのに、辿り着いたのは夕暮れでしたよ!

スドー君は無表情だから疲れてるのかは解らないけど、チロルは元気モリモリで跳ね回ってました。
だってアイツ、夜はちゃんと寝てたんだモン!
俺、アイツの為に寝ないで頑張ってたのに、アイツはちゃんと寝てたんだモン!

しかもビアンカから『はいチロル。これあげるね……貴女にお似合いよ』と言われ、貰ったビアンカのリボン(鬣に結ってる)が気に入った様で、数分おきに俺に手鏡を要求してくる始末……
コイツ……ナルシストじゃん!

だが、戦闘になれば完璧に活躍する! まさに“攻・防・技”の三位一体である!
原作知識を駆使し、出てくるモンスターの特徴(弱点や習性)を即座に看破し、攻撃要員であるチロルに指示を出す。
攻撃を受けそうになっても、頑丈なスドー君が鉄壁の守りを見せてくれるので、俺ちゃん一安心!

そんな訳で心置きなく妖精の村へ出発出来る俺ちゃんだが、その前にやらなければならない事がある。
そう……それは勿論、未来の超イケメンに俺の持ってるゴールドオーブを手渡すことだ。
その際に奴隷生活を回避出来たのか……出来たのなら一応その方法等を聞き、今後の為に備えたいと考える。

だからサンタローズへ帰ってきてからは、毎日の様に教会前で待機してるのだが……
超イケメンが現れない。
ただ待っているのはアホらしいし、子供らしくボールを使いチロル・スドー君と遊びながら出現を待っている。

教会のシスターには“また今日も此処に来やがった”的な顔をされて、正直ウンザリなのだけど……
此処で待つしか方法は無いので、気長に待とうと考えてます。
そう言えば、DQ5二次創作の作品の中に、このシスターが超巨乳美女で主人公()とデキちゃう話が在ったなぁ……

所詮は空想だ……
このシスターは地味顔だし、胸もそんなに大きくない。
父さんに気があるみたいだけど、こんな継母は断りたい。
エッチぃハプニングは期待出来そうもないし、期待したくないからね。

「ねぇアルス君……こんな所で遊ぶのも良いけど、もう少し剣術のお稽古をした方が良いんじゃ無い? 聞いたわよ、レヌール城のオバケを退治した時、殆どの敵をビアンカちゃんが倒したんでしょ!? もう少し剣術稽古を頑張って、女の子を守れる男の子にならなくちゃ!」

どうにも何処かへ行かせたいらしく、シスターの方から話しかけてきた……余計なお世話だ。
俺の弱さは稽古云々じゃないんだよ! モンスターを前にすると、ビビって動けなくなる心の問題なんだよ!
日がな一日、教会(ここ)に居座ってるからって、そんなに邪魔者扱いしなくても良いだろうに……

俺だって飽きてしまい、村を散策に行ったことがあるさ。
もしかしたら別の場所で遭遇するのかも……ってね!
だけど超イケメンに会うどころか、村中で起きている悪戯の犯人にされかけたんだ!

それ俺じゃねーよ!
エルフ族のベラが、気付いて貰う為に巻き起こしてる悪戯だからね!
子供=悪戯って決め付けんじゃねーよ!

辛い事を思い出しションボリしてたら、悪いと思ったのか「危ない事はしちゃだめよ」と言ってシスターは俺の前から立ち去ろうとする。
正直ホッとしたのだが、突如俺の目の前に半透明の女が現れ、俺に背中を向けたシスターのスカートを勢いよく捲り上げた!

「え!?「きゃー!! 何するのよ!(バチン!)」
白と黒のシマシマが目に飛び込んできたと思ったら、こちらに振り向いたシスターの平手が鮮やかに俺の頬にヒットした!

強烈に痛い!
俺ちゃん涙目……見ちゃったけど見ようとはしてないのに。
冤罪なのに大激怒のシスターにガミガミ怒られる。

叱られ俯きつつチラリと横に視線を向けると、半透明女が腹を抱えて爆笑中。
髪は藤色、瞳も同色、肌が真っ白で耳が尖ってる……
見た感じ12.3歳くらいの少女、コイツがベラだろう。
これもコイツの悪戯の一環だろう。

何を目的とした悪戯なんだ?
人間界では誰にも気付いて貰えないから、自己アピールを主目的とした悪戯だろう……
これで良いのか? シスターが去ったら、俺殴るよ。絶対にこの馬鹿(ベラ)殴るよ!



2.30分ガミガミ怒られ、シスターが教会へ入っていったのを見計らい、半透明女(ベラ)の方へと近付く。
そして拳を握り締め振り上げたら、勢いよくベラに向けて殴りかかる!
だが、すんでの所で避けられ、勢いだけは残ってしまった俺は前のめりに転ぶ。

「え、アンタ私のことが見えるの!?」
(ベラ)は目をパチクリさせて驚いている。
「うるさい馬鹿女! お前……やって良いことと悪いことがあるんだぞ! 俺はこの村で“頼りないけど良い子”で通ってんだ! それなのに……」

俺は立ち上がり服に付いた泥を払いながら、半透明女(ベラ)を睨んで怒鳴り散らす。
やっと自分に気付いてくれる人間が現れ嬉しいのだが、その事へ驚いてしまいチグハグナ表情で俺を見ている半透明女(ベラ)……俺の怒りには一切感想は無さそうだ。

「良かった! 私ねずっと探してたの……私の事に気付いてくれる人を! でも……ここじゃ落ち着いて話が出来ないわ。この村に1軒だけ地下室があるお宅が在るの……その地下室で待ってるから、貴方も来てちょうだい。待てるからね!」

「お、おい……ちょ、待て……ちょっと待てよコラ!」
結局、驚きは吹き飛ばされ嬉しさを身体に纏い、半透明女(ベラ)は一方的に話をして去って行った……
何だあの半透明女(おんな)は!? 何だってあんなKY(ばか)を派遣するんだ? エルフ族も人材不足なのか?

大体……地下室のある家って、俺んちだろ!
自宅だから問題ないけど、余所様のお宅だったら勝手に侵入するわけにいかないだろう。
アイツふざけんなよマジで……こっちの都合も、人々への迷惑も、何考えてねーじゃんかよ!

兎にも角にも激怒中の俺はダッシュで自宅へ舞い戻る。
玄関入って即座に地下! 予定通り半透明女(ベラ)が待機中……
俺は勢いをそのままに半透明女(ベラ)へ体当たり!

だがヒラリと避けられ、置いてあった空樽群へ突っ込む。
「あらあら元気ね。やっぱり子供は元気でなくっちゃね!」
痛い……体中が痛いのもさることながら、チロルとスドー君の悲しそうな視線がなお痛い。

「避けんなよ!」
「そんな事より聞いて! 私の居る妖精の村が大ピンチなの。貴方の居る世界にも影響が出る事だから、貴方に力を貸してもらいたいの。詳しい事はポワン様に聞いて!」

俺の怒りを完全無視(気付いてもいない)し、一方的に話を進め俺の手を取り勝手に妖精の村へ連れ去る半透明女(ベラ)……
ちょっとは俺の話を聞けよ!





(妖精の村)

辺り一面銀世界の村に連れてこられた俺達……勿論チロルとスドー君も、予定通り巻き込まれました。
「ちょ、俺の話を……「いいから早く来てよ!」
半透明女(ベラ)は相変わらず俺の話を聞かず腕を引っ張り強制連行します。

この()、結構力強いの……
俺ちゃんね……ズルズルと引き摺られてるの……
でもね……階段くらいは歩かせて欲しかった。

段差で頭やら身体やらをガンガン打ち付けちゃったの。
顔だけは死守したけど、もう俺ちゃんボロボロ……
こいつゼッテー許さねー!



 
 

 
後書き
ごめんなさい。
手前味噌な話題を入れてしまいました。
気にしたら負けですよ。 
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