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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
誓う言葉
  嘘と演技。2

署長のマゼランを含め、


話で聞いていたのはレベル5に閉じ込められている可能性が高いっていう話だったのに


初めて知ったレベル6へとリフトは進んでいた


・・・・まさかレベル6があったとは。


ていうか?ここにはさ、あのクロコダイルとジンベエが捕まってるんでしょ?


事前にハンコックには作戦を伝えたんだけどさ


記憶喪失作戦は通じるのか?


エースを見た時に過去の事をむやみに思い出さないようにって思って


その記憶喪失作戦にハンコックは手助けするって言ってくれたけどさ


・・・ジンベエやクロコダイルに通じるかはイマイチ不明なんだよなあ


ドミノ「到着しました」


リフトから下りてハンコックの左横を歩く


・・・そういえば・・・


あたしたちいっつも右側にハンコックがいて、


ハンコックの後ろにサロメがいて


ハンコックの左側にはあたしがいて、


あたしの斜め後ろにレオンがいるんだよね


しかも年の差親友ってやつだし(笑)


リノ「ハンコック良かったじゃん(笑)

ここまで来ても絶世の美女とはね(笑)」


ハンコック「何を言う。わらわ以外にもお主の名前がちらほらと出てるぞ」


リノ「ちらほらでしょ(笑)」


この嫌なフロアであたしとハンコックが話をしていると、


いつの間にかエースが閉じ込められている檻の前に辿りついた


ハンニャバル「特別面会だぞエース・・・誰が来たと思う?

ジンベエ・・・貴様でさえも面識は無いはずの美女たちだ・・・!!」


殺すぞコイツ←


マジで殺すぞオイ←


ハンニャバル「名は知れ渡るも姿は見せず戦闘部族九蛇の皇帝並びに副皇帝」


・・・なの?あたしって←


ハンニャバル「王下七武海の海賊女帝ボアハンコックと海姫だああ!!

どちらか私と結婚してください!!――ガハッ」


野蛆虫があたしたちの前から消え去ると、


数ヶ月ぶりにあたしはちゃんとエースを見たような気がした


今はフードを被ってなかったからちゃんと見れてたけど、エースは物凄く驚いていた


ジンベエ「リノ・・・!?」


エース「ッ・・・」


・・・あたしの心、ヤバいです←


かなりヤバいよちょっと←


ジンベエ「リノ・・・!!何故お前が・・・ここに!!」


リノ「・・・・・・」


何も言えなかったけど、あたしがエースと出会う前までずっと


蛆虫を偏見してた目でずっとエースを見ていると


多分ハンコックがあたしの心境を呼んで、声を掛けた


ハンコック「・・・どうやらこの者たちはリノの事を知ってるようじゃが・・・知り合いなのか?」


リノ「・・・・・知り合い?あたし、初対面なんだけど」


エース「!?」


ジンベエ「何だと!?リノ!!どういう事だ!!」


昔は一緒に大喧嘩したり、暇さえあれば勝負してた程の仲だったジンベエが


海楼石で繋がれてるのに立ち上がった


・・・よく、昔から熱くてバカやって


無茶してたんだよね…それなのに忘れるわけないじゃん


ジンベエ「わしらの事を忘れたというのか!?

それとも今更になってお前たち二人は七武海の称号でも欲しくなったか?!」


リノ「あたしは戦争好きだよ(笑)

だって白髭が出てくるんでしょ?蛆虫どもがいる場には出たくないけど白髭海賊団の実力は見たいもん(笑)」


ハンコック「そうじゃな・・・たまには楽しい事も出来よう」


エース「・・・どういう・・・事だよ・・・」


レベル6のフロアが一気に静かになると、


エースの声だけが静かに鳴り響く


リノ「あのさ?あんまり大きい声では言いたくないんだけど。

あたしはアンタたち二人と今日、ここで初めて会った。」


ジンベエ「ッ・・・」


リノ「それにあたし、男とか嫌いだし?馴れ馴れしく名前を呼ばないでくれる?」


エース「ッ・・・・どういう事だよ!!お前ッこの数ヶ月だけで俺の事を忘れたって言うのかよ!?」


リノ「この際だからハッキリ言うけど勘違いしてんじゃないの?(笑)

あたしは蛆虫との思い出なんか綺麗サッパリ忘れてるから」


ハンコック「・・・なる程な。火拳のエース・・・この男がわらわたちも参加する戦争の引き金になる男か」


・・・・お願いだから泣かないでエース


あたしだって・・・あたしだって・・・


こんな事したくないのに・・・


ジンベエ「・・・・」


・・・あんたもあんたでそんな顔しないでよ・・・


ハンコック「今更になって涙を流すのか?」


エース「黙れェェ!!」


レオン『・・・・・・・』


・・・・お願いだから泣かないで・・・


泣かないでよ!!エース・・・


ジンベエ「・・・・可笑しいな」


リノ「・・・何が可笑しいって言うの?」


ジンベエ「〝ヤツ〟は元気か?」


・・・・・・・うわ出たこういう質問!!


あたしたちの間だけに作られた秘密の暗号っていうか・・・


てことはコイツ、あたしの演技を見破ったか・・・


リノ「・・・・はあ・・・・〝ねはとるぶやみもうこはつやはてっえまおくたっま

ねらかうらもてしぎんえでまごいさらたっだんたっぶやみ〟」


エース「・・・?」


ハンコック「?」


ジンベエ「ほほう・・・〝いわたっだことるれさまだにやらとぎんえのえまお・・・かりはや

がいぽっそうはらやとつしうそくおき・・・だとこういうどはれこいたっい〟」


リノ「〝ばてっだんなぎんえらかだ

ょしでじいだちいばれすとたっあがいあつねなかそひにだいあのとすーえにのういてったてしくかをおかとっずがしたあ〟」


ジンベエ「何!?お前が!!?」


リノ「殺すぞ」


ジンベエ「すまぬ・・・」


この野郎!!お前としか使わないこの嫌な文章を頑張って作ってやったのに!!


頑張りを無駄にするようなことを言いやがって!!


しかもなんか背後で毒が飛んできたような気がするけど


モモンガ「海姫!ボアハンコック!!まだか!!」


リノ「テメェーも電撃で麻痺させるぞ!!馴れ馴れしく話しかけるな!!」


ハンコック「それは駄目じゃ。わらわも石化させたいとこだが・・・」


リノ「メロメロ甘風、効かなかったもんね(笑)」


ハンコック「う・・・///」


リノ「ああそうだ・・・お前に良いお知らせ(笑)

ここに麦わら帽被った能天気が来てるから(笑)」


エース「何・・・!?・・・ッ・・・リノ待て!!」


お願いだからもう名前で呼ばないでよ・・・


ジンベエ「〝なだうそさよがうほいなわいはとこのまい〟」


リノ「脳天ぶち抜いてやるからな」


歩き続けながらも振り返ってジンベエの方に右手の人差し指を向けると


ジンベエは大人しく黙って目を瞑った


・・・やっぱジンベエだわ・・・


海峡のジンベエだわ・・・名前の通り嫌な奴だわ・・・


リノ「・・・戦争、楽しみにしてるから(笑)」


クルっと振り返って見下したように笑うと、


早くここから出たくてちょっとだけ足早に進んだ


モモンガ「もう・・・終わったのか?」


リノ「時間は無いんでしょ?だったら早くしろ」


後ろを見なくたって分かる


・・・こんなんじゃなかったのにね。


エース、ごめんね・・・こんな事しか・・・


再会したっていうのにこんな最悪な再会で・・・


ジンベエもごめん・・・それから・・・


ジンベエ「・・・・・・」


黙っててくれてありがと。 
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