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とある問題児過ぎる方たちが異世界から来るそうですよ?

作者:スイム
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第一話 “箱庭”

 
前書き
スイムです。頑張るので、よろしくお願いします。 

 
上条の視界に入るもの。その壮大な風景に言葉を無くした。

世界の果てを彷彿させる崖があった。
縮尺を見間違うほど巨大な都市が見えた。

だが、それより先に現実を見なければいけない。上条の眼下には刻々と迫り来る巨大な河。いくら上条といえど、この高度から落ちればかなり危ないことになることは必至。

「……そうだ。“空間移動(テレポート)”使えば乗り切れるんじゃなかろうか」

意識を集中させ、演算を開始する上条。

ふっと上条の姿が上空から消え、地上五メートルほどのところに現れた。そして上条の体が自由落下を始めようとしたとき、上条は二つのことに気付いた。落ちようとしている場所が水面ではなく、岩の露出した地面であること。そして、今自分が落ちる地点に木陰から出てきた女性らしき人影がいるということ。

「マジか……、不幸だ……」

その数秒後、上条と女性の頭は見事にごっちんこ。上条の意識は断絶。河に落ちたもう一つの人影が誰かを確認し、意識を手放した。













トリトニスの滝にて、白雪姫は困っていた。

白雪姫の目の前には倒れたウニ頭の男。こいつからぶつかってきたとはいえ意識の無い者を放って置くことは不味いと思い、どこかに寝かせようと担いだ。

そして河辺に寝かせ様子を見ようと思ったとき、河から別の人影が上がってきた。

「ンだァここは……」

一言で表すなら、“白”。驚くほど白かった。

その少年を見ると、不思議なことに河に落ちたはずなのに少しも濡れていない。その少年は河辺でウニ頭の男と一緒にいる白雪姫を見ると、話し掛けてきた。

「あのォ、すみませン。そいつ俺の連れなンすわ」

「そうなのか?」

そのとき、ウニ頭も目を覚ました。

「……ん、いってて。……って一方通行(アクセラレータ)!?」

「よォ、三下ァ」

そしてウニ頭がこちらを見て、

「お前が助けてくれたんだろ?……ありがとう。俺は上条当麻。そっちは?」

と、意外に丁寧な挨拶をしてきた。

「……我は白雪姫。この“トリトニスの滝”の主だ。そっちの白いの。……お主は名を何と申すのだ?」

「……チッ、……三下が言ってただろォが。一方通行(アクセラレータ)だ」

不機嫌ながら、自己紹介をする一方通行。

「なんと!!それがお主の名なのか。……何とも珍妙な名前よのう」

その言葉に周囲に殺気が満ちた。

「おい古くせェ喋り方のババァ。人に名前聞いといてなンだァそれは……、殺すぞ」

流石に不味いと思った上条は止めに入った。

「ハイ終了。ところで白雪姫はこの世界のこと良く知ってる人のこと知ってたりするか?」

「……白雪で良い。白夜叉様という“階層支配者(フロアマスター)”なら知っておるぞ」

すると、上条は非常に言いづらそうに、

「“階層支配者(フロアマスター)”ってのも知らないんだが。……そこまで案内してくれないか?」

と言った。流石に、ここまでこの世界の常識を知らないとは思わなかった白雪。

「お主ら。……もしやこの“箱庭”の世界に召喚されたばかりか?」

「あァ、そンな感じだなァ」

仕方ないと思い、案内を承諾し“白夜叉”がいるであろう超巨大商業コミュニティ“サウザンドアイズ”の支店へと向かった。












“サウザンドアイズ”の支店の目の前に着いた上条、一方通行、白雪御一行。入り口近くで箒を持ち掃除をしている店員に白雪が喋り掛けた。

「……すまん。白夜叉様はいらっしゃるかの?」

「いらっしゃると思いますが」

先の言葉を待たず店内に入る白雪。

「お主らは少しそこで待っておれ」

そう言って、白雪は白夜叉のもとへ向かった。

「白夜叉様。いらっしゃいますか?」

奥の部屋へと入っていき、障子越しに見える人影へと声を掛ける。

「?……白雪か。入れ」

そこにいたのは、美しい銀髪をした和装の少女だった。

「先ほど“箱庭”に召喚されたばかりの、少年二人を見つけたので、連れてまいりました」

うむ、と考える素振りをしてから、外にいる女性店員に聞こえるように、

「そこにいる少年二人を中へ通せ」

と言った。

そして和室に入ってきた少年二人。

それは修羅神仏の集う“箱庭”で最強クラスの力を持つ白夜叉をして、圧倒的と言わざるを得ない霊格を備えた正真正銘の強者であった。









 
 

 
後書き
拙くて申し訳ないです。 
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