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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
縮まる距離。
  帰還。女ヶ島

あれから数日間。


ほとんど海の上にいたあたしとレオンとマール


あたしがここ、女ヶ島に着くまではずっと泣いていたのを


レオンとマールは傍に寄り添ってくれていた


でもこうして女ヶ島に辿り着くと真っ先にハンコックが抱きしめてくれた


ハンコック「リノ!!」


リノ「・・・ハンコック・・・」


ハンコック「よくぞご無事で・・・!!」


リノ「ハンコック・・・苦しいよ」


ソニア「リノ様!お帰りです」


マリー「リノ様!ご無事で何よりです」


リノ「サンダーソニアもマリーゴールドもありがと」


三人の表情に気づかない訳じゃなかった。


多分、ハンコックはあたしに抱きついた時点で分かったのかもしれない


あたしが無理に笑った事とか、


だって前のあたしなら抱きつかせるだけ抱きつかせてすぐに離れようとしてたし


「お腹空いたー」って言って走り去って行くのが癖なんだっけか。


ハンコック「リノ・・・?長い船旅で疲れたのか?」


リノ「あはは・・・ごめん、少しの間は・・・一人にしてくれる?」


ハンコック「そ・・・それは構わぬが・・・」


マリー「レオン、マール。何かあったのですか?」


レオン『・・・・・』


マール『まあ・・・ちょっとな』


ハンコックたちの言葉は聞こえない訳じゃなかった


けど、あたしはひたすらに歩いて、ガンガン痛む頭を抑えながら


もう出ないはずの涙を堪えていた


ソニア「一体何があったと?」


マール『・・・リノの奴、恋に落ちたみてェーで』


「「「恋!?」」」


ハンコック「・・・リノがじゃと!?」


レオン『それも名のある男だ』












『あっ!リノだ!!リノだよ皆!!』


『リノだと!?』


『えっ!?リノが帰って来たのか!?』


『にしても結構、長かったなぁー』


九蛇城に戻ってる途中で通りかかった花庭の入口前で立ち止まってたあたしに気付いたミィルたちが嬉しそうに、


あたしの元に集まって来る


ミィル『リノお帰り~!!』


リノ「ただいま。皆ちゃんと話聞いてた?」


ベガルス『勿論だともよ~』


ギガル『んでリノ!!美味しい食事は持って来てくれたのか!?』


リノ「あ、忘れた」


ギガル『オイィィ!!!』


リノ「ごめんごめん(笑) あ、でも結構、他の街の料理は美味しかったよ」


ギガル『嫌味か!?お前嫌味かよ!?』


リノ「この島から出られる機会が会ったら案内するから(笑)」


ギガル『約束だぞ?!』


リノ「分かってる(笑)」


無駄に食い意地だけは強いっていうか・・・(笑)


でもそこがギガルの良いとこだから気にしないけど・・・(笑)


ラフュー『そういえばあのバカどもは何処行った?』


リノ「今頃はハンコックたちと食べてるんじゃない?」


エルノ「お前は食べないのか?メリーサの話では力を頻繁に使っていたと聞いてるが」


リノ「あ~食より寝る方が先手かなーって(笑)」


ミィル『ええ!?リノ何処か怪我したの?』


ベガルス『コイツが怪我するとかない話だ』


リノ「おいベガルス、あたしだって怪我ぐらいするわ!」


ベガルス『の割には無傷じゃねーかよ』


リノ「うっせーまだ怪我してないって事だ」


ベガルス『それを無傷っつーんだろーが!』


リノ「あ、そうか。」


あたしが無理して笑ってると、


回復獣のミィルがあたしの足を頭で押して部屋の中に向かわせた


リノ「ちょっとミィル?!」


ミィル『リノは帰って来たばっかなんだから休まないと!』


リノ「バリバリ元気なんだけど・・・?」


ミィル『絶対にダメ!!』


リノ「・・・はい・・・」


ミィルの鬼のような顔にこれだけしか言えないあたしって・・・


・・・けど、あたしの事をここまで心配してくれるなんてやっぱミィルや皆は優しいな。


ミィル『・・・リノ』



リノ「ん?」


ミィル『・・・・・何でもない(笑)』


リノ「え~?(笑)そこまで言ったんだったら教えてよ~」


ミィル『本当に何でもないよ~(笑)』


リノ「ほんとにー?」


ミィル『ほんとだってば(笑)』


リノ「うーんまだ疑い深いけどそれなら許して・・・」


ミィル『・・・リノ?』


どうして・・・あの時の事を、思い出しちゃうんだろ・・・


何で涙が出て来るの・・・?


ミィル『リノ!?どっ、どうしたの!?

具合でも悪いの!?それとも私が気に障るような事でも言った・・・!?』


リノ「ううん・・・違うの・・・違う・・・」


ミィル『え!?』


エース・・・会いたいよ・・・


・・・エース・・・


リノ「ミィルは何も悪くない・・・」


ミィル『そんな顔でそんな言葉言わないでよ!?

待って!!今、ハンコックを呼んでくるからリノは部屋にいて!!』


リノ「ミィル!!」


いつものあたしらしくないって思ったミィルが、


気が動転したように廊下を走り去って行く


・・・そんなんじゃ、ないんだよ


リノ「あたしが・・・悪いんだよね・・・」


__エース__


・・・だから戻って来てよ・・・


お願いだから・・・エース・・・ 
 

 
後書き
**メス**

回復獣ミィル

比較的優しい性格。


氷獣 ラフュー

少しだけ気が強い


予言獣 メリーサ

予言をする時は必ず目を閉じていて、「「キィェェェ!!!」」が特徴的。

メリーサの予言は必ず当たる。が、時々相手の早とちりや焦らしで誤る事がある
**オス**


爆破獣 ギガル

他の獣とは違ってお腹周りだけが人一倍は大きい。

ド派手に爆破する物全てを食う


牙獣 ベガルス

身体中を刃にして相手を切り殺す


水獣 エルノ

他の獣とは違い、口にして言葉を言う

水使いでもあり、敵だと判断した物は敵の目を見て一撃殺する事が多い 
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