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ソードアート・オンライン〜Another story〜

作者:じーくw
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第1話 ログインしました

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RYUKIがログインしました::   2022/6/24 1:32





>>RYUKI


どうかしたのか?
珍しいな、こんな時間に。


>>AKIHIKO


深夜にすまないとは思うが、どうしても君に報告があってね……。


>>RYUKI


報告?


>>AKIHIKO

それは、兼ねてより私の夢だったものが実現しそうだ。
これは、君と言う天才プログラマーがいてくれたお陰と言っても過言ではない。
私は是非、一度は直接会って、感謝の意を示したい、礼を言いたいと思うのだが、どうだろうか?


>>RYUKI


別に気にする事は無い。
オレはオレがしたい仕事をしたまで、であって、別に何かを教えたつもりも、そんな立場でも全く無い。
それに、オレもお前と同じだ。
マスコミが嫌いであり、メディアに露出も本当にゴメンだ。

……互いに、そんなオレとお前がリアルで会合でもするものなら、何処から流出するものか判ったものではないだろう?



>>AKIHIKO


ふふ……、思ったとおりの返事だった。
まさか、ここまで正確に思い描いていた通りだとはな、私は実際に驚ている。
実に君らしい返答だ。



>>RYUKI


…………………。
わかっていて何故聞く?
まあ、そう言う物言いも相変わらずといったところか。



>>AKIHIKO


いや、軽い好奇心だ。悪くは思わないでくれたまえ。
そして、用はそれだけでは無い。



>>RYUKI





>>AKIHIKO


私がこの度開発したSAO。《ソードアート・オンライン》についてだ。
これはゲームであって遊びではない……。
幼少期よりの夢、異世界の創造……具現化。
私自身の夢。
たとえ何に変えてでもたどり着きたかった所。
私の全てがそこに詰まっていると言っていい作品だ。



>>RYUKI


……ほう。
SAOに関してはニュースで多少かじってはいる。
それにVRMMO……か。
確かナーヴギア……だったか?ハードは。
……ん?だが、基本理論は全てお前が手がけた作品だろう?
なぜ オレに礼を言うんだ?
殆ど関わったとは言えないが。



>>AKIHIKO


謙遜はよしたまえよ。
私は君と言う天才プログラマーがいてくれたからこそ、完成させる事ができたのだ。
確かに開発に君は関わってはいないが、君と仕事をしたからこそ……。
君の技術を目の当たりにしたからこそできたことなのだ。


>>RYUKI


……別に煽てても何もでないし、オレは誰とも会いもしないがな。
だが、オレもアンタはオレの数少ない人間の中で尊敬に値する能力を持っていると感じている。
いつかまた、仕事を共にしたいと思えた初めての人間だからな。



>>AKIHIKO


それは光栄だな……。
ならば、君をSAOの世界へ招待したいのだがいかがかな?
仕事とは少し違うが、システムの最終チェックと思い招待したい。



>>RYUKI


SAOへ……?


>>AKIHIKO


ああ、
君は無類のゲーム好きとも聞いている。
そして腕前もよく聞いている。様々なMMOをプレーし、そして、オンラインにおいてのゲーム成績は常に1,2を争うプレイヤーだそうじゃないか。



>>RYUKI


まあ……。
でもゲームだ。所詮はデジタルデータの世界……。
相手がデジタルなら、何があっても負けない。それだけの事だ。
オレは現実からはドロップアウトしているようなものだからな。
いや、この世界より オンラインの世界の方が現実だと思っているのかもな。



>>AKIHIKO


所詮はデジタル……か。
実に君らしいセリフだ。
私もそちらの方面に力を注いでいたら君ともっと早くに出会えたのかもしれないな。



>>RYUKI


かもな。
お前とは良いライバルになれそうだ。



>>AKIHIKO


SAOに来てくれたなら……。そうなる可能性はあると思う。
私は開発者であり、まだβテストも始まってもいないが。
βテストは2ヶ月行い、それがすみ次第、選考1万人限定で発売される。
……君の現実・・に楽しみが増える。



>>RYUKI


……魅力的な提案だ。
だが、オレにはまだ仕事があるんだ。
まあ、それになによりも。



>>AKIHIKO


何より……何かな?
君の仕事スピードからすれば、訳は無いと思うが……。
その何より……が最も重要な部分だろう?



>>RYUKI


その通りだ。
アバターでプレイするとは言えVRの世界。
そして、デジタルの世界はバグは存在する。
潰すのは訳はないが、《アバター解除》。そんなバグが発生に現実の姿が現れる。
……そんな事になったら流石にキツい。



>>AKIHIKO


晒したくないと言う気持ちは私を遥かに凌駕しているな。実に君らしいと言えば君らしいな。
……残念だ。


>>RYUKI


………?
何やら悲観しすぎていないか?
文面からでも伝わるぞ。
それにVRMMO以外でなら喜んで相手になる。
それがお前にとって、良い思い出になるかは保障は出来んがな。



>>AKIHIKO


それは楽しみだ……。
だが、私にはもう機会は無いかもしれないな。



>>RYUKI


……Burnout Syndrome。
燃え尽き症候群の様なものか?
お前にはSAOがあるんだろう。
夢に到着した。そしてそのお前の夢の世界を制覇するものが現れるのか……。
まだまだ、楽しみ方は多い。
それにはまだ早いと思うが?


>>AKIHIKO


ははは……。
近しいかも知れんな。それは。
早いと言われれば否定はしない。
……だが、達成されたのだ。
では、私はもうそろそろ行くとする。
楽しかったよ。


>>RYUKI


こちらこそ。




AKIHIKOはログアウトしました。::2022/6/24 2:39




>>RYUKI


……何を考えているだ?茅場。
だがまあ、いずれ判るだろう。
それにまたネット上でも会う事もあるだろう。
あの男はそういう男だ。




RYUKIはログアウトしました。::2022/6/24 2:42






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