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学園黙示録のシリアスブレイカー

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学級崩壊とはこの事かwww

 
前書き
更新、遅くなってすみません!
何だか乗り気にならなくて……。
これからも遅いままだと思いますが、ご了承願います<(_ _)>
 

 










「ぜはー!!ぜはー!!」

俺は盛大に息切れしながら、職員室に入る。
やっぱり煙草吸ってたら体力って落ちるんだな……身を持って感じたぜwww

言っておくが、大海賊時代にいた黒い髭さんの笑い方を真似しているんじゃないんだからねっ!勘違いしないでよねっ!!

「あら、先生。遅刻ギリギリとは……感心しませんよ?」

そんな俺に話しかけてくる女教師。
少し年を取っているが、しかしそのおっぱいは一向に衰える様子がない。

なんということだ…………。

「す、すみません先生。しかし相変わらず扇情的ですねwww年甲斐もなく口説きたくなってきましたよwww」
「なっ!?そ、そんなこと言ってないで、さっさと授業に行きなさい!!」

年に似合わず顔を赤らめた先生は、俺に教室に行くように叱咤する。
年に似合わず。

大事なことだから二回言ったぞwww
俺はそれから自分の席に置いていた白衣を羽織り、職員室を出た。

教師っていったら白衣でしょwww
自分の一時限目の授業を行う教室に向かいながら、煙草を取り出して火をつける。

副流煙とか知りませんwwwだって俺が子供の時も、歩き煙草とかやってる大人いたし~?
子供は大人の背中を見て育ちますwww

俺は自分が担当するクラスの扉の前に到着し、気さくないい先生として挨拶しながら教室に入る。

「マガンダン ウマガ」
「どこの言葉よ!それ!!」

いきなり高城に責められた。
なんていうことだ…………。

「どこって……タガログ語だが?」
「どこで使われてる言語なのよ!!」

…………有名じゃないのか?
ちなみに博識であるこの小説の読者さん方は勿論知っていると思うが、ダガログ語はフィリピンで使われている言語の一つである。

はい、ここテストに出ますwww

「まあニャアニャアうるさい猫は放っておいて、出席とるぞ~」
「だれが猫だっ!」

こんなに過剰反応してくれるから、さらに弄りたくなるんだよな~www

「相沢」
「は~い」
「秋川」
「はい」
「腐れイケメン……じゃない、井豪」
「は、はい」

まずいまずい……本音は心の中に隠しておくものだ。
そしていざというときになったら、一気に爆発させるべし。

「小室。……小室~」
「せんせ~い!小室はまたサボりじゃないですか~?」

登校途中でもあった我が愛すべき生徒、小室 孝だが、彼は所謂不良である。
まあ授業をサボったりだとかいう、可愛らしい不良だが。

「馬鹿野郎!」
『ッ!?』

俺のいきなりの罵声に、小室のことを言った生徒だけではなく、このクラス中の生徒がビクリ!と体を震わせる。

「そうやって人を決めつけるな!小室だって何か理由があるかもしれないだろ!」
『…………』

俺の言葉に、生徒たちはシン……と静まり返る。

「俺はそんな器量の小さい人間に、お前らはなってほしくない…………」
「あんた…………」

最後に俺が悲しそうに言うと、高城は見直したように俺を見る。
「だから―――――











今から小室が返事するまで、延々呼び続けますwww」
『え?』

俺の言葉にキョトンとする生徒たち。
俺との付き合いが長い奴ら―――高城と宮本、平野―――が一斉に耳を塞いだ。

ちっ……勘がいい奴らめwww
ならそのバリケードをも突破するような大声で叫び続けるのみよっwww

「こぉぉぉぉぉぉむろぉぉぉぉぉぉ!!こぉぉぉぉぉぉむろぉぉぉぉぉぉ!!こぉぉぉぉぉぉむろぉぉぉぉぉぉ!!こぉぉぉ―――――」
『しつこいっ!!』

雄叫び続ける俺に、宮本と高城が筆箱を投擲。
それはだんだんと俺の顔面に近づいて―――――

「グハァッ!!」













「さて、十分楽しんだので、授業を始めます」
「私たちは楽しくなかったわよ」

なんか高城が言っているけど、まったく聞こえない。
ちなみにだが、俺は歴史の教師だ。

この子たちをどう染めるかは、俺次第ってことさwww

「…………っとその前に……煙草煙草」

もう短くなっていた煙草を携帯灰皿の中に入れ、新しい煙草を口にくわえる。
ふっ……なんてできた社会人なんだ…………。

「ちょっと……教室で煙草はやめてよ」
「教科書137ページを開けろ~」
「無視しないでよ!!」

うるさいコオロギだな。

「今日は第二次世界大戦のアジア・太平洋戦線……つまり大東亜戦争の話だ。そして今日は右巻きでいきますwww」

この右巻きっていうのは、右翼的思想ってことだ。
たまに左巻きの授業もしているが、左翼的のほうが他の教員の受けがいい。

何でだろうねwww

「―――――ということで、つまり大東亜戦争は完全な自衛戦争であり、白人至上主義国の陰謀で大戦に突入させられたのであって―――――」
「おかしいニダ!チョッパリは同胞をたくさん殺したニダ!」
「はい、ちょっと黙っててね~www」

そんな感じで授業を進めていると、誰かが盛大に音を立てながら教室に入ってきた。
入ってきたのは小室だった。

「おいこら小室wwwテメエ、誰の授業をサボって―――――」
「こい、麗!」
「ちょっ!?何すんのよ!?」

…………あれ?俺のこと無視?
小室は麗を教室の外に連れ出したいみたいだが、麗が抵抗して中々連れ出せない。

そこに腐れイケメ……ゴホンゴホン!井豪も痴話げんかに参加しだし、なんか3人仲良く教室を出て行った。
え?なにこれ?

「…………あの3人は評点1、と…………」
「むちゃくちゃね、あんた!」
「うるせぇっ!俺の授業を途中で抜け出す奴なんか、皆死んでしまえばいいんだぁ!!」
「ちょっ……半泣きにならないでよ!」

くそったれぇっ!絶対に許さん!麗なんか留年したら、これで2回目だろ!?はっはっはぁ!後悔しろ、コオロギ娘!!
結局あの3人が出て行った後は特に何かが起こるわけでもなく、比較的平凡に授業が進んでいった。

時折『大人げない』とか、『教師の汚さを垣間見た』とか聞こえたけど、全く恥ずかしい幻聴だ。
しかし小室たちが逃げ出した理由は、もうすぐに近づいていた。











『全校生徒に報告します!校内で、暴力事件が発生中です!生徒は先生の指示に従って避難してください!』

突然校内スピーカーから流される放送。
暴力事件?怖すぎワロタwww

とにかく巻き込まれないようにしないとなwww最悪ここのガキどもを盾にしようwww

『ひっ!や、止めてくれ!助け―――――ギャァァァァァッ!!』

…………え~……何この放送…………。
先ほどまで面白半分で放送を聞いていた生徒たちも、一斉に顔を青ざめさせる。

そして沈黙。
スピーカーから断末魔の叫びが聞こえなくなると、まるで世界からこの空間だけが隔離されたような感じを受ける。

だが次の瞬間―――――

『うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!』

生徒たちが一斉に外めがけて走り出した。
それは人間の恐怖から逃げようとする本能であり、仲の良かった友達を蹴落としてでも生き延びようとする、人間の醜い本性をむき出しにしていた。

「…………」

そして誰もいなくなった教室にポツンと取り残される俺www
何このボッチ的な感じwww

もう知らんwwwどうにでもなっちまえ、こんな学校www

「ふー……あ、煙草切れた」


 
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