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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダムSEED
  0162話

「よぉ、お二人さん。無事だったらしいな」

 イージス、デュエル、バスター、シグーの4機を撃退してアークエンジェルへと戻って来た俺達を待っていたのは、至極上機嫌なムウの笑顔だった。
 この窮地を切り抜けた喜びを表す為だろうが、バンバンと俺の背中を叩いてくる。

「はっ、はははははは」

 そんなムウと俺の様子を見ていたキラが突然笑い出す。そちらへと視線を向けると、震えが止まらない両手を握りしめていた。

「お前は友達もこの艦も守ったんだ。……上出来だったぜ」

 ムウがそう言いながらキラの両手を握ってやる。
 ……そう言えば、原作では敵のガンダム4機の攻撃で結果的にアスランに鹵獲されてそれをムウが助けるというイベントがあった筈だが、俺がデュエル、バスター、シグーを引き受けた為か鹵獲自体が起きなかったな。アークエンジェルの援護をストライクに集中させたのも良かったのだろう。





 数分後、ようやく落ち着いたキラを連れた俺達の姿はパイロット控え室にあった。パイロットスーツを脱いで連合軍の制服に着替えている。……何故か俺まで連合軍の制服を与えられているのが微妙に不満だ。
 ムウに言わせると、傭兵とは言えアークエンジェルの指揮下に入っているのだからそれを証明する為に、という事らしいが。

「アルテミスから臨検艦が来るらしいぞ」

 ブリッジと連絡を取っていたムウが俺達へとそう告げるが、俺はその言葉に思わず眉を顰める。

「アクセル、お前が言ってた事が本当にあると思うか?」
「ああ、俺の情報が正しければまず間違いなくな」
「そうか……キラ」
「はい、なんですか?」
「ストライクとブリッツの起動プログラムをロックしておくんだ。キラ以外誰も動かす事が出来ないようにな」
「え? ストライクはともかくブリッツもですか? そうすると僕がロックを外すまでアクセルさんもブリッツを動かせませんよ?」

 こちらへと視線を向けてくるキラに俺は頷く。

「ああ、それで構わない。このアルテミスの指揮官は色々と胡散臭い話が絶えない人物でな。下手に動かせるようにしておくと機体を奪われる可能性がある」
「わ、分かりました。じゃあ行ってきます」

 早速格納庫へと向かうキラの後ろ姿を見送ってから数分後、アルテミスの傘――全方位光波防御帯――が解除されてアークエンジェルがアルテミスへと入港する。

「……来たな」

 アークエンジェルがドックに固定されたと見るや、周囲から銃を構えたユーラシア連邦の軍人達がアークエンジェルへと殺到してくる。中には何を思ったのか、メビウスより前の世代のMAであるミストラルを繰り出してきている者もいた。
 それを俺の横で見ていたムウが溜息を吐く。

「ありゃりゃ。やっぱりアクセルの言う通りになっちまったか」
「だからこの基地司令の性格は言っただろうに」
「それを言われると弱いが、だがまさか本当にこうなるとはね」
「……ここにも来たな」

 俺の言葉が言い終わるのと殆ど同時にパイロット控え室の扉が開き、宇宙服に身を包んだ4人の男達が突入して来た。そして有無を言わさずこちらへと銃口を突きつける。

「よし、そのまま動くな!」

 男達の先頭に立っている男の命令に従い、取りあえず抵抗はしないでおく。隣ではムウが俺へと申し訳なさそうな顔をしつつも同じく両手を上げている。

「氏名と階級を名乗れ」

 先頭の男の命令にムウがまず口を開く。

「ムウ・ラ・フラガ大尉だ」
「ほう、エンデュミオンの鷹か。そっちのお前は?」
「アクセル・アルマー。この艦に雇われている傭兵だよ」
「……なるほど。ではフラガ大尉は私達と一緒に来て貰おう。そこの傭兵には用はない。食堂に連れていけ」
「はっ!」

 パイロット控え室に入ってきた男のうちの1人が、俺の背へと銃口を突きつけながら食堂へと連行する。

「お前はここで大人しくしていろ。言っておくが変な真似はしない方が身の為だぞ。監視も置いてあるしな」

 俺をここまで連行してきた男は、俺を食堂へと押し込めてそう警告するとそのまま去っていった。
 食堂の中には、整備員やアークエンジェルのブリッジクルー、アークエンジェルに協力しているへリオポリスの学生組や避難民達が押し込められていた。そして唯一の出入り口を守るかのように銃を持った兵隊が並びこちらを監視している。

「アクセルさん!」

 声のした方を見ると、サイやキラのへリオポリス学生組の姿があったのでそちらへと向かった。

「サイ、この人は?」

 サイの隣に座っていた赤毛の少女がサイへと尋ねる。そうか、この女がフレイ・アルスターか。ブルーコスモスの父親を持っている為にいつの間にかその思想に染まってしまった人物。そしてキラを戦場へと引きずり込んだ人物とも言える。その行動だけを見る限りでは自己中で傲慢な世間知らずという印象を抱くのだが、フレイが文字通りの意味で身体を張っていなかったらキラが精神的に壊れてしまっていた可能性を考えると、責める事も出来ない。

「アクセル・アルマーさん。へリオポリスで僕達を助けてくれたんだ。今はこのアークエンジェルに傭兵として雇われてMSパイロットをしている」
「MSパイロット? じゃあもしかして貴方もコーディネーター?」

 微かに眉を顰めつつ、尋ねてくる。やはり父親の影響で既にコーディネーターに対する偏見を植え付けられているのだろう。

「いや、ナチュラルだ」
「でも、MSってキラみたいにコーディネーターじゃなきゃ操縦出来ないって聞いてるんだけど」
「確かにコーディネーターの方がナチュラルよりも肉体的に優れている者が多いのは事実だが、それがどうあっても覆せない決定的な差な訳じゃない。現にこの艦のMAパイロットはナチュラルだが、MSを何機も撃墜しているしな」
「へぇ、そうなんだ」

 感心したようなフレイを横目に、近くに座っているキラへと小声で話し掛ける。

「キラ、MSのプロテクトの方は?」
「あ、はい。ストライクにもブリッツにもプロテクトは掛けておきました。……でも、本当に必要なんですか?」
「この対応を見れば、この基地の司令官がどんな奴かは大体想像出来るだろう?」

 食堂の入り口付近でこちらを見張っている軍人達へと視線を向ける。

「ユーラシアって味方の筈でしょう? 大西洋連邦と仲が悪いんですか?」

 サイが近くにいたブリッジクルーへとそう尋ねている。へリオポリスが崩壊し、ザフトに追われてようやくアルテミスへ入港したというのに、友軍だと思っていたユーラシア連邦のこの仕打ちに我慢できなかったんだろう。

「そういう問題じゃない。識別コードが無いのが原因なんだよ」
「それって、そんなに問題にされる事なんですか?」
「どうやらね」

 トールの質問に処置無しとばかりに首を振るブリッジクルー。
 だが、俺とマードック、そしてアークエンジェルの操舵手であるアーノルド・ノイマンは少し離れた所でその会話を聞いていた。

「本当の問題は別の所にありそうだがな」
「ですね」

 マードックの言葉に頷くノイマン。

「俺の情報通りなら、まず間違いなくMSの情報を抜き出しに掛かるだろうな。最悪の展開としてはそのまま自分達の物にするか……そうなると、アークエンジェルに乗っていた人員は不幸な事故って事で始末される可能性もある」
「おいおい、あんまり怖い事を言わないでくれよ兄ちゃん」
「いや、それがどうもアクセルの言う事も大袈裟ではかったらしくて」

 マードックの言葉にノイマンが口を開く。

「アクセルから聞いた情報の確認の為にバジルール少尉とアークエンジェルのデータベースを軽く調べたのですが、ここの司令に関しては確かに黒い噂が色々とあるのは間違いないようで」
「げっ、マジかよ」

 そんな話をしていると、キラやサイ達が食事の入ったトレーを持ってきてくれた。

「これどうぞ。食事だそうです」
「悪いな。ほら、2人とも暗い話をしてるだけじゃ気分的にも参ってくるだけだ。飯でも食って気分を落ち着けろ」

 渡されたトレーをマードックとノイマンの前へと置き、自分の分のトレーも受け取る。
 トレーに載っているのはパンが2つにフライドポテト、ハンバーグにオムレツ、野菜サラダとそれなりに豪華なものだった。

「それもそうだな。腹が減ってはなんとやらっていうしな」
「そうですね。それに食える時に食っておかないと」

 苦笑を浮かべた2人も気分を切り替えて食事を口へと運び始めた。





 食事も終わり、それなりに落ち着いた効果もあったのか食堂の雰囲気もそれなりにいつものものに戻りつつあった。もちろん食堂の中にはアルテミスの兵士がこちらを監視しているので完全にいつも通りという訳にはいかないが。
 ……原作通りなら、そろそろ外にいるローラシア級がアルテミスから離れる筈なんだが……その後の展開はどうなる事やら。なにせこのアルテミス攻略の鍵であるブリッツは俺が奪っているのだから。
 そんな事を考えていると、唐突に食堂にいかにもお偉いさんといった風情の軍人が護衛と共に入ってくる。……なるほど。こいつがガルシアか。

「この艦に積んであるMSのパイロットと技術者はどこだね?」

 ガルシアのその言葉を聞くが当然誰も返事は返さない。するとガルシアの背後にいた副官が前に出てきて再度尋ねてくる。

「パイロットと技術者だ。お前達の中にいるだろう?」

 その言葉に咄嗟に立ち上がろうとしたキラをマードックが押さえ込む。同時にノイマンが前へと進み出て口を開く。

「何故我々に聞くんです?」
「何ぃ!?」

 その返事が気に食わなかったのか、副官がノイマンの胸ぐらを掴んで凄む。

「艦長達が言わなかったからですか。それとも聞けなかったからですか?」

 その副官を押さえ、再びガルシアが口を開く。

「なるほど、君達は大西洋連邦でも極秘の軍事計画に選ばれた兵士諸君だったな」
「ストライクやブリッツをどうしようっていうんです」
「別にどうもしやしないさ。ただ、折角公式発表よりも先に見る事が出来る機会に恵まれたんだ。パイロットは?」
「フラガ大尉ですよ」

 マードックがガルシアにそう返すが、それはちょっと不味い。

「ほう、ではもう1機は誰だね? ……それに、あのメビウス・ゼロはフラガ大尉でなければ乗りこなす事は出来ない筈だが?」 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:35
PP:495
格闘:246
射撃:264
技量:256
防御:253
回避:281
命中:303
SP:422
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:256 
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