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魔法少女リリカルなのは 月光の軌跡

作者:ブレイア
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第6話 魔導師2人

人影が屋根から屋根へと飛び移る

「着いた!」

「ワン!」

「嘘!? なんでなのはが!?」

人影、イクスの目にはなのはがいた
そう言っている内になのはは黒い影、に襲われていたフェレットを助ける
しかし、黒い影はねらいをなのはにさだめ、襲い掛かる

「なのはがいる以上、表立って魔法は使えない。ケルちゃん、手伝って!」

「ワン!」

イクスはポケットから棒手裏剣を取り出し、道路の中心に投擲する
棒手裏剣は道路に阻まれること無く、水面に落ちるようにして消える

「行くよ、ケルちゃん」

イクスの足元と棒手裏剣が落ちた道路に赤紫色の正四角形の魔方陣が出現する

「操主イクスと魔導器ケルベロスの名において。淵より還れマリアージュ!」

地面から現れたのは170センチ程の身長でバイザーをつけたゴーレム
【マリアージュ】が出現した

マリアージュはなのはと黒い影の間に割り込み、黒い影を受け止める

キイン!

桜色の光の柱がたつ

「遅かったな、なのはがコッチに来ちゃった」

イクスの目線の先にはデバイスを起動させ、黒い影を防御魔法を発動させて受け止めるなのはがいた

「…バカ魔力だね。マリアージュ、両腕武装変換、鞭」

イクスがつぶやくと目の前にいる マリアージュの両腕が鞭へと変わり、黒い影を捕縛する
イクスは右手にもう一本の棒手裏剣をいつでも投擲できるようにし、呟く

「さあ、お手並み拝見だよ。なのは」

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「ふぇ~、どっどうしよう」

「とっとりあえず落ち着いて。心を澄ませて、アレを封印する、あなたの呪文が心に浮かぶはずです」

フェレットに言われ、なのはは目を閉じ、心を澄ませる

「リリカル、マジカル!」

「封印すべきは忌まわしき器、ジュエルシード!」

「ジュエルシード、封印!」

《シーリングモード セット アップ》

なのはの杖、レイジングハートからなのはの魔力光と同じ色のフィンが発生する
レイジングハートの先端から桜色の帯が黒い影に向かってのび、黒い影を縛り付ける

《スタンバイ レディ》

「リリカルマジカル、ジュエルシードシリアル21。封印!」

《シーリング》

そうして、高町なのは、初めての封印作業は終わった

「あ、あの!」

なのははアリアージュの方を向き、お礼を言おうとするが
マリアージュは土になって消えた

「え? どういうこと」

「彼女はゴーレムだったんです。たぶん術者がまだ近くにいると思うんですが…」

「ってことは、この近くに魔法使いさんがいるの?」

「たぶん、そうだと思います」

その時、遠くでパトカーのサイレンが聞こえた

「もっもしかして…わたしここにいると大変アレなのでは…」

なのははフェレットを抱きかかえ

「ごめんなさーい」

走っていった
屋根の上から見ていたイクスは飛び降り、ボロボロになった道路を見る

「あーあ、まっきーの念願の病院が大変なことに…。しょうがない、直しますか。手伝ってねケルちゃん」

「ワン!」

イクスは目を閉じ、地面に右手を着く

「我が内に眠りし魂よ、その力の一端をここに示せ」

イクスが言うと道路や倒れていた電柱が逆戻しになるようにして元に戻る
目を開けたイクスは「ふう」と息を吐き出し、行き同様に屋根の上を飛んで帰った

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

翌日

イクスは授業を受けながら通信傍受を行っていた
それで分かったことは
・フェレットの名前がユーノということ
・ユーノはロストロギア【ジュエルシード】の発掘者であること
・ジュエルシードは全部で21個あること
・すでに回収されているのは2つということ
・それを運んでいた船がなんらかの人為的災害にあってジュエルシードがここ
【第97管理外世界】現地惑星名称【地球】の海鳴市に落ちたということ
・今後はなのはもジュエルシードの探索、封印を行うこと

「さて、気がついたらもう放課後っとね」

「にゃはは、そうだね」

なのはとイクスは2人並んで商店街を歩いていた
その時、突然なのはが立ち止まった

「あれ、どうしたの」

「ごめんイクスちゃん! ちょっと急用思い出しちゃった! 先に行ってて!」

そう言ってなのはは駆け出した

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なのははユーノは神社にいる大きな黒い犬と向き合っていた

「原住生物を取り込んでる…」

「どっどうなるの?」

「実態がある分、手ごわくなってる」

「グルルルルルルルル」

なのはが大丈夫と言おうとした矢先、親友の声が聞こえた

「なのは!」

「いっイクスちゃん!? どうしてここに!」

「へへ、なのはを追いかけてきた。それよりあの犬何?」

「ワン!」

イクスと黒い子犬、ケルがなのはの後ろから来た

「ごめん! 説明は後! イクスちゃんは逃げて!」

「ガアアアアアア」

黒い犬はなのはではなくイクスに襲い掛かる

「危ない!」

なのはが悲痛な叫びを上げるが

「プロテクション」

赤紫色の防御魔法で黒い犬ははじかれた

「えっ?」

「嘘」

なのはとユーノは驚いた声を上げる

「さて、と行くよ、ケルちゃん」

イクスは眼鏡をはずしながら言う

ワン(スタンバイ レディ)!」

「ケルベロス、セットアップ!」

キイン

イクスは赤紫の光に包まれ、それが晴れるとなのはが昨日見たバイザーをつけていないもののマリアージュと同じ格好をしたイクスがいた
イクスは棒手裏剣を取り出し、黒い犬とイクスの間に投げる
投げられた棒手裏剣は地面にはじかれること無く水面に落ちるようにして消えた
イクスの足元と棒手裏剣が落ちた地面に赤紫色の正四角形の魔方陣が出現する

創生起動(クリエイション)。操主イクスと魔導器ケルベロスの名において。淵より還れマリアージュ!」

地面から現れたのは170センチ程の身長でバイザーをつけたゴーレム【マリアージュ】だ

「この前の!」

「はい、この犬の相手私がしとくから。なのははさっさとデバイス起動させて」

「ふぇっどうやって!?」

「我は指名をから始まる起動パスワードを!」

「ふぇええ~あんな長いの覚えてないよ~」

「もう一回言うから繰り返して!」

後ろでなのはとユーノのやり取りを聞きつつイクスはマリアージュを動かす

「両腕武装変換、盾」

マリアージュの両腕が盾になり、黒い犬の動きを封じる壁になる

キイン

イクスは後ろでなのはがデバイスを起動させたのを感じる
黒い犬は正面突破は不可能と判断したのか上に飛び上がり、鳥居の上に乗る

「右腕武装変換、鞭」

マリアージュは右腕の形を変え、鞭となる
その鞭は黒い犬の足に絡みつき、地面に叩きつける

「余所見厳禁、なのは! とっとと封印して!」

「う、うん。レイジングハート、お願い」

《シーリングモード セットアップ》

レイジングハートから桜色のフィンが発生し、レイジングハートの先端から桜色の帯が黒い犬に向かってのび、黒い犬を拘束する

《スタンバイレディ》

「リリカルマジカル、ジュエルシード、シリアル16封印!」

《シーリング》

そうして、レイジングハートの中にジュエルシードが入り、封印が完了した

「よし、じゃあ帰ろっか。聞きたいこともあるし」

「う、うん」

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イクスはなのはの部屋に来ていた

「さて、何から話そっか」

イクスがなのはの部屋のクッションに座って言う

「まずは君がどこで魔法を覚えたの?」

ユーノが聞く

「えーと、私の出身世界は第1管理世界ミッドチルダ北部のベルカ自治領なんだ、小さい頃から使えてたよ」

「そうなんだ」

「次、私!」

なのはが手を上げて言う

「セットアップした時にケルちゃんがいなかったけど…」

「ああ、それね」

イクスはケルをひざの上に座らせて言う

「ケルはね、【ソウルデバイス・ビーストタイプ】って言ってね、術者と同調するために私の体の中にいたんだ」

「そっソウルデバイス!?」

ユーノが大声を上げる

「ふぇ!? どうしたの?」

「【ソウルデバイス】ってその全てがロストロギア扱いされてるアレ!?」

「そうだよ」

あっけらかんに言うイクスにユーノはグテッと倒れる

「まさか、こんなとこにソウルデバイス使用者がいたなんて…」

「ま、そういうことだからこれからのジュエルシード集め、私も参加するから」

「イクスちゃん、どこで聞いたの?」

「授業中、念話が駄々漏れだったよ。もう少し気をつけないと」

あはは、と力なく笑う1人と1匹

そうして高町なのは、ユーノ=スクライア、イクス=ガレアの3人はジュエルシード捜索、封印活動が
始まったのだった 
 

 
後書き
ローマ数字ってどうやって出すんだろ
イクスの苗字、初登場 
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