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蒼き夢の果てに

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第5章 契約
  第55話 ハルケギニアの夏休み・昼

 
前書き
 第55話を更新します。

 今回は、割と長めの日常シーンが続きます。
 ……キュルケと言うキャラは、この物語内では、日常を表現するキャラの可能性が高いですか。

 それと、つぶやきの方に『ルベルカリア祭』の説明を載せて有ります。興味が有りましたら一度、覘いて見て下さい。
 但し、多分にネタバレを含む内容と成って居る事は御了承下さい。
 

 
 夜明けと共に上昇のカーブを画き続けた外気温。そして、その熱中症で死者すら出かねない外界からはかけ離れた心地良い室温に維持されるタバサの部屋。

 現在、午前十一時過ぎ。蒼き吸血姫(タバサ)は自らのベッドにうつ伏せに成りながら、和漢に因り綴られた書物を紐解き、
 俺は、テーブルに着いたキュルケの空に成ったグラスに、よく冷えたレモンの果汁を搾った物にハチミツを混ぜた飲み物を注ぐ。

 但し、何故キュルケが、この部屋の(あるじ)然とした自然な振る舞いで居座っているのかが良く判らないのですが。
 ついでに、何故俺が、そんな彼女専用の従僕扱いに成って居るのかについても、同時に誰か(キュルケさん)から説明をして頂けると非常に有り難いのですが。

 それとも日本古来の仕来りに則ってお茶漬けを出したら、彼女は自分の部屋に帰ってくれのですかね。

「ありがとう、シノブ」

 良家の子女に相応しい態度及び仕草で、グラスを手にするキュルケ。但し、殆んど下着姿に等しい姿では、威厳も、そして優雅さも感じさせる事も有りませんでしたが。
 もっとも、真夏の太陽に焼かれたこのトリステイン魔法学院の女子寮の中は、とてもでは有りませんが、男性の俺が廊下を歩く事が出来ない状態と成っているのも確かなのですが。

 ……俺は、男性扱いと言うよりは、タバサの使い魔、もしくは使用人扱いなので、あまり気にされてはいないのでしょう。
 それに、今は夏休みの真っ最中ですから基本的に人口密度も低いですし、女子寮に侵入して来る男子生徒もいない。

 正直に言うと、女性と言う生命体は、男性の目がないトコロではかくもルーズに成れるのか、と言う現実の厳しさを俺に教えてくれる状況と成って居りますから。
 もっとも、非常に高温で熱せられた冷房の存在しない石造りの建物の中で、少々、下着姿に等しい姿でうろついたトコロで、誰も非難はしないとも思いますが。

 いや、それどころかアウストリの広場の片隅……木陰で誰かが行水をして居たとしても、誰も止める事もないでしょうからね。

 但し……。

「それで、出来る事ならば、キュルケさん。もっと人前に出ても問題ない格好をして貰えると、俺としては非常に嬉しいのですけどね」

 無駄なお願いと成る可能性の方が高いけど、一応、そう聞いてみる俺。但し、この世界には中世ヨーロッパと違い、地球世界並みの女性用の下着が存在しているのは確かです。
 もっとも、ブラジャーと言う物は存在して居ませんが。それでもビスチェや、コルセットが有りますから、そう困る物ではないのかも知れませんね。
 実際、中世ヨーロッパなら、スカートの下には何も着けない事も珍しくは無かったはずですから。

 但し、タバサに関しては、トップの方は、スポーツブラをハルファスに因って用意し、使って貰っています。そして、ボトムの方に関しても、火竜山脈への任務の後に黒の知恵の神。魔将ダンダリオンの知識に従って、ハルファスに用意して貰った物を使って貰って居ます。

 そう言う意味で言うのなら、タバサはこの世界のファッションリーダーと言うべき存在かも知れませんね。
 いや、今まで彼女の為に準備した服装やアクセサリーの類は、すべて俺やダンダリオンの知識から準備された物ですから、あらゆる意味に於いて、現在のタバサは、このハルケギニア世界のファッションリーダーと言っても問題はないですか。
 この世界のファッション界の常識は、俺に取っては、地球世界が嘗て辿って来た道。
 それならば当然、時代を先取りしたデザインや意匠を施された服装やアクセサリーを準備する事は、それほど難しい事では有りませんからね。
 もっとも、本人は、そんな瑣末な事を気にするような()では有りませんが。

 それで、件のタバサは、本日も白の袖の有るブラウスに黒のミニスカート。更に、白のオーバーニーソックス姿で、ベッドの上にうつ伏せに成ったまま、俺とキュルケの会話などに我関せずの姿勢を貫いています。

 尚、当然のように、彼女が肌の露出の少ない衣装を選んでいる理由は、直接太陽光。つまり、紫外線に晒される個所を出来るだけ少なくする為。いくら精霊の護りで紫外線を排除出来るとしても、矢張り、それだけでは霊力の消耗が激しく成り過ぎますから。
 流石に、精霊の護りを過信し過ぎるもの問題が有りますし、紫外線遮断用の衣料や、薬剤も地球世界には存在していますから、ハルファスの調達能力を行使すれば、ハルケギニア世界でも手に入れる事は可能です。

「あたしはね、シノブ」

 俺をイタズラ者の瞳で見つめて、右手の人差し指を立てるようにしながら、何かを語り掛けて来るキュルケ。
 但し、自分の方を見ろ、と自己主張をするのなら、せめて上着ぐらいはきちんと着てください。現在の貴女の出で立ちでは、目のやり場に困ります。

「熱いのは好きだけど、暑いのは嫌いなの」

 俺からしてみると、どちらもそう変わりが有るとは思えない内容を、何故か自信満々にそう告げて来るキュルケ。
 しかし、

「この部屋の室温は、俺の世界のエアコンと言う機械で快適な室温を維持し続けている。まして、この部屋から出て行く気がないのなら、ちゃんと服を着たとしても問題ないと思うけどな」

 一応、反論を試みるかのように、この部屋の温度が快適な理由の説明を行う俺。
 そう。一々、魔法を使用して室温を一定に保つよりは、エアコンと太陽光発電システム。それに、燃料電池とバッテリーをハルファスに準備して貰った方が早いですからね。その上、魔力の温存にも繋がりますし。
 矢張り、俺は科学万能の世界からやって来た仙人ですから。科学が持つ長所は活かして、俺の持って居る知識や技能で補えない部分を魔法に頼る方が、効率が良いですからね。

 ただ……。
 ただ、不思議なのは、ここは俺の感覚で言うと中世ヨーロッパで、それも、かなり緯度の高い位置に有るオランダやベルギーに相当する地域に存在する土地と言う点です。
 このぐらいの高緯度地域は、真夏でもそう高温と成らずに過ごし易いはずなのです。少なくとも、連日真夏日&熱帯夜を記録し続ける俺が暮らしていた日本の……西日本の夏とは違って居たはずなのですが……。
 故に、地球世界でもこの地域に関しては、エアコンなどの冷房器具の一般家庭への普及率はかなり低かったと記憶しているのですがね。確か、ヨーロッパで記録的な猛暑の際に、一般家庭へのエアコンの普及台数が少な過ぎて、熱中症で倒れる人が続出して日本でもニュースにも成ったぐらいですから。

 もっとも、この中世封建社会の時代に位置するヨーロッパは、確か、二、三年に一度は飢饉が訪れていたはずですから、二週間以上、一滴の雨も降って居ない状態でも不思議ではないのかも知れませんが。
 今年はこのまま進めば、間違いなく水不足に因る不作から、飢饉が起きたり、それに因って暴動が起きたりするかも知れませんね。

 それで無くても、世界はキナ臭い状態。トリステインは、アルビオンとの間で開かれた戦端を終わらせる心算が無いような気配で、両国共に軍備を着々と整えつつ有る状況。
 そして更に、トリステインの後ろには、ゲルマニアの支援も有るような雰囲気ですから。

 但し、表面的には見えて居ませんが、アルビオンの目的が聖地奪還の為の聖戦の軍を送る事ですから、今のトコロは静観を決め込んでいるロマリアの動き如何では、トリステインはゲルマニアからの支援は期待出来なくなる可能性も少なくないのですが。
 何故ならば、地球世界の歴史では、この時代のドイツは宗教戦争の真っ最中で、新旧両教徒が相争い、統一国家が存在出来る状態では無かったはずなのですが、この世界ではカトリック。つまり、ロマリアの教皇の元に統一された旧教を、国を挙げて信奉している為にロマリアの教皇の動き如何に因っては、トリステインへの支援からアルビオン支持へと変わる可能性も少なからず存在して居ます。

 まして、アンリエッタ姫とウェールズ皇太子が恋仲で有った事が、ゲルマニアが知らないとは思えません。
 対して、アルビオンのティファニア女王も未婚で、それに、彼女は信仰の世界に生きて来たアルビオンの聖女(白き国の乙女)です。アンリエッタ姫とティファニア女王。どちらを選ぶかを、ゲルマニアは現在吟味をしている可能性すら存在していると思いますし……。

 その理由は……。アルビオンとの小競り合いに因って延期されたアンリエッタ姫とヴィルヘルム皇子との婚姻の儀が、未だ無期限延期状態と成っていますから。
 更に、両者の婚姻の儀の際に本来招かれるはずだったロマリアの教皇が、表面上は未だ、一切の動きを見せていない事も不安要因のひとつとして存在して居ますし……。
 その上、地球世界ではローマ法王からは破門状態と成っていたはずのイギリスに相当するアルビオンが、この世界では旧教に護られて王位に就いたティファニア女王が治めている為に、ロマリアの対応も、歴史上のイギリスと比べてかなり良くなるはずなので……。

 おっと。この辺りは、所詮、魔法学院生徒のタバサの、更にその使い魔に過ぎない俺には一切関係のない事ですか。

 尚、本日は、七月(アンスールの月)第三週(エオローの週)。ダエグの曜日。
 あの、七夕の夜に起きたラグドリアン湖異常増水事件の終わった後から、ずっと雨が降っていないのですから、これは水の邪神を倒した呪いか、それとも、急に増水したラグドリアン湖の水位を下げる為に、世界を支配する存在が帳尻を合わせているのか。
 どちらにしても、為政者でもない俺が気にしなければならないのは、タバサの部屋の住環境を整える事だけで有って、水不足の心配をする必要はないはずです。

 イザベラに呼び出されて、雨乞いを行う事を命令されない限りは。

「シノブ。チャンスの女神には前髪しかないと言うから、この学院一の美少女の肢体を瞳に焼き付けるチャンスを逃す手はないと思うわよ」

 結局、俺をからかう為に、ブラウスの前をはだけさせて居るのは間違いない赤毛のおっぱい星人(キュルケ)が、俺に見えやすいようにワザとブラウスの前をはためかせて、自らの身体に風を送る。
 尚、この世界のブリミル教は入浴に関する戒律は存在せず、更に、魔法に因って空気中の水分から真水を作成する事が可能な為に、学院生徒たち。つまり、貴族には二、三日に一度は入浴する習慣が有るので、少なくともキュルケは香水によって体臭を隠すような事はしては居ません。

 もっとも、タバサと俺に関しては、素直に毎日、入浴を欠かさない日課と成っています。
 その理由は、俺は潔癖症の現代日本人。そして、俺と共に暮らすタバサも自然と似たような習慣と成って行ったのですが。
 個人所有の温泉を持って居る友人も居ますし、更に、俺は転移魔法を所持しています。故に、ほぼ、お風呂屋さんに行く感覚で、スパに行く事が出来るのですよね。
 非常に贅沢な話、なのですが。

 ただ、もしかすると、その水を発生させる魔法を多用している為に空気中の水分が少なく成って、余計に雨が少なくなる傾向が顕著に成っている可能性も少なくないとも思いますね。
 更に、水を保持する為の山脈が、何故か火焔山状態の山が多く存在する火竜山脈ですから、其処に氷河の形で保たれている水は存在していないはずですし……。

 正に、このハルケギニア世界は幻想的(ファンタジー)な世界で、俺の科学的な知識の向こう側に存在する世界の面目躍如と言うトコロですか。
 ファンタジーな世界を科学的な考証で理解しようと言う事自体が、初めからナンセンスだと言う雰囲気ですからね。

「もう、好きにして下さい」

 ここに来て、ようやく諦めた者(さとり)の境地に辿り着いた俺が、ため息交じりの言葉を吐き出した瞬間、この戦いに終止符が打たれる。
 当然のように、俺の無条件降伏にて戦は終了。タバサは、相変わらず我関せずの態度で和漢の書物に目を送るのみ。

 俺の事を信用しているのか、それとも、俺の視線が何処に向かっていても気にしないのか。
 もしくは、何処を経過したとしても、最後には自分のトコロに戻って来ると確信しているのか。

 取り敢えず……。

「平和、なんですかね」

 少し天井を仰ぎ見た後、ため息に等しい雰囲気で息を吐き出しながらそう呟く。
 夏季休暇のど真ん中の魔法学院は、世界の情勢とは関係なく、平和な時間が過ぎて行くのでした。


☆★☆★☆


「コルベール先生が、迷子の女の子を預かっている?」

 焼き上がったお好み焼きをふたつに切って、ひとつをタバサの方に。残った方をキュルケの皿に乗せてから、次のお好み焼きの準備にかかる俺。
 生地をホットプレートに敷き、トッピングに豚肉、イカ、玉子、先に炒めて有る焼きそば。そして、紅ショウガ。

 尚、豚肉は脂身の少ない赤身を準備。俺の好みはこちらの方。
 そして、その上から、残った生地をトッピングの上から薄く掛けて仕上げ。
 最後に、熱せられたホットプレートに水を掛け、フタをして水蒸気で蒸し焼き状態にする。

 この方がふわっとした焼き上がりに成りますから、俺が好きなんですよ。

 お箸を器用に使って焼き上がったお好み焼きを食べるタバサと、少し不器用な雰囲気ながらも、お箸よりは使い易いので、お好み焼き用のコテを使用するキュルケ。
 当然、タバサに関しては、コテを使う事も、更にお好み焼きを食べる事も初めてではないので、コテの使い方も知って居たのですが、矢張り細かく切り離してからはコテを使用して食べるよりもお箸を使う方が食べ易かったようです。

 慣れて仕舞えばお箸は便利ですし、元々、彼女自身が器用だったと言う事なのでしょう。

「そうなのよ。十歳ぐらいの女の子なんだけど、言葉が通じないのか、ずっと黙ったままで居るし、食事も取ろうとしないらしいのよね」

 モダンイカ豚玉焼きと言う非常に豪華な……。更に、生地自体に出汁(だし)でほのかに味を付けて有る為に、お好み焼き用のソースを使わなくとも十分に美味しいお好み焼きを口に頬張りながら、そう言うキュルケ。
 但し、キュルケがそんな隠し味的な物に気付くかどうかは判らないのですが。

 尚、俺はマヨラーではないので、マヨネーズに関しては任意です。
 更に、女の子が食べる事が前提ですから青のりは使用せず。本来ならば鰹節と共に使用すべきなのですが、流石に前歯や口に青のりが付いていたら、百年の恋も冷めて仕舞いますからね。

 しかし、

「食事も取らない?」

 少し、驚いたように聞き返す俺。
 キュルケの言葉の中で、一番問題が有るのはその部分でしょう。他の部分は、タバサと被る部分も有るので問題はないのですが、食事を取らないと言う部分は……。

 そして、その言葉に続けて、

「もしかすると、食事は取らないけど、お菓子は食べる、とか言うオチではないよな」

 パンが無ければケーキを食べれば良い、と答えたとある大公婦人の言葉を思い出したルソー宜しく、そうキュルケに対して問い返す俺。
 因みにあの名言、もしくは、迷言は、有名なフランス王妃の言葉では有りません。
 一応、念の為に言って置きました。

「さぁ、よくは知らないけど、何も食べていないのは本当らしいわ」

 自身は焼き立てで、中はふわりとした、ほのかにカツオ出汁の香りがするお好み焼きを頬張りながら、伝聞調の言葉を口にするキュルケ。
 しかし、これは厄介事の気配が濃厚ですか。

「タバサ。お昼の食事が終わったら、一度、コルベール先生の研究室を訪ねて見るとしますか」

 ……そう考えて、無言でお好み焼きを頬張るタバサを少し見つめた後に問い掛ける俺。
 そんな、俺の顔を真っ直ぐに見つめ返した後、タバサが微かに首肯く。

 その時、蓋をしたホットプレートから盛んに発生していた水蒸気が、ゆっくりと治まって行ったのでした。


☆★☆★☆


 ゆらゆらと立ち昇る陽炎と、これでもかっと言う雰囲気で照り付ける真夏の太陽。
 寮塔から一歩出た瞬間に、真上からの直射日光と、長い間雨が降っていない事による大地からの強烈な照り返し。真夏に相応しい熱せられた大気の盛大な歓迎。その瞬間、そのままUターンをして、タバサの部屋に帰りたくなる気持ちを無理矢理叱咤激励する俺。
 流石にここで回れ右をしたのでは、何をする為にここまで出て来たのか分からなくなりますから。
 そう心の中でのみ考え、眩しさと、太陽光が放つ物理的なレベルにまでに高められた威圧感から思わず下げて仕舞った視線を、もう一度上げる。

 その視線の先。女子寮から出た直ぐ傍に有るアウストリ広場。その真ん中に鎮座する、一部の日本人ならば良く知って居る単座式レシプロ戦闘機の濃緑色の機体が、容赦ない真夏の太陽に焼かれて居ました。

 今ならば、あの機体の翼の上で目玉焼きが作れますね、間違いなしに……。

「これが竜の羽衣。タルブ村で見つけた財宝よ」

 単座式のコックピットを護る風防のガラスに反射した真夏の陽光から、少し眩しげに視線を外したキュルケでしたが、その口調の中には、あきらかに自慢げな雰囲気を感じる事が出来ました。

 そう。俺達と共に行ったアルビオンへの冒険旅行の後に、サイト。ギーシュ。シエスタ。それと、ギーシュくんの恋人の名前も知らない女の子と共に行った宝探しの結果、発見したお宝と言うのが、この目の前に存在する飛行機らしいのですが……。

 尚、流石に前を肌蹴たままの姿で表を出歩くのは問題が有り、そうかと言って、あのまま、キュルケ一人でタバサの部屋に居残られるのもそれなりに問題が有ったので、宥めすかした上に、彼女に似合う服をプレゼントする、と言う条件でキュルケを伴ってのコルベール先生の研究室への移動と成ったのですが。その現在の彼女の出で立ちはと言うと……。
 ほぼシースルーに等しいチューブトップに、ニップレスシール。スカートは黒のミニ。靴は素足にペディキュアを施した上に、かなり高いヒールを持つ白のミュールと言う……。貴女、どう考えても中世ヨーロッパの貴族じゃなかとでしょう。と言う、コチラも何処の出身か判らなくなる、怪しい方言で対処しなければならいような出で立ちと成って仕舞いました。

 確かに、自らの武器を強調する衣装なのは認めますが、見て居るのが俺一人では張り合いがないと思いますよ。
 まして、彼女の衣装を準備する為に、わざわざ、ハルファスを現界させる俺の身にもなって下さいよ。更に、彼女の着替えの最中は、冷房の効いた部屋から、真夏の太陽に焼かれた石釜の中(寮塔の廊下)に追い出されるし……。

「後期生産型の濃緑色の塗装。翼の両端の丸まったような形状。おそらく、零式艦上戦闘機五十二型に分類される機体だと思うけど」

 心では悪態を吐きながらも、実際の言葉では、まったく違う内容の台詞を口にする俺。
 もっとも、それ以上の見分け方は、流石の俺でも判らないのですが。消火装置の有無とか、二十ミリ機関砲の銃身の違いだとか、防弾板の差だとか。そんな部分を外側からぱっと見だけで判断が付けられる訳は有りませんから。

 まして、少々の悪態を口にしたトコロで、キュルケにからかわれるネタが増えるだけで、事態が好転するとも思えませんし。
 実際、才人とルイズが居ないので、暇を持て余して、俺をからかって遊んでいるだけでしょうからね、彼女は。

「但し、確実に俺が知って居る世界のレシプロ戦闘機とは言い切れない可能性も有るな。平行世界は無限に存在している。その中には、零戦によく似たレシプロ戦闘機が存在した世界も有るだろうからな」

 そう一応は、答えて置く俺。
 そして、寮塔から出て、アウストリ広場に駐機して有る零戦を横目にしながら本塔と火塔の間に有る本来の目的地。コルベール先生の研究室に向かう俺達三人。

 尚、夏季休暇中の魔法学院に好き好んで居残っている生徒など殆んどいない為に、普段ならば、このアウストリ広場にも他の生徒が居て当然の時間帯なのですが、現在は一人も他の生徒達の姿を見つける事は出来ませんでした。
 キュルケが帰省しない理由は……。口では、家に帰ると、縁談話ばかりでうんざりするのよ、などと言っていますが、おそらくは、タバサが実家に帰らないから、それに自らも合わせているのでしょう。

 少なくとも、彼女は女性に対しては細かな気配りをするタイプの女性ですから。
 男性相手は、基本的にからかう事の方が多いのですが……。

「そう言えば、ダーリンもこの竜の羽衣の事を知って居たけど、シノブもこれを動かせるって言うの?」

 そんな、現在の状況からは少しずれた感想を頭の中で考えていた俺に対して、キュルケから興味津々と言った雰囲気の問いが投げ掛けられる。尚、この質問に対してはタバサの方からも、多少の興味有りと言う雰囲気が発せられました。
 確かに、俺も才人と、おそらくは同じ世界出身だと説明した覚えは有りますが……。

「この零戦と言う戦闘機は、俺達の住む国で今から六十年以上前に造られた飛行機。せやから現代まで残っている機体は殆んどない。
 そんな年代物の骨董品を飛ばせる人間は殆んど居なくて当然やろう?」

 面倒なので、そう答えて置く俺。但し、ダンダリオンに知識を教わり、さまざまな技術を伝授する事を職能に持って居るハゲンチに操縦方法を教われば、零戦を飛ばす事ぐらいは簡単だとは思いますが。
 ただ、この雰囲気だと操縦が出来る可能性が有ると言った途端に、キュルケに、それならば飛ばして見せろと言われる可能性が高い。そして、其処から先に、自らを乗せて飛ぶ事も要求されるでしょう。故に、操縦する事が出来ない、と言って置く方が楽ですからね。

 まして、二人ともそれから先は、自らが操縦してみたいと言い出す可能性が非常に高いとも思いますから。
 普通の人間ならば、そんな危険な事を考えたとしても、実際に行う可能性は非常に低いのですが、この二人は共に魔法使い(メイジ)蒼穹(そら)を飛ぶ事に対する恐怖心は持っていないはずです。

 まして、彼女らに取って非常に珍しいオモチャで有る事は間違い有りませんから。この、零式艦上戦闘機五十二型と言う機体は。

「やっぱり、ダーリンは特別だと言う事なのね」

 キュルケの少しおどけたような台詞を口にする。本心から言っているのか、それとも、単に茶化しているだけか。
 彼女の思考は表面だけから窺い知るのは少し難しいのでよく判りませんが、おそらくは、本心からの言葉ではないでしょう。

「成るほど。その言葉から察すると、才人は零戦を飛ばせると言う事か」

 名探偵と言う程ではないにしても、それなりの洞察力を発揮しての台詞で返す俺。しかし、零戦を飛ばせたり、肉体強化を行えたり。この世界の伝説の使い魔は、意外に便利な能力を持って居るみたいですね。
 もっとも、誰かが飛ばせなければ、いくら珍しいからと言っても、こんなトコロにまで零戦を持ち帰りはしないでしょうから、才人が操縦出来るのも不思議では有りませんか。



 寮塔から本塔を通り抜けると、直ぐに見えて来る火塔。そして、その元に存在する木造平屋の建物。某おとぎ話に登場するオオカミに一息で吹き飛ばされそうな掘っ建て小屋がコルベール先生の研究室兼居住スペースで有った。
 いや、あの人は光頭人種に当たる人物ですから、掘っ建て小屋はあまりにも失礼ですか。

 本塔と火塔の間に庵を結ぶ、と言う表現が先生には相応しいでしょう。

 その掘っ立て小屋(あずまや)粗末な(趣のある)木製の扉の前に立ち、

「コルベール先生。いらっしゃいますか?」

 ……と、中に向かって少し大きな声を掛ける俺。
 タバサは普段通りに俺の右側に。そして、キュルケはタバサの後ろに立ち、タバサの部屋から持ち出して来た夏の必需品、団扇で自らの顔に涼風を送る。
 何か、非常にやる気を感じさせない雰囲気ですが、彼女は、そもそも、コルベール先生のトコロに来る事についてもあまり乗り気では無かったので、この対応は仕方がない事ですか。

「やぁ、ミス・タバサにミス・ツェルプストー。それに、シノブくん。僕に何か御用ですか?」

 時間帯が不味かったのか、かなり高い位置に達していた太陽光をモロに反射しながら、開いた扉の向こう側で眩しげ……訝しげに俺達の事を見つめるコルベール先生。
 いや、正確に言うと、タバサとキュルケのトコロは普段通りに視線が通り過ぎ、俺のトコロ。俺の瞳を覗き込んだ瞬間に訝しげな。聞こうか、聞くまいか一瞬考えたような気を発した、と言う事です。

 尚、流石に真夏の昼下がりに普段通りの黒のローブ姿では暑すぎるのか、夏向きの薄手のローブ姿では有りましたが。

 俺は、手にしていた手提げ袋を、コルベール先生に指し示し、

「変わったお菓子を手に入れたので、食べてみませんか?」

 ……と、少し本題から外れた台詞を口にする。
 但し、実のトコロ、台詞ほど気楽な雰囲気では有りませんでしたが。

 このコルベール先生の研究室からそう強くはないのですが、人ならざる存在の放つ雰囲気が漂って来ていたのですから。

「そうなのですか。それは、嬉しいですね」

 少し異臭を放つコルベール先生がそう答えた。これは、一週間ほどお風呂に入らなかったのか、それとも、彼の研究の内容に因るモノかは判りませんが。
 まぁ、普通に考えるのならば、研究に没頭するあまり食事や入浴が疎かに成っているのでしょう。現在は、魔法学院が夏季休暇中。なので、授業を行わなければならない訳ではないのですから、その分、彼のライフワークに打ち込める状況のはずですからね。

 おそらく、キュルケがここに来たがらなかった理由は、彼の発して居るこの体臭の所為ですか。
 基本的に日本人で有り、更に毎日の入浴を欠かさない俺やタバサは、嫌な体臭など無縁の存在でしたが、ここは中世のヨーロッパに分類される世界。そして、西洋人の体臭と言うのは、東洋人に比べると……。

 そんな、妙に日本が恋しく成って居る俺の心の内など気付きもしないコルベール先生が、先に立って俺達三人を研究室内に招き入れてくれる。其処……光溢れる炎天下の世界から、妙に薄暗い、しかし、蒸し風呂に等しい熱気に包まれた彼の研究室内に侵入した俺達三人の瞳が、その薄暗さに慣れた瞬間、コルベール先生の研究室にキュルケがやって来たがらなかった最大の理由が示される事と成ったのでした。

 そう。其処には、男やもめにウジが湧くとは良く言ったもので、その言葉通りの惨状が目の前に広がって居たのですから。

 木製の棚には狂的科学者に相応しい薬品らしき液体の入ったビンや、試験管。そして、何が詰まっているのか判らない壺が並ぶ。その隣に目を向けると、造り付けらしい本棚。この世界の娯楽は少ないので仕方がないのでしょうが、壁一面の本棚にはぎっしりと詰め込まれた書物。
 そして、其処から本来、食事に使用する用途のテーブルの上に視線を転じると、何かの設計図らしき厚手の質の悪そうな紙の束が無造作に積み上げられて居る。
 更に、部屋の隅に置きっぱなしに成って居る黒い布の塊。おそらく、それらは洗濯前のローブたち。

 そして、そのテーブルの向こう側。扉から遠い側の椅子にちょこんと座る少女。
 見た目から言うと十歳程度。目鼻立ちは東洋風の顔立ち。但し、将来はかなり期待出来る雰囲気。所謂、栴檀は双葉よりも芳し、と言う言葉を体現した存在。
 その服装は、正直に言うと、この世界に来てから一度もお目に掛かった事のない白い……絹の可能性の高い、ゆったりとした服装。靴も、この世界では見た事もない布製の靴。

 但し、地球世界でならば見た事がある服装、及び靴。

「この服装は、俺が知って居る古代中国の庶民の服装で縞衣(コウイ)と呼ばれる服装に似ている気がする。靴も、同じくその当時の靴に似ているような……」

 俺が、その少女を瞳の中心に置いての独り言に等しい呟きを口にする。
 もっとも、古代中国文明だろうが、古代シュメール文明だろうが、このコルベール先生が預かっている少女……いや、女童と言い直すべきですか。その女童は、どう考えても通常の人間とは思えない雰囲気を放っている事だけは間違い有りません。

 そう。彼女から感じていたのは、イメージ。それは、火。そして、乾。
 俺が古代中国では湿った東からの風を支配する存在とされたのなら、このコルベール先生が保護した少女は、乾いた西からの風を支配する存在。

「シノブくんは、彼女の事が判るのですか?」

 コルベール先生が色々な物が乗り、雑然とした印象のテーブルの上を慌てて片付けながら、そう聞いて来た。

 尚、タバサも、そして、キュルケもその様子を見つめるだけで、進んで手伝おうとする事は有りませんでしたが。
 流石は、貴族の姫君たち。いや、タバサの場合は、普段から他人が何をして居ようともあまり関心は示さないのですが、キュルケに関しては、そんなに高いトコロから見下ろすような事は有りませんから……。
 流石のキュルケでも、薄らとホコリの積もったコルベール先生の研究室のテーブルの上の片付けを手伝う気にはならなかっただけの事でしょう。まして、如何にも怪しげな狂的科学者に相応しい物品が雑然とした雰囲気で並べられ、更に積み上げられて居ますからね。

「私の意見の前に、その少女についてオスマン学院長は、何と答えましたか?」

 俺の意見よりも、もっと確実で、更に知識の深い人物が居るのですから、その人物の意見の方を参考にしてから答えた方が良いですか。
 そう思い、俺の予測を口にする前に、コルベール先生の質問に対して、質問で答える俺。
 但し、この女童がここ……このハルケギニア世界に居る理由の内のひとつぐらいなら、何となく想像が付くのですが。

「学院長には彼女を保護した三日前に報告して有るのですが、その時には、その内に何とかなるじゃろうて、と答えて笑っただけでしたから」

 コルベール先生が微妙な気を発しながら、そう答える。尚、そのコルベール先生の答えは……何と言うか、非常に学院長らしい言葉だとは思いますね。
 それに、この女童が人外の存在だと判っても、直接、人に害を為す存在だとは判らないでしょうし、まして、本人。その女童自身は、人間に悪意を持って居る存在では有りませんから、もしかすると学院長でも正体が判らなかった可能性も有りますか。

 ただ、確実にこの女童の正体を簡単に晒し、この地から追いやる方法は……。

「取り敢えず、先生とタバサ。そして、キュルケはアイスクリームを食べていて貰えますか」

 俺は、その女童を、彼女の元々住んで居た世界に帰す方法を頭に浮かべながら、実際の口では、そう当たり障りのない台詞を口にした。

 そう。確か伝承に残っている方法としては、泥水を頭から掛けろ、と言う物が有るのですが……。

 そこまで考えてから、もう一度、件の女童を見つめる俺。在らぬ方向を見つめ、ただ、黙って其処に座っているだけの少女。
 流石に、それを実行する訳にも行きませんか。大体、普通の人間でもいきなり泥水を頭から掛けられると怒りますし、パニックに成っても不思議では有りません。そして、その、俺が考えて居る存在の正体を見極めるには、溺れるぐらいまで泥水を掛け続けなければならないのです。そんな理不尽な行動をタバサの見ている前では出来ないでしょう。

 それならば、

【ダンダリオン。彼女は霊力を消耗し過ぎた状態なのか?】

 こう言う場合には一番頼りに成る黒き知恵の女神に【念話】を繋げる俺。
 それに伝承上で彼女は、蚩尤との戦いの時に霊力を消耗し過ぎた為に地上に残って仕舞った、と言う伝承も有りますから。

【肯定。霊力を補ってやれば、彼女は自らの能力を取り返して、自らの世界に帰る事が出来るのです】

 予想通りの答えを返して来るダンダリオン。そして、更に続けて、

【但し、彼女は受肉しているので、契約のくちづけを交わして、シノブとの間に霊道を繋げる必要が有るのです】

 ……と、伝えて来る。
 そんな事は一目見た瞬間に判っていますよ。但し、それは、
 俺は、アイスクリームを机の上に並べながら、その合間に少しタバサに視線を送る。

 ……彼女の目の前で、他の誰かと契約のくちづけを交わす。

【その他に、契約を交わす方法はないのか】

 流石にそれは最終手段ですか。確かに目の前の女童にこれ以上、この世界に留まって居られると、死者が大量に出る可能性も有りますから、他に方法が無ければ仕方が有りませんが、他に方法が有るのなら、そちらの方法を試すべきでしょう。
 まして、ここで違う方法も知って置けば、これ以後に受肉している存在を相手に式神契約を交わす時にも使用可能ですから。

【ふたりの左腕を同時に傷付けて、傷口を重ねあわせて互いの血液の混ぜ合わせを行い、更に、流れ出た血液を特殊な酒に混ぜて飲むのです】

 確かに、その方法ならば呪的な意味で繋がる事も可能だとは思うのですが。左腕と言うのは、心臓に近い、直接的な繋がりを意味していると思いますし、血を混ぜ合わせ、更にこぼれた血を受けて、酒に混ぜて飲むと言う行為も、かなり霊的な意味を持って居る事は理解出来ますが……。
 流石に、それを現状で実行するのは、色々な意味で難しい……、でしょうね。

 それに……。

 何処とも判らない方向を見つめたまま、何の感情も示す事のない表情を浮かべるのみの女童。おそらく、俺達が何をしようとも、彼女に意識が戻る事はないでしょう、と言う雰囲気。

 彼女の状況では、俺のやり方でも、ダンダリオンが教えてくれた方法でも難しいでしょうね。少なくとも俺の契約方法は、お互いの同意がない限り契約を交わす事は無理です。
 それならば、

「コルベール先生。私は、そこの少女用の食事を作って来ますから、食事が出来上がったら、彼女に対して先生の手で食べさせて上げてくれますか?」

 方法として簡単に思い付くのはこの辺りですか。
 そう。霊力が不足しているのなら、食事から補ってやれば良いだけの事です。まして、この女童は受肉しているようなので、食事を取る必要は有るはずですし、当然、食物を口から摂取する事も可能なはずです。

 確かに、少雨がもたらせる凶作の可能性も有りますが、彼女が現れた理由が偶然などではなく、天が定めた。つまり、ハルケギニア世界に暮らすすべての人々に押し付けて来た運命だった場合、ここでこの少女を追い返したとしても、その程度の方策で凶作を回避する事は不可能。
 まして、凶作から民を守るのは、俺の仕事などではなく、各王家や、貴族などの為政者たち。

 その辺りに、俺が負うべき責任はないと思いますから。

「構いませんが、それでも、その少女は僕が保護してから三日の間、何も口にしてくれていないのですよ?」

 少し、訝しむかのような雰囲気で、俺に問い掛けて来るコルベール先生。
 確かに俺としても、その辺りが良く判らないのですが。

「難しいのですが、おそらく、初物……珍しい食べ物を準備して、それなりの作法に従って用意した食物以外、口にしない御方の可能性が有りますから、その作法に従って試して見たいと思います」

 それに日本にも渡って来ている神様ですから、ある程度、日本の作法に従った方法で、もてなす事も可能でしょう。
 但し、その為には、

「それで、タバサ。俺が食事の準備をしている間に、頼みたい事が有るんやけど……」

 
 

 
後書き
 最早開き直って居ます。特に、このトコロ、ずっと東洋系の邪神ばかり登場していますから。
 今回は、ゼロ魔二次小説に○○の登場ですからね。
 もっとも、今回登場した少女に関しては、今まで登場した邪神たちと同じ立ち位置とするには問題が有る存在なのですが。

 それでは次。
 この『蒼き夢の果てに』内のハルケギニア世界は、原作小説内の世界と言うよりは、気候や地理に関しては地球世界のヨーロッパに近い気候や地理にして有ります。
 その方が私に取って判り易いですから。
 最大の問題は、人間が暮らすには過酷過ぎる環境のアルビオンぐらいですか。

 考えれば考えるほど、アルビオンの住人はそもそも人間などではなく、イタクァや、ロイガーやツァールじゃねえのか、などと思い始める始末。
 飛んでいるのは飛竜などではなく、バイアキー……。
 最早、お手上げ状態。

 アルビオンでは風石と火石が大量に産出されて居り、更に現在も地中では製造され続けている、と言う設定でも用意しない限り、アルビオンが浮遊島として存在出来て、尚且つ農業が行える納得の行く理由を作る事は出来ないのですが……。
 但し、こんな神に愛されまくった国を作って良いのか、と言う問題も有りますから。

 ……御都合主義の極致ですから。

 それでは、次回タイトルは『仮題・悪夢サバトの夜』にしようかと思ったけど、流石にそこまで酷い(カオスな)状況には陥らないので、『ハルケギニアの夏休み・宵の口』で行きたいと思います。

 追記。歴史の流れは大きくは変わっていないので、ルイズ達は、この時期、居るべき場所に居ます。 
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