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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)

作者:あちゃ
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第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
  第7話:良い女が居ないってどういう事!?

(テンペ村)
ブライSIDE

ワシ等は夕暮れ前にテンペの村へと到着する。
この村は山奥にある事から、それ程発展してはいない…所謂寂れた村なのだ。
とは言え、些か寂れすぎな感が否めない。

ワシも以前来た事はあるが、これ程寂しく暗い村だった記憶はない。
まるでゴーストタウン…いや、ゴーストビレッジ寸前だ。
一体何が………?




「何だこの村!?」
村に入るなり単独行動でテンペ内を散策したリュカが、嫌悪感を露わに我々の下へ戻ってきた。
因みに、宿を取りヤツの部屋を姫様より遠ざけた後の事だ…

「どうしたのですかリュカさん。この村が気に入らないようですけど…ナンパに失敗しましたか?」
非常識な行動が多いリュカに対し、常識的なクリフトが嫌味を含ませ問いかける。
真面目な男だと思ってきたのだが、意外な一面もあるんじゃな。

「ナンパに失敗するくらいなら大した事じゃないよ。極希にだが、僕だって成功しない時があるからね」
言い切りやがった。
ワシだって若い頃はブイブイ言わせてきたが、ここまで言い切る事はなかったぞ!

「では何が不満なんですか? 静かで落ち着いた良い村ではないですか」
「はぁ? お前の目は節穴か!? この村の何処が良いんだよ! 年頃の良い女が全然居ないじゃないか! 僕は今晩、どうやって欲求を満たせば良いんですか?」

そんな事知るか!
右手でも使ってればいいじゃろが!
姫様に手を出したら承知せんぞ!

ブライSIDE END



(テンペ村)
アリーナSIDE

何よ! 良い女ならここに一人居るじゃない!
村に着くなり勝手にどっか行ってたのは、村娘をナンパしに行ってたのね!?
こんな目の前に居るのだから、私を口説けば良いじゃないの!

私はリュカに気付かせる為、目の前に出て微笑みを浮かべる。
だが全然こっちを向かない…
ムカツクわね。どうすれば私の存在を無視出来なくなるの?

「あ、良い女の匂いがする!」
突如リュカが辺りを見回し突飛な事を言い出した。
っていうか、サランでもそんな事言ってたわね。一体何を感じ取ってるの?

宿屋を出たリュカは、明確な足取りで村内を歩き行く。
辿り着いた先には一見の民家が…
他の家より少しだけ大きい様に見える。

私が誰の家なのかを考えていると、リュカは戸惑うことなく家の中へと入って行く。
ノックすらしてないから、ほぼ押し込み状態だ。
どんな生き方してきたんだろうか?

「ほ~ら美女発見! やっとこの村で年頃の美女を見つけたよ…」
家の中には、家主らしき偉そうなオジサンが上座に…その右側には、リュカの言う美女が一人…美女と向かい合う形で座っている若い男性が一人…その男性の隣で、暗い顔で座る中年が一人…

合計4人が、何やら深刻そうな話をしていたらしい。
尤も、私達(主にリュカ)が話の腰を折っちゃったけど。
きっと怒られるわよね。だって無断進入だもん。

「な、何だ君達は!?」
当然の事だが、家主らしき人物が私達の乱入を驚き問いつめる。
正直、いきなり斬りかかって来られないだけマシだろう。

「“何だ(チミ)は!?”ってか? …そうです、僕はリュー君です! 美女を求めて東奔西走! 愛と美の探求者、ラブハンターことイケメン野郎リュカ君です!」
どんな贔屓目に見てもふざけきっている自己紹介を終え、小刻みに踊り出すリュカ…
家主達も呆れきって怒りも忘れてます。

「………も、申し訳ございません。ワシ等は旅の者…立ち寄ったこの村に年頃の女性が居らず、あまりにも異様に思えたのでそのわけを尋ねようかと思い、此方のお宅へ参りましたところ、やっとお美しいお嬢さんを発見してしまい、この馬鹿(なかま)が舞い上がってしまいました。お見苦しい点、ご容赦下さいませ」



リュカの奇行をブライが何とかフォローし、取り敢えずこの村の事を聞き出す事が出来た。
そして分かった事は、最近になり村付近に恐ろしい魔物が住み着き、この村に生贄として若い女性を要求しだしたという事…もし逆らえば、村を全滅させると脅されている事…

実際に村の外(サントハイム等)に救援を求めようとしたらしいのだが、途中で気付かれ使者を殺されてしまったらしい。
その為、唯々諾々と魔物の言いなりになっているとか…
許せないわね、私がそんな魔物を倒してやるわ!

「へぇ~…じゃあさ、この村の美女は、みんなその魔物に攫われちゃったの? ハーレムじゃん!」
「ハ、ハーレムって…リュカ、娘さん達は攫われて食べられてしまった可能性が大きいのだぞ!」
「爺さん何言ってるの? そりゃ美女を攫ったんだ…喰っちゃってるに決まってるじゃん!」

ん? 何だかリュカとブライの会話が咬み合ってないわね…でも話は纏まってるし…何だろう?
私が二人の会話内容を確認しようとした時、二人の会話内容に反応したこの家の人々が、顔を覆い泣き出してしまった。

「うっぅぅぅっ…そうなんです…この村の若い女は、私の娘であるニーナしか残ってないのです…折角、道具屋の息子…ウティとの婚姻も決まっていたのに…」
どうやらこの場にいる若い女性がニーナさんで、その前に座る若い男性が婚約者のウティさん…そしてウティさんの隣に座るのが彼のお父さんみたい。

「え~…お嬢さんには婚約者が居たのぉ~? ……あ~ぁ、テンションだだ落ち~…疲れたし宿屋へ戻ろうか」
急にやる気のなくなったリュカが、宿屋へ戻ろうと出口に向かう。
ちょっと、悪い奴等を野放しにしておいて良いの!?

アリーナSIDE END



 
 

 
後書き
志村けんさんは最高のコメディアンです。

ちょっとリュカさん浮かれてます。
嫌な仕事から解放され、自由を満喫出来ている状況に浮かれ状態です。
多めに見てやってください。 
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