天才少年と電脳少女
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電脳世界へ・・・・・
俺にとって、ハッキングなど朝飯前だ。ハッキングしてわかった情報をもとに、俺は試してみることにした
「金曜日の午前0時から、午前0時30分まであいだに、ヤフーでパスワードを打つと、電脳世界に入れる」というものだった
パスワードを知らないと意味がないのだが、大体思い当たる節があるので大丈夫だろう
それにしても、俺以外の何名かも、電脳世界に入れたらしい。だが、戻ってきていないらしく、電脳世界に入れたとしても、生きているとは限らない
本来、俺は絶対そんな危険なことはしないのだが、自分の野望のためには自分を犠牲にしなければならないのだ
午前0時、運命の時が来た。俺は早速、思いつくものを打ち始める
しかし、ことごとく外れていく。だが、俺はあきらめなかった
だがなぜだ?なぜヒットしない、なぜ当たらない、なぜ違うのだ?
残り1分を切ったとき、俺は最後の望みをかけたパスワードを打った
その時、急に画面が真っ黒になった。壊れたか?とも思ったが、真っ黒の画面に白い文字が現れた。英語だったので訳すと
「ここから先、電脳世界、サイバー空間です。ただし、命の保証はいたしません。自己責任でお願いします」
「望むところだ」
俺は小さくそうつぶやき、Yesのボタンをクリックした
カチッ
その瞬間、体が捻じ曲がるような感覚に襲われ、意識を失った
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