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ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者

作者:黒神
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第十九話 修行


闇慈がライザーに啖呵を切った翌日。オカルト研究部はレーティングゲームに向けて合同合宿をリアスが提案した。学校には遠方調査ということで公欠になっていた。
そしてオカルト研究部の部員は山の中にある宿舎を目指していたが道中は坂ばかりだった。そして荷物も多く重かったため、闇慈は魔力を両足に集中させて歩いていた。

「はあ・・・はあ・・・」

「大丈夫?イッセー」

一誠は途中から息が切れたのか荒呼吸だった。闇慈はまだ余裕のようだった。

「お先に失礼するよ?一誠君」

祐斗もまだ余裕のようだった。そしてその後ろから・・・

「・・・お先に失礼します」

小猫が一誠や闇慈が背負っている数倍の大きさはある荷物を背負って一誠達を追い越した。

「あはは・・・流石小猫ちゃんだね」

「ま、参りました」

~~~~~~~~~~~~

数分後、別荘に到着し早速修行を開始することとなったが一誠だけは弱音を吐いていた。そして男性陣が部屋でジャージに着替えていると一誠が祐斗に話しかけた。

「なあ木場。お前前に教会で戦った時、堕天使や神父を憎んでるみたいなことを言ってたけどあれって・・・」

「一誠君もアーシアさんも部長に救われた。僕と小猫さんも似たようなものなのさ」

その説明に闇慈が付け加えた。

「だったら尚更リアス先輩のために今度のレーティングゲームに勝たないといけないね」

「「ああ(そうだね)」」

~~~~~~~~~~~~

着替えが終わるとそれぞれ修行を開始した。一誠は祐斗から剣術や戦闘の基礎を実戦を通して学び、アーシアはリアスと朱乃から魔力の応用のを習うこととなった。そして闇慈は・・・

「よろしく頼むね。小猫ちゃん」

「・・・私で良ければ闇慈先輩のために頑張ります」

小猫から格闘などの肉弾戦を習うことにした。闇慈はデスサイズ・ヘルの扱いに慣れ、魔力の応用も出来ているので唯一不安な『肉弾戦』の修行をすることをリアスに持ちかけると肉弾戦を主用する小猫に見てもらうこととなった。

「全力でかかってきてね?小猫ちゃん。そうじゃないと僕のためにならないから」

「・・・分かりました」

「じゃあ・・・行くぞ!!」

闇慈は足に魔力を集中させ、移動速度をあげ小猫に殴りかかったが全てギリギリの所でかわされてしまい、カウンターの蹴りが闇慈の背中に直撃した。

「ぐっ・・・やっぱり格闘と鎌の扱いは全然感覚が違う」

「・・・今度はこっちから行きます」

今度は小猫が闇慈に格闘を仕掛けた。今回は修行のため普通の人間の目をしていたため闇慈は防ぐのが精一杯だった。

(くっ・・・流石小猫ちゃんだな。一撃一撃が速く重く、そして鋭い!!)

「・・・えい」

「っ!!し、しまっ・・・ぐはっ!!」

闇慈は考え事していた隙を突かれ、小猫の突肩を腹に受けてしまい木に激突した。今更だが闇慈と小猫の身長の差は有り過ぎる。闇慈は180cm。小猫は138cm。普通の突肩なら背中か胸に当たるのだが、40cm近く差があるため小猫の突肩は闇慈の丁度鳩尾に入ることとなった。

「痛たた・・・くそっ!!油断した!!」

「・・・戦いの最中に考え事はダメです、闇慈先輩」

「そのことは今のでよく分かったよ」

「・・・打撃は体の中心線を狙って的確且つ抉りこむように打つのが基本です」

「分かった。よし!!行くぞ!!はあああ!!!」

闇慈が再び小猫に格闘を挑んだ。しかし今回は闇慈にも考えがあった。

(小猫ちゃんは全てを力でねじ伏せる『剛』の格闘術・・・なら僕は)

「・・・闇慈先輩。また考え事です。隙あり」

小猫は再び闇慈に突肩を闇慈の鳩尾に当てようとした。しかし・・・

「・・・えっ!?」

突肩が当たる瞬間、闇慈は体を後ろに反らし威力を無くすとそのまま小猫の両腕を掴み、素早く小猫の足を払い、転かすと・・・小猫の胸のあたりにしゃがむ勢いを乗せた掌底を体に当たる直前まで振り下ろした。

「全てを『無』に還す・・・『柔』の格闘術を習得する!!」

「・・・お見事です、闇慈先輩。でも甘いです」

「えっ?」

闇慈が自分の腹を見てみると小猫の膝が鳩尾に入っていた。

「・・・最後まで気を抜かないで下さい」

「あはは・・・ごめ、ん・・・」

「・・・闇慈先輩?」

闇慈は小猫に謝り終える前に気絶してしまい、小猫に覆い被さってしまった。

「・・・あ、闇慈先輩?少しやりずきました」

小猫は闇慈を優しく退けるとそのまま闇慈を抱き上げると木陰にもたれかかるように降ろした。

「・・・でもこのままでは闇慈先輩の体が不安定・・・仕方ないです」

小猫は自分自身が木にもたれ掛かり足を伸ばすように座ると闇慈の頭を自分の膝の上に乗せた。要するに『膝枕』である。

「・・・」

「・・・///」

小猫は闇慈の寝顔を見ていると段々自分の顔が赤くなっていった。結局が何故なのか小猫には分かるず終いだった。

~~~~~~~~~~~~

闇慈が目覚めたのは夕暮れだった。

「ごめんね?小猫ちゃん。僕のために」

「・・・いえ。闇慈先輩が元気ならそれで良いです」

「そろそろ宿舎に戻ろうか?」

「・・・はい」

そして小猫が立ち上がろうとすると立ち上がれなかった。

「小猫ちゃん!?」

「・・・どうやら足が痺れてしまったみたいです。闇慈先輩は先に宿舎に戻っていて下さい」

「それはできないよ。今まで僕の面倒を見てくたんだから今度は僕が小猫ちゃんの面倒を見る番だよ」

そう言うと闇慈は小猫に向かって自分の背中を差し出した。

「・・・闇慈先輩?」

「僕が宿舎まで負ぶってあげる。さあ」

時間が時間らしく小猫は闇慈の背中に身を委ねた。

(・・・小猫ちゃんて本当に軽いんだね。全然重くない)

闇慈はそんなことを思っている最中、小猫は表情には出てなかったがあたふたしていた。

(・・・背負って貰っているだけなのに何故こんなにドキドキするんでしょうか?///)

小猫は自分の顔を闇慈の背中に当てた。

(・・・闇慈先輩。やっぱり・・・温かいです。安心出来ます。このままでいたいです)

結局宿舎に着くまで闇慈は小猫を負ぶることとなった。
 
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