オズのエマおばさん
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第二幕その一
第二幕 一緒に行く人達は
エマおばさんとヘンリーおじさんに今度は山の幸を楽しんでもらおうと決めたドロシー達でした、そうしたお話をした次の日の翌日の朝です。
朝ご飯を食べ終えたドロシー達のところにかかしと樵それにかぼちゃ頭のジャックとつぎはぎ娘がやって来ました。
「皆お疲れ様」
「うん、無事にマンチキンの大学のことは終わったよ」
「つつがなくね」
オズマにかかしと樵が答えました。
「もう大丈夫だよ」
「万事解決したよ」
「それは何よりね、じゃあ後はね」
「僕達はウィンキーに帰ってね」
「あちらの政治にかかるよ」
「宜しくね」
オズマは二人ににこりと笑って応えました、そして今度はジャックに声をかけました。
「貴方もね」
「いやいや、僕は何もしていないからね」
「いいの?」
「うん、全部かかしさんと樵さん達がやってくれたから」
それでというのです。
「褒められることはしていないよ」
「何言ってるの、貴方も活躍したって聞いてるわ」
オズマはジャックにもにこりと笑って言うのでした。
「活躍は讃えられるべきだから」
「僕にもそう言ってくれるんだ」
「かかしさん樵さんと同じだけね」
それだけというのです。
「よくやってくれたわ、お疲れ様」
「有り難うね」
「勿論貴女もよ」
つぎはぎ娘にも声をかけました。
「よくやってくれたわね」
「あたしもそう言ってもらったら嬉しいわ」
つぎはぎ娘はぴょんぴょんと跳ねて応えました。
「本当にね」
「そうでしょ、貴女のことも聞いているから」
「活躍したって」
「大学のことでね」
「そう言ってくれるのね」
「そうよ、お疲れ様」
「まああたし達の身体は疲れないけれどね」
このことを嗤って言うつぎはぎ娘でした。
「それでもなのね」
「言わせてもらうわ」
「そういうことね」
「あら、賑やかになってるわね」
「そうね」
今度はエリカとガラスの猫が来て言ってきました。
「ビリーナの国に行って色々政治のお話をして帰ったら」
「そうしたらね」
「随分と楽しそうね」
「そうなっているわね」
「そうだね」
臆病ライオンも来て言ってきました。
「僕達もエリカ達と一緒にビリーナの国に行っていたけれど」
「何時の間にかね」
「カルロス達もいるし」
「かかし君や樵君達もいてね」
「どういうーーことーーでしょうーーか」
チクタクも出てきました。
「少しーームシノスケ教授のーーところーーにーー行ってましたが」
「ほう、これは興味深い」
そのムシノスケ教授も登場しました。
「オズの国の名士の多くが勢揃いじゃないか」
「そうよね」
ビリーナもひょっこりお顔を出しました。
「これから何か起こりそうね」
「君の勘がそう言わせるんだね」
「ええ、何か楽しいことがね」
「実はこれからね」
ドロシーが皆にお話しました。
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