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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その四十

「的外れなことばかり言ってるな」
「エウロパみたいに死ぬまで教育詰めとかな」
「そんなの連合で出来るか?」
「出来ないだろ」
「俺達は自由の国だからな」
 連合ひいてはカンボジアはだ。
「そうした国だからな」
「だからな」
「こんな全体主義みたいな詰込み式とかな」
「一から百まで全部決めたな」
「そんな教育出来るか」
「無理に決まってるな」
 友人も自分のスマホで彼と同じ動画を観つつ話した。
「それは」
「本当にな」
「連合のことわかってないな」
「どう見てもな」
「それでどうこう言ってもな」
 それでもというのだ。
「意味ないよな」
「だから連合は連合だろ」
「エウロパはエウロパでもな」
「俺達でもわかるぜ」
「そこいらの大学の学生でもな」
「それで何で大学の教授がわからないんだ」
「トップクラスの大学の」
 こう言うのだった。
「何を勉強してきたんだよ」
「大学の教授っていうかな」
 大学生はこうも言った。
「知識人って変なこと言う人多いくないか?」
「多いな」
 友人も同意して頷いた。
「全員じゃないけれどな」
「無茶苦茶的外れなこと言う人いるよな」
「それもいつもとかな」
「いるな」
「頭いいんだろ」
 友人は思わずこう言った。
「大学の先生って」
「いつも本読んで研究してな」
「考えてな」
「そんな人なんだよな」
「それで何でいつも的外れなんだ」
 そうしたことばかり言うのかというのだ。
「この人がそうだしな」
「そういえばこの人いつもそうだな」
 大学生も頷いた。
「的外れなことばかり言うな」
「いつも間違ってるよな」
「ああ、何でなんだろうな」
「世の中わかってねえんじゃねえか?」
 友人はここでこう言った。
「それでな」
「世間知らずか」
「だから本とか読んで研究室で考えてばかりでな」
「世の中知らなくてか」
「それでな」
 そうなっていてというのだ。
「もうな」
「世の中のことをか」
「知らなくてな」 
 それでというのだ。
「そうしたな」
「世間知らずなことばかりか」
「言ってるのか?」
「それってあれだな」
 友人の言葉を受けてだ、大学生は言った。 
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