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『自身』

作者:零那
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『嘘』



ふと口をついた言葉は嘘の塊。
何故普段つけない嘘なんて
ついてしまったんだろう。
曖昧にしとけば良かったと
息が苦しくなった。

日々流れるように
過ぎ去ってく生活。
味気のない現実が物足りない
なんてのは贅沢だ。
理想が[普通]だった筈なのに。
あの頃よりは多少
普通に近付いてるのにね。

投げやりではないけど
所詮人生は諦めが肝心だと
悟ってしまった。
期待してるとしんどいって
知ってしまってるから。

綺麗事じゃ何も変わらないから。
あぁ、だから嘘なんてついたんだ。



 
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