超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
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第三百五十八話 同盟 その2
第三百五十八話 同盟 その2
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『カラーレス』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。
カラーレスと同盟を結んだ反政府組織『カミカゼ』のメンバーたちが、BEI軍基地の入り口前で大規模なデモ活動を行っている。
「BEI国人は自分たちの国に帰れぇぇぇぇぇぇぇッ‼」
「そうだァ!BEI国人は発展途上国の不法入国者達と一緒に、日本から出ていけぇぇぇぇぇッ‼」
「死ねぇぇぇッ‼BEI国人‼死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼」
BEI軍基地前の軍人たちは、デモ活動を行っているカミカゼのメンバーたちをただ静観しているだけだ。
そう、相手が武器や暴力などで攻撃してこない限り、BEI軍は攻撃することができないのだ。
その規律が、これから、自らの状況を悪化させることも知らずに。
デモ活動を行っているカミカゼのメンバーたちの耳に、遠くから猛スピードで走る車のエンジン音が、聞こえてくる。
あらかじめ、カラーレスのリーダーである倉都テツオから、作戦内容を聞かされていた、カミカゼのリーダー・二浦ルリコが大声で仲間たちに向かって叫ぶ。
「総員、退避ィィィィィィィィィィッ‼」
二浦ルリコの警告に、一斉に、カミカゼのメンバーたちが、BEI軍基地の門から離れていく。
そして、猛スピードでBEI軍基地の門に向かって走り続ける、3台のワゴン。
そのワゴンは、カラーレスのメンバーである、15人の戦士達を乗せた、ワゴンだった。
3台のワゴンに向かって放たれる、BEI軍兵達の銃撃。
しかし、猛スピードで走る3台のワゴンは、そのまま動きを止めずに、BEI軍基地の門を破壊して、基地内部に侵入する。
3台のワゴンは、BEI軍基地の建物に激突。
エアバックで一命をとりとめた3台のワゴンの運転手と、カラーレスの15人の戦士達が、一斉に、ワゴンから降りて、基地の食堂内で食事をしているBEI軍兵達を銃撃。
食堂内のBEI軍兵全員の殺害を確認した、カラーレスの戦士たちは、一斉に食堂から廊下に移動して、基地内の制圧のために、散開する。
そして、カラーレスの15人の戦士の内の1人、俺、能沢エーイチロウが自作爆弾のスイッチを押す。
スイッチを押すと同時に、BEI軍基地内の食堂に激突した3台のワゴンが、一斉に爆発。爆発の際に発生した炎が、BEI軍基地内に広がり火災を発生させる。
ちなみに火災の発生原因となった3台のワゴンは逃走用のワゴンではない。
基地内に散開した俺たち1人あたりに対して、3人がかりで銃撃をしてくるBEI軍兵。
しかし、昨日の武器庫の爆破作戦の成功が功を奏したのか、BEI軍兵たちは、銃弾のストックに気を使って、発砲から次の発砲までの時間が長い。
つまり、無駄玉はなるべく使わずに、一撃必殺を狙って俺たちを銃撃してくるのだ。
俺は銃撃をしてくるBEI軍兵に向かって、自作の爆弾を投げる。
爆発した爆弾から放たれた、大量の釘が、爆発の際に発生したエネルギーによって、周囲に猛スピードでBEI軍兵達を襲う。
顔と全身を焼かれると同時に、大量の釘を刺されたBEI軍兵達が、痛みにもだえ、床に横たわる。
俺は動きを止めたBEI軍兵達から奪った銃で、全身を走る激痛に床でのたうち回っている、BEI軍兵の頭部を銃撃。
全部で3丁の銃を手に入れた俺は、火災による炎と煙が漂うBEI軍基地内を疾走する。
多勢に無勢であれば、自作爆弾を投げ。
少数の相手であれば、銃撃。
黒煙と炎と銃撃音と爆発音と悲鳴、BEI軍基地内部は、まさに阿鼻叫喚と化していた。
俺はその悲鳴の中に、仲間たちの悲鳴が入っていないことを願いながら、ひたすら、目のまえに立ちふさがるBEI軍兵達を銃殺していく。
もう、何人殺しただろうか。
さすがは数を誇るBEI軍兵である、殺しても殺してもきりがない。
先日の武器庫の爆破により、武器が枯渇したBEI軍兵達の中には、ナイフによる白兵戦を仕掛けてくる者もいた。
しかし、これは戦争である。
俺は、その勇敢な挑戦者たちにも、無慈悲に銃弾の雨を浴びせ、殺害し続ける。
銃で人を殺した自分の、震える手に悩み苦しむ、あの頃の俺は、もうどこにもいなかった。今ここにいるのは、多くのBEI軍兵達の鮮血と硝煙にまみれた、狂戦士・能沢エーイチロウだった。
立て続けにBEI軍兵達を殺害した達成感による高揚感が、俺の脳内を支配する。
俺は作戦が成功したわけでもないのに、勝利の雄叫びを上げる。
「ゔおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ‼」
俺は雄叫びを上げながら、走る。
走りながら、銃撃を開始する。
俺は、武器庫の爆破により、予備の銃弾を失い、ひたすら逃げ続けるBEI軍兵達を背中から銃撃する。
いつしか、俺の口からは笑い声が漏れていた。
「アッヒャッヒャッヒャッ‼うっひょおおおおおおおおおおおおおおおおおッ‼」
奇声と笑い声を上げながらBEI軍兵達に向かって銃を乱射するその姿はまさに、狂戦士。
今の俺は完全に人殺しを楽しんでいた。
遠くから、パトカーと消防車と救急車のサイレンの音が聞こえてくる。
パトカーが出動したということは、BEI軍基地のお偉いさん達はBEI国人としてのプライドを捨て、自らの支配下にある日本の国力に頼ったということだ。
そのうち、ジエータイも、俺たちを殺しに来るだろう。
この絶望的な状況下でも、俺の人殺しを求める渇望感と高揚感が、おさまることはなかった。
俺は人殺しを心の底から楽しんでいた。
次回予告 同盟 その3
※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに
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