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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第三百五十四話 BEI軍基地 その2

第三百五十四話 BEI軍基地 その2
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『カラーレス』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

深夜。
俺は今、仲間たちと共に、都内の海を泳いでいる。
理由は簡単だ。
BEI軍襲撃作戦が始まったのだ。
今回の任務内容は、シンプルにBEI軍基地内の武器庫と食料貯蔵庫に、爆弾を仕掛け、爆破する、ただ、それだけ。
ウェットスーツを着用した、俺たちは、BEI軍の基地を目指して、環境汚染によって汚れてしまった、黒い海の中をひたすら泳ぐ。
この環境汚染も、BEI軍のせいである。
BEI軍に支配された日本は、その日から、新日本になってしまった。
敗戦国である新日本の指導者達は、戦争で負けても、経済では負けまいと、見苦しいガンバリズムを、マスメディアを利用して、国民たちに伝染させた、それによって、新日本は大きな経済成長を成し遂げ、敗戦国でありながら、先進国となった。
しかし、その経済成長のために建造された数多くの工場から排出される汚染物質により、大気は汚れ、川も汚れた。
経済成長に伴う人口の増加により、排出される生活排水は海を汚した。
新日本国民の、くだらない見栄と独りよがりな幸福の追及のために、多くの自然が汚されてしまったのだ。
そして、増えすぎた人口は格差を生み、いつしか、新日本の自殺者は、1年に約1万人を超えてしまった。
さらに、交通事故で死んでしまった人の数は、1年に約2000人以上。毎年、約2000人の罪なき人々が、経済成長のために生産された自動車によって、命を失い、約2000人のドライバーが人生を破壊された。
しかし、国の指導者達は、その現状を知っていながら、見て見ぬふりをして、自分たちの私腹を肥やすことしかしない。
この国のショーチョーである、まがいものの神々たちは、今や、セージカ達の操り人形であり、ただの傍観者と化している。
国民の意思など関係なく、セシューセージによって選ばれた無能な指導者が、国家の手綱を取れば、こうなるのは当然である。
だからこそ、この国を『無色主義』によって、浄化しなければならない。
しかし、そのためには、まず、この新日本を、BEI軍の支配下から解放する必要がある。
BEI軍の支配下からの解放、『無色主義』による新日本の浄化の先に、俺たち国民のためのセージが待っているのだ。
道は険しいが、俺たちカラーレスはもう立ち止まることも、後ろを振り向くことも許されない、特に、俺の手はすでに、同じ国の人間の血で汚れてしまったのだから。
俺たちは、環境汚染で汚れ切った海中から、BEI軍基地の敷地内の岩礁地帯に上がる。
今回の作戦に参加しているのは、俺、能沢エーイチロウと、姫先ユイナ、時田トオルの3人だ。
俺は二人に告げる。
「では、これからBEI軍基地に潜入する、ユイナは門番を頼む」
「わかったわ...!トオル君は、今回、頑張らないと、色々とキツイわよ」
「わ、わかってるよ...!」
そう、時田トオルは前回の不適切な発言のせいで、みんなの信用を失っている、組織への忠誠を示すには、今回の作戦を成功させなければならない。
海中を移動してきたおかげで、おそらく、BEI軍基地の奴らは、俺たち3人の存在に気付いていない。
その証拠に、警報はまだ鳴っていない。
こんなにも近くに、爆弾を持った俺たちがいるというのに。
ウェットスーツを脱ぐ、ユイナ。
きわどいビキニを身に着けたユイナが、BEI軍基地の門に向かう。
ユイナは普段では考えられない、しぐさや言葉で、BEI軍基地の門番の男にモーションをかける。
二人の会話を盗み聞きしてわかったことは、門番の男は妻帯者で、もう何年もBEI国に帰国できていないらしい。
この点に関しては、俺は門番の男に同情した。
戦争に勝ち、生き残った者たちすべてが、幸せになれるわけではないのだ。
相当たまっているのか、門番の男は管理室の中にユイナを招き入れる。
門番の男の手が、ユイナの腰に回った。
ユイナが後ろ髪をまとめていた髪留めを、外し、門番の男の首に突き刺す。
ユイナは必死に暴れる門番の男の口の中に、銃口を突っ込む。
首から血を流しながら、喉奥まで銃口を突っ込まれてしまったせいで、まともに言葉を話すことができない門番の男。
ユイナは門番の男の両肩と両ひざに何度も何度も、片手に持った細長い髪留めを、突き刺す。
首からの大量出血により、いつしか、門番の男は死亡し、動かなくなっていた。
門番の男が動かなくなったことに気付いていないユイナは、門番の男の口に銃を突っ込んだまま、片手で持った細長い髪留めで、門番の男の両肩と両ひざを何度も何度も、突き刺す。
ユイナにはかつて、BEI軍の軍人たちに、体を汚された過去があるのだ。
俺はそっと、ユイナの肩に手をのせる。
きわどいビキニ姿に、門番の男の首から飛び出した血飛沫で、全身を汚したユイナが、俺のほうを振り向く。
全てをさとったユイナは泣いていた、いや、門番を殺している最中からすでに泣いていたのかもしれない。
血飛沫にまみれ、きわどいビキニ姿のまま、声を殺して泣き続けるユイナ。
不謹慎かもしれないが、俺はその姿を見て、美しいと思ってしまった。

次回予告 BEI軍基地 その3

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに 
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