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ブルジョワのカップ麺

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第二章

「何といいましても」
「日本だね」
「はい」
 まさにというのだ。
「実際色々出ています」
「インスタントラーメンがだね」
「袋のものもあればカップで」
 それでというのだ。
「蓋を開けてそこにお湯を注ぎ込んで」
「出来るんだ」
「三分待てば」
「出来てだね」
「食べられます」
 そうなるというのだ。
「そうしたものです」
「それなら」
 ここまで聞いてだ、オコーナーは決断を下した。そのうえでブラウンに話した。
「今度ね」
「カップ麺をですか」
「日本の」
 まさにこの国のというのだ。
「それをね」
「召し上がられますか」
「そうしたいけれどいいかな」
「それでは」
 ブラウンは確かな声で頷いて応えた。
 そして次の日のディナーにだった、多くのメインの料理を出して。
 アメリカの基準で言うと小さいそして日本語で何かと書かれたカップを出してそのうえでオコーナーに話した。
「これがです」
「カップ麺だね」
「カップヌードルといいます」
 こう話した。
「今からこれにです」
「お湯を注んだね」
「蓋を開きまして」
 そうしてというのだ。
「そのうえで」
「三分待つんだね」
「そうすればです」
 ブラウンは話を続けた。
「出来上がります」
「本当に三分で出来るんだね」
「左様です」
「僕の基準だとね」
 彼が考える料理のそれはだ。
「コーンフレークとかはね」
「シリアルですね」
「もうお皿の上に出して」
 そうしてというのだ。
「そこにミルクをかければ」
「食べられますね」
「うん、けれどカップ麺も」
「三分です」
 それだけの時間だというのだ。
「それで出来上がりです」
「それも早いね」
「はい、では今から蓋を開けまして」
 ブラウンは畏まって話した。
「そしてです」
「お湯を入れて」
「蓋を閉じて」
 一旦開いたそれをというのだ。
「そしてです」
「そのうえでだね」
「召し上がって頂きます」
「わかったよ」
 オコーナーはブラウンの言葉に頷いた、そうしてだった。 
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