超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百五十ニ話 ギンコー その4
第三百五十ニ話 ギンコー その4
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『カラーレス』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。
カラーレスは活動資金補充のために、ギンコー襲撃作戦を計画する。
カラーレスは、覆面を顔にかぶった襲撃組と、逃走用のワゴンを運転する逃走組に、別れて、ギンコーの襲撃計画を実行する。
覆面を被った、能沢エーイチロウ達、襲撃組は、ギンコーに突入、天井に向けて銃弾を放ち、ギンコー内の職員や、客たちを威嚇する。
威嚇の開始と同時に、客を装っていた仲間たちも、行動を開始する。
順調にギンコー員から、金を脅し取っている最中、遠くから、パトカーのサイレンの音が聞こえてくる。
襲撃組に参加しているユイナが、ケーサツに通報した客が特定できないのであれば、ギンコー内の全ての職員と客を、皆殺しにする提案をする。
しかし、俺たちの仲間であるはずの、ヒミカが、自ら、ケーサツに通報したことを俺たちに告白し、ギンコー職員や、客をこれ以上傷つけるのはやめてほしい、と訴える。
ヒミカが組織を裏切った理由、それは、組織を裏切って処刑されたリョウジや、ユイナに銃で脅され、命惜しさに、リョウジとの子供をチューゼツさせられたことだった。
組織を裏切ったヒミカを粛正するために、ヒミカに向かって銃撃を開始するユイナ。
自らの身を守る為に、ユイナに向かって銃撃を開始するヒミカ。
突如、開始された、カラーレスのメンバー同士の銃撃戦に、他のメンバーたちも、ギンコー職員も、客も、身をかがめ、困惑することしかできなかった。
ユイナとヒミカが銃撃戦を続けている間に、俺はしゃがんだまま、ギンコー員の額に銃口を突き付け、金庫から、もっと金をよこせと、命令する。
ギンコー員は命惜しさに、泣きながら、俺が用意した布袋に、札束を放り込んでいく。
ギンコー内の誰もが、銃撃戦の巻き添えになるのを恐れて、身をかがめて、ユイナとヒミカの銃撃戦を見守る。
ギンコーの金庫が、からっぽになったことを確認した俺は、ギンコー内にある金の全てを奪うことに成功したことを、手を使ったサインで、仲間たちに伝える。
しかし、ギンコー内で行われている銃撃戦のせいで、出口まで移動することができない。
俺は、ギンコー員の額に銃口を突き付けながら、ギンコーの裏口に案内するように、命令する。
「エーイチロウ君!しゃがんで‼」
ユイナに言われたように、しゃがむと、俺の真上を銃弾が通過する。
ヒミカが俺たちに警告する。
「アンタたちは逃がさないわよ!もうすぐ、ここにケーサツがくるんだから‼」
俺はヒミカに問う。
「ケーサツがここに来たら、お前だって逮捕されちまうんだぜ‼それでもいいのか?」
「いいに決まってるでしょ!リョウジを殺したエーイチロウ君も、わたしを脅してチュー絶させたユイナも、もう銃で人を殺している、ケーサツに捕まれば、二人とも死刑確定‼そうすれば、わたしは、リョウジとチューゼツしたリョウジとの子供の仇が討てる‼」
パトカーが近づいているせいで、サイレンの音が、どんどん大きくなってくる。
俺とユイナ以外の、襲撃組のメンバー達は、裏切り者と化したヒミカを狙撃しようとするが、ヒミカと交戦中のユイナへの誤射を恐れて、状況を見守るしかできない。
しかし、1人の子供が、ヒミカに向かって、携帯電話を投げる。
ヒミカに向かって、携帯電話を投げた、男の子は、先ほどユイナが見せしめに、メシ炊きメス奴隷と揶揄して殺害した専業主婦の子供だった。
男の子が投げた携帯電話がヒミカの頭部に直撃。
ヒミカは額から血を流しながら、自分に携帯をぶつけた男の子のほうに視線を向ける。
ユイナに母親を殺された男の子が泣きながら、なぜかヒミカに向かって、恨み言を言う。
「どうして、ぼくのお母さんを殺したんだ‼お母さんを返せ‼」
ヒミカが鬼の形相で男の子に向かって、叫ぶ。
「おめぇの母親を殺したのは、私じゃねーよ‼
そう、今回の作戦の襲撃組は、皆、顔に覆面をかぶり、黒い衣服を着ている。
男の子には、最初から、ヒミカとユイナの見分けがついていなかったのだ。
ヒミカの視線が、男の子に集中しているその隙に、ユイナの放った銃弾が、ヒミカの頭部に直撃。
ヒミカの死亡を確認した俺はすぐに、大声で仲間たちに、撤収することを伝える。
ギンコーの裏口から、外に出た俺たちの目の前に、逃走組の運転するワゴンが止まる。
俺たちを乗せた、ワゴンが猛スピードでギンコーから離れていく。
当然のごとく、パトカー2台が、ものすごいスピードで、ワゴンを追いかけてくる。
俺はワゴンの窓を開けて、パトカーに向かって銃弾を2回、発射する。
俺の放った銃弾は、2発とも、パトカー2台の、前輪タイヤに直撃。
タイヤの一部が破裂してしまったことにより、パトカー2台はその場で動きを止める。
パトカーの追跡が終了したことを確認したワゴンの運転手は、そのまま、ワゴンを付近の雑木林に突っ込ませる。
雑木林にワゴンを乗り捨てた俺たちは、ギンコーから奪った大金を持って、カラーレスのアジトである廃屋を目指して、散り散りになって移動を開始する。
コーバンの時と同じく、俺たちは作戦には成功したものの、また、大事な仲間を1人、失ってしまった。
しかし、このギンコーから奪った大金があれば、たくさんの自作爆弾が作れる。
その自作爆弾で、腐敗した新日本を浄化することに成功すれば、みんなの死は、きっと報われる。
俺とユイナは、無言のまま、アジトに向かって歩き続ける。
次回予告 BEI軍基地 その1
※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■
鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤
鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤
鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤
鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤
鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤■鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤■鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤
鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤』
後書き
次回もお楽しみに
ページ上へ戻る