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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第一話 集うライダー達その一

                                仮面ライダー  エターナルインフィニティ
                                   第一話  集うライダー達
 紅渡はこの時町の中にいた。名護啓介も一緒だ。
 名護はその紅にだ。鋭い目で言った。
「確かにいたな」
「はい、ここにいました」
 紅も鋭い目になり名護の言葉に答える。
「何かがここに」
「いた。しかしだ」
「あれは何だったんでしょうか」
「何だと思う」
 名護は己の隣にいる紅の顔を見ながら彼に問うた。
「あれは」
「少なくとも今出ているグリードじゃないですね」
「そうだな。そしてドーパメントでもない」
「どちらでもないですね」
「あれは。むしろ」
「悪霊だよな」
 キバットがだ。二人の周りに出て来て言う。
「そうした感じの奴だったよな」
「そうだ。あれは悪霊だ」
 名護は確かな声でキバットの言葉に頷いた。
「虚ろな白い姿、そして底知れない悪意」
「それってまんま悪霊の特徴だしな」
「悪霊、それを操る存在か」
「それが僕達の今度の相手でしょうか」
 紅は怪訝な顔になり名護に問い返した。
「グリード以外の」
「そうなのだろうか」
 紅の言葉にだ。名護は顔を顰めさせてだ。
 そのうえでだ。こう言ったのだった。
「違うかも知れない」
「違いますか?」
「この悪霊の様なものは今まで我々が戦ってきた相手とは全く違う」
「それは確かですね」
「そうだ。何もかもが違う」
「物理的な攻撃は効きますけれど」
 しかしだ。それでもだというのだ。
「何かが決定的に違いますね」
「この世界に元からいるのか」
 名護はこうも考えた。
「そして我々の前に来ているのか」
「といいますと」
「あの悪霊は我々の世界のものとは全く違う」
 名護は目を鋭くさせて紅に話す。
「他の世界から来たのではないのか」
「違うとなると一体」
 紅は名護の言葉に首を捻りだ。そうしてだった。
 怪訝な顔になりだ。名護に問い返した。
「他の世界、他の世界から出て来た」
「そうした存在か」
「ディケイドがそれぞれの世界を回りましたけれど」
 紅はこのことからだ。推理していき名護に話していく。
「その世界の何処からか来たんでしょうか」
「その可能性はあるな。だが」
「だが?」
「ライダーのいない世界もある筈だ」
 名護もまた推理を働かせながら話す。
「その世界の何処からか来たのだろうか」
「あの悪霊達は」
「まだ確信はできない」
 決め付けはできない、そうだというのだ。
「しかしだ」
「怪しいですか」
「そう思う。あの悪霊はこちらの世界の存在には思えない」
 それはだ。どうしてもだというのだ。
「ではどの世界から来たのか」
「そうした話になりますね」
「少なくとも今回のこともスサノオは関わっている」
「そうですね。それは間違いありませんね」
 このことは名護だけでなく紅も確信できた。何故ならライダー達が戦う理由はスサノオと戦うことだからだ。それでこのことは確信できたのだ。
 そしてスサノオはあらゆる世界で仕掛けてきている。そのことも知っているからだ。
 名護も紅もだ。スサノオの陰は確信できた。
 それでだ。紅はこんなことも話した。
 
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