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FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~

作者:山神
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臨界魔法世界

 
前書き
早く猫ウェンディも出したいしシリルとハクのバトルも個人的に楽しみすぎて他が雑になってきてるww 

 
「こ・・・子供がいたのかルーシィ!!」
「何ーっ!?」
「あれか!?卵生んだのかルーシィ!?」
「ママー!!」

見ず知らずの少女の言葉に驚愕しているナツさんたち。言われてみれば似ているような気もするけど、彼らがあまりにも慌てていたため俺とウェンディは逆に冷静になっていた。

「いや、誰かと勘違いしてるんじゃ・・・」
「そもそも卵なんて生まないし」

ルーシィさんが妊娠していたことなんてないわけでこの子は彼女の子供でないことはすぐにわかる。すると彼女が来た方向から聞き覚えのある声が近付いてくる。

「ナーシャ!!あまり遠くに行っちゃダメだろぉ!!」

ナーシャと呼ばれた少女の元へとかけてくる女性。彼女を見た俺たちはその見覚えのある人物に驚愕した。

「アースルーシィ!?」
「エドルーシィ!?」

髪が短いがその女性は俺たちの仲間であるルーシィさんそっくり。そして今の彼女の言葉から、それが誰なのかすぐに理解できた。

「ってことはまさかここは・・・」
「「「「「エドラス!?」」」」」

もう二度と来ることはないと思っていたアースランド(おれたちがすんでいるせかい)との平行世界であるエドラス。俺たちを見たエドラスのルーシィさんは相変わらずの性格なようで、ルーシィさんに臆することなく声をかけていた。

「なんでエドラスに!?」
「どうなってやがる!?」

何がどうなってエドラスにやってきたのかわからない俺たち。それにナーシャちゃんも何がなんだかわかっておらずポカンとしている。

「よぉ、ナツにグレイ。小さいシリルに小さいウェンディも。相変わらず小せぇなぁ。つーかあれから9年も経ってるのになんで若ぇままなんだよ。そっちとは時間の流れが違うのか?」

一気に捲し立てるエドルーシィさんにこちらのルーシィさんもタジタジ。彼女は説明しようとしたが、それよりも先にエドルーシィさんが話し始める。

「あ、悪ぃ。紹介が遅れちまったな、こいつはあたしの子ナーシャ」
「ども」

俺たちがエドラスに来てから9年も経っていたこともあり相当な変化があったようだ。まさかエドルーシィさんに子供ができているなんて思いもよらなかったけど。それを聞いたルーシィさんは顔を真っ赤にしており、それに気が付いていないエドルーシィさんはナーシャちゃんとお話ししていた。

「そういや、何しに来たんだよ」
「それが・・・」

何をしにきたわけでもなく気付いたらここにいたことを伝えるとエドルーシィさんの気遣いによりこちらの世界の妖精の尻尾(フェアリーテイル)へと行く事になった。
そこに着くと、中にも見知った顔がたくさんありなんとなく心が落ち着く。

「お久しぶりですぅ、僕さん」
「よぉ、ファイアボール」
「ははっ、やめてくださいよ。今じゃもうパパなんですから」

そう言ってナーシャちゃんを抱き抱えるエドナツさん。うっすらとわかってはいたけど、まさかこの二人が結ばれていたとは・・・

「グレイとジュビアもな」
「やぁ、久しぶり」

相変わらずのモコモコ具合を見せつけるエドグレイさん。その後ろからやってきたエドジュビアさんが連れてきた少女に俺は顔を伏せた。

「ほら、挨拶なさい。ジュレア」
「こんにちは」

エドジュビアさんに連れられてきた水色の髪をした少女はどことなく俺に似ている気がする。それに気が付いたのは俺だけじゃなかったらしくエルザさんやウェンディもこちらを見てくるので、顔をあげるにあげられない。

「はぅぅぅ////」

ジュビアさんが俺のことを子供扱いする理由がなんとなくわかってしまったことでもしかしたらグレイさんも同じようになってしまうのかと思い視線をそちらへ向けると、彼は二人の間に子供が生まれたことに恥ずかしさを覚えたらしくそのことには気が付いていなかったらしい。それを知ってホッとひと安心したのは内緒だ。

「うむ。久しいな、アデナウアー」

そんな俺の後ろから懐かしい声が聞こえて振り返る。そこにはエドラスの俺、ブランドと彼に手を握られている藍色の髪をした少年がいた。

「うわっ!!ブランドも子供できたんだ」
「ウェンリルだ。ほらアデナウアーに挨拶しなさい」
「・・・ちわ」

人見知りなのかメンドくさがっているのかわからないか軽い挨拶をしてくるウェンリルくん。それにブランドが注意しようとするが、彼はナーシャちゃんとジュレアちゃんの元へと走り去ってしまった。

「もしかして今の子って・・・」
「ウェンディとの子供だ。可愛いだろ?」

うっすらとわかっていたことではあったけど、ウェンディの問いにどや顔で答えるブランドを見て俺も彼女も顔が赤くなってしまう。すると、俺のことを後ろから抱き締めてくる女性が現れる。

「小さいシリルも可愛いわね」

その声ですぐに誰かは気が付いたが、俺は後ろを向いて確認するとそこにはエドラスのウェンディがおり、俺のことを力強く抱き締めている。その時背中に来る弾力があまりにも柔らかすぎて、俺は言葉を発することができなくなっていた。

「あれからエドラスには魔法がなくなっちゃったでしょ?だから私たちは運び屋ギルドとして活動してるの」
「運び屋といっても車もないから馬車になるんだけどな」

二人から近況報告を受けるが俺もウェンディもその内容が全然頭に入ってこない。なぜならエドウェンディの胸があまりにも大きすぎて、そちらに意識を持っていかれてしまっているからだ。

「で、どうやって来たのか、なぜ来たのかわからねーって話だったよな」
「そうなんだよ」
「王都のミストガン王子なら何とかしてくれるかもしれねぇな。けどその前にエルザ、王都にいるこっちのエルザ・・・ナイトウォーカーには絶対に会うな。後悔することになるよ」

エドルーシィさんの言葉にアースランドから来た俺たちは言葉を失っている。しかし、ブランドとエドウェンディがクスクスと笑っているのを見ると、恐らく深刻な問題ではないのだろうと察しがついた。

「それよりさ、エドルーシィ。できれば服とか貸してくれないかな?」

そこで顔を赤くしていたルーシィさんがそう言うと、彼女の格好が人に見せられないようなあられもない状況であることを思い出す。そしてエドルーシィさんの家にある彼女の昔の服ならサイズも合うことだろうということで、そちらへと向かうことになった。

「ねぇ、ブランド」
「ん?どうした?」
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・いい?」
「子供の作り方か?」
「違うわ!!」

その際俺はエドラスに来たこともありせっかくなら聞きたいことがあったのでそれについて聞いてみたいと思い、ブランドと共にみんなとは別行動を取る。それにダブルウェンディもついてこようとしていたけど、少し説明が面倒なことになりそうなので彼女たちを制止して二人でブランドの家へと向かったのだった。

















「青藍家?」

俺が聞きたかったこと、それはエドラスのヴァッサボーネである天海についてのこと。

「うん。すごい強い一族なんでしょ?」
「う~ん、そう聞いたことはあるなぁ」

なぜか歯切れの悪い・・・というか記憶を懸命に探っているようなブランドの行動に首をかしげる。エドラスの統一を目論んでいた国王がもっとも警戒していたと聞いていたのに、なぜ王国軍に所属していたことがある彼がその名前を知らないのだろうか?

「もしかして知らないの?」
「一応わかるが、もうとっくの昔に滅んだ一族だと聞いているぞ?」
「え?」

もう何十年も前に自らの子供に家族全員が殺されたことにより青藍家の血筋は途切れているらしい。そういえば天海が父親を殺したって話は聞いていたけど・・・もしかして前にエドラスに来た時にはすでにその一族はいなかったから話を耳にすることもなかったのか。

「しかしまた、なんでそんな話を・・・」
「あいつの強さの理由が知りたくて」
「あいつ?」

誰のことを言っているのかわからないブランドは首をかしげるが、俺はそのことを説明しないでいた。それで何かあることを察してくれた彼は問いかけることをやめてくれる。

「あくまで文献に残っているデータだが、青藍家はたぐいまれな身体能力とそれに匹敵する頭脳があると聞いたことがあるぞ」
「頭脳?」
「あぁ。よく考えるよりも先に身体が動いたという天才型の人間はいるが、奴らはさらにその前に頭の中に何百通りの行動パターンが浮かんでいるらしい」

あくまで一説だが、と付け加えるブランド。確かに天海の動きはあまりにも合理的すぎて、まるでどのように動けばいいのか最初からわかっていたようにも思えるものが多い。それがもし強さの秘訣なら、あいつを倒せる策はあるのか?

「ジェラール・・・いや、ミストガンに会わなくていいのか?みんな先に行っているだろう?」

俺が静かに考えを張り巡らせていると、ブランドは気を使ってなのかそんなことを言ってくる。でも、今はそれどころじゃないんだよね。

「ジェラールにはあとで話にいくよ」

俺とウェンディが化猫の宿(ケットシェルター)に入る道筋を作ってくれたジェラール。彼との再会は大事なものだけど、なんか久しぶりすぎて逆に何を話せばいいのかわからないんだよね。

「なら、俺からお前には話しておこうかな。たぶん他の奴らはミストガンから聞いているだろうし」
「??」

何を改まっているのかと思ったけど、彼の表情は真剣そのもので思わず俺も背筋が伸びる。

「お前たちをエドラスに連れてきたのは、もしかしたらエレンティアの人間かもな」
「エレンティア?」

聞いたことがない名称に首をかしげると、ブランドは頷いてから言葉を紡ぐ。

「9年前に実行されたアニマ計画の標的の候補に上がっていたもう一つの世界だよ」

そう言われた瞬間、恐らく俺は鳩が豆鉄砲を喰らったような表情になっていたことだろう。それだけ今彼の言った言葉は衝撃だったのだから。

「もう一つの世界?」
「あぁ。こことは違ってエレンティアは臨界魔法世界と呼ばれるほどに魔力が溢れすぎているらしい。何ならアースランドよりも遥かに・・・な」

そう言われてもピンと来なかった俺は腕を組んでイメージしてみる。アースランドよりも魔力が豊富って・・・どういう状態?

「そのエレンティアでは魔法の神・・・略して魔神が崇め奉られているんだ」
「その神様が魔法を与えてくれたって考えられてるの?」
「そういうことだな」

アースランドでは生死の神・アンクセラムがよく名前に出てくるけど、やっぱりどこの世界にも神様っているんだな。いや、俺たちが追いかけている五神竜も神と称されてるんだけどさ。

「まぁ、アニマ計画の対象からエレンティアを外したのは、神とか呼ばれるドラゴンがいるかららしいけどな」
「え!?」

その言葉に俺はすごい勢いでブランドの方を見る。その勢いがあまりにもあったためか、彼は少し引いていた。

「ど・・・どうした?アデナウアー」
「あ・・・いや・・・」

神と呼ばれるドラゴンというと五神竜のことしか考えられない。ただ、そのことは契約の観点から伝えることもできないし、押し黙ることしかできない。

「月神竜セレーネ。そのドラゴンはアニマよりも強力な世界移動能力を持っているらしい」
「世界移動能力?」
「あぁ。そのドラゴンはエレンティアもアースランドも・・・その気になればこのエドラスにも自由に行き来できるというわけだ」

異次元過ぎる能力に呆れるしかできないのか、ブランドはやれやれと肩をすくめてみせる。確かにそんな相手がいるのに魔力を奪おうなんてしても、反撃を喰らってしまうのがオチ。だからエレンティアではなくアースランドに標的を合わせてきたのか。

「でもエレンティアの人間がなんで俺らをエドラスに・・・」
「何か事情がありそうだな、ウェンディを見ると」
「え?」

ブランドが視線を向けた方に俺も顔を向けるとそこにはエドラスのウェンディがこちらへとかけているのが見える。その時胸元があまりにも揺れているため、なんだかいけない気持ちになって顔を伏せた。

「シリル!!」
「どうした?ウェンディ」
「ミストガン王子からで人探しの依頼が来たのよ。それも至急で」
「あぁ、なるほどな」

俺もブランドもその探し人が今回の事の発端である人物であることをすぐに察した。そのため、エドウェンディとブランドがすぐにその場からかけていき、俺もそれに続こうとする。

「アデナウアー、お前は城にいっておけ」
「え?なんで?」
「ミストガンに会ってこい、せっかくの機会なのだから」

そう言ってニヤリと笑った彼は隣に並ぶ女性と共にかけていく。その姿は以前見た時と変わらない、誰よりも男らしいものに見えた。

「まだまだ叶わないのか、ブランドにも」

彼のその大人の余裕も優しさも俺には到底身に付きそうにない。ただ、お似合いの二人の邪魔をするのも気が引けたので、彼の気遣いを受けつつ俺はジェラールに会うために城へと向かったのだった。


















「ジェラール!!」
「シリル、久しぶりだな」

城に駆け込むとそこではウェンディたちがエドラス王国の魔戦部隊の体調だった人たちと共にジェラール・・・いや、ミストガンを囲んで楽しげに会話していた。俺は久しぶりに会えた彼の胸に飛び込もうとして・・・

「無礼者がぁー!!」

緋色の髪をしたメイドに殴り飛ばされた。

「エルザ!!」
「「はい!!」
「ナイトウォーカーの方だ」

地面に伏せている俺を睨み付けていたのはエドラスのエルザさん。ただ、彼女はミストガンに注意されてしょんぼりしている。

「大丈夫?シリル」
「何がどうしてエルザさんがメイドに?」
「あれでも騎士団の団長らしいわよ」
「惚れてるんだって~」

エドエルザさんの変わりように驚かされつつも俺たちは懐かしい人たちとの再会を楽しんだ。それからしばらくすると、騎士団の一人と思われる人物が走ってくる。

「陛下!!例の女性と思われる人物を妖精の尻尾(フェアリーテイル)が保護したとの連絡が」
「おお!!」
「よし!!早速いくぞ!!」

俺たちのことをエドラスに連れてきたのはどうやらあの白魔導士だったらしい。ただ、本当はエレンティアに連れていきたかったらしいのだが不安定な精神状態だった中で魔法を使ったために送り先を間違えたらしい。

「ミストガン、世話になった」
「もう一度会えるとは思わなかった。本当に嬉しく思う。大変なことに巻き込まれているみたいだが、お前たちならきっと乗り越えられると信じている」
「はい!!」
「ありがとう・・・ございます」
「リリーとマスターによろしくな」

今度こそこれが最後の別れになるかもしれないと思うと寂しいけど、またいつか会えそうな気もしているのが少し不思議だ。だから俺たちは今回も笑顔で彼と別れようと思う。

「じゃあ、またね」
「元気でな」
「お前たちもな」

嬉しそうな表情を浮かべているミストガンと騎士団のみんなに見送られながら白魔導士を保護したとされた場所へと向かった俺たち。そこにはブランドとエドウェンディがおり、俺たちに気が付くと手を振ってくれるり

「こっちこっち」
「エドシリルとエドウェンディ」
「あ!!白魔導士!!お前よくも勝手に!!」
「ナツ、落ち着いて」

白魔導士を見た途端に怒りの表情を見せるナツさん。それをルーシィさんが止めている間に、エクシードのトウカが彼女へと歩み寄る。

「ごめんなさい・・・私・・・気が動転していまして・・・」
「話してくれる?あなたのこと、それと目的」

顔面蒼白な彼女は膝を抱えたまま、トウカの問いに頷くと事情を話し始めた。

「私の名前はファリス。臨界魔法世界(エレンティア)出身です。ある目的のため、数年前にアースランドに来ました」
「それはおかしいな。ジェラールの話では貴様は100年前からアースランドにいる。白魔導教団を立ち上げたのもその頃だと」
「それは・・・私ではございません。白魔導教団リベリアスという組織のトップが"白魔導士"と名乗っていたそうですが現在行方不明だそうです。私はその座を"白滅(ホワイトアウト)"の力で奪い・・・自らが白魔導士と偽ったのです」
「何ー!?お前白魔導士じゃねーのか!?」
「じゃー本物は別にいるってこと!?」

予想だにしなかった展開に驚きを禁じ得ない。ただ、白魔導士事態は俺たちも接点もないし、今はそれほど重要じゃないのでスルーする。

「私にはアースランドの魔力を白く、"無"にするという使命がありました」
「何のためにそんなことを・・・」
「全てはエレンティアを救うためでした」
「そんな話を信じろってのか」
「ですよね。ただ、これだけは真実なんです。エレンティアは滅びます。月神竜セレーネの手によって」


















第三者side

周囲に物がほとんどない空間で寝そべっている一人の男。彼は険しい表情をしながら、うんうんと唸っている。

「珍しいね、君がそんなに頭を悩ませるなんて」

そんな彼に白い羽根が生えた黒髪の青年が話しかける。その声が聞こえた方に、彼は横たわったまま視線を向ける。

「いやぁ、神ってのもやることが大きく面倒でね」
「君、ほとんど何もしてないじゃないか」
「いいんだよ、配下に頭いい奴がいるんだからな」

舌を出して悪びれる様子もない彼に青年はやれやれといった表情を見せる。ただ、すぐに男は真剣な表情になっていることから、何か問題があるのはすぐにわかった。

「何をそんなに悩んでるんだい?」
「めんどくせぇ状態になっちまってなぁ」
「解決法も思い付かないほどの?」
「いや、あることはあるんだが・・・」

彼は身体を起こすと青年の方を見る。すると、わざとらしく大きなため息をついてみせた。

「あぁ、まともな配下がほしい」
「それはどういうことかな?」

笑ってはいるものの明らかに怒りを感じさせている青年だったが男は気にする素振りもない。彼は今度は座った状態で腕組みをして頭を悩ませ始めた。

「二人とも、何をどうしたんですか?」
「ずいぶんと悩んでいるみたいだけど・・・」

そう言って入ってきた少女と少年はその雰囲気に困惑していたが、男は何かを思い付いたらしく、少女の方を指さす。

「お前に使命を与える」
「え?突然なんですか?」
「重要な役目だ、できる限りお前だとバレないようにやってくれ」
「??何をするんですか?」

彼が何に悩んでいてそれを解決するために自身が何をすればいいのかわからず首をかしげる少女。そんな彼女に、男は立ち上がりながら話しかけた。

「簡単だよ、ちょっとしたアドバイスをしてくれればいい。そうすれば少しは役に立つだろう」

何を考えているのかわからない彼に三人は顔を見合せ、ため息をついた後盛大に笑っている。その姿はまるで家族のように見え、男は静かにその笑いが収まるのを待っていた。






 
 

 
後書き
いかがだったでしょうか。
ミストガンってエドラスのジェラールだったはずなのにミストガン呼びになってるのはなぜなのかわからない中書いたのでシリルは最初はジェラールと読んで後半からミストガンと呼ぶ形になってます。
次からはもうエレンティアに入っちゃいそうですね。これ本当に今年中に追い付いてしまうかもしれない。 
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