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新オズのカボチャ頭のジャック

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第八幕その九

「君他の狼とはね」
「何か違うね」
「そんな感じがするよ」
「僕はニホンオオカミだからね」
 狼は自分の生きものの種類をお話しました。
「木が生い茂っている山の中にいるから」
「それでなんだ」
「他の狼よりも身体が小さくてね」
 それでというのです。
「そうした場所を動くことに向いているんだ」
「草原とは普通の森の中で暮らすんじゃなくてだね」
「山の中でね」
「だからそうした身体なんだ」
「そうだよ」
「そうなんだね、そう言えば皆それぞれの種類の中では小さいね」
 ジャックは他の生きもの達も見て気付きました。
「熊さんでもね」
「だから日本の山の中で暮らしているとね」
 雉も来ています、皆と一緒に食べながらジャックに答えます。
「気候が結構暖かくて結構険しくて木も深いから」
「身体は小さい方がなんだ」
「凄しやすいのよ」
「この辺りは日本の自然環境だね」
 短い角の鹿に似た生きものが言ってきました。
「そうだね」
「そう言う君は誰かな」
「ニホンカモシカだよ」
 自分からジャックに名乗ってきました。
「宜しくね」
「うん、こちらこそね」
「僕が住んでいる場所だってね」
「外の世界ではだね」
「険しい場所でね」
「木も多いんだね」
「そうした場所だから」 
 それでというのです。
「やっぱりね」
「小さい方がなんだ」
「過ごしやすいよ」
「あとオズの国は季節がないけれど」
 ヤマネは栗鼠と一緒に木の実を食べています。
「外の世界だと僕達冬眠もするよ」
「そうもするんだ」
「寒くなるとね」 
 冬になればというのです。
「そうもしているよ」
「何かとあるんだね」
「日本の生きものもね」
「そうなんだね」
「自然環境によって生きものも変わるのよ」 
 オズマがジャックに言ってきました。
「このことも覚えておいてね」
「そうしていくね」
「是非ね。それとね」
「それと?」
「オズの国は外の世界のあらゆる自然が存在しているのよ」
「この広い国の中にだね」
「だからこうしてね」
 今自分達が触れている様にというのです。
「日本の自然もあって」
「他の自然もあるね」
「ジャングルだってあるでしょ」
「そうだね」
「プレーリーもあればサバンナもあって」
 そうした自然環境もというのです。
「大河もあればツンドラもあってアマゾンもね」
「何かとあるよね」
「ジャングルだってね、アマゾンなんて凄いのよ」
 この地域は特にというのです。 
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