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新オズのカボチャ頭のジャック

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第二幕その十一

「そうした力を使うにはね」
「車に乗ることと同じだね」
「許可が必要で」
「使っていい時にだけ使える人だけね」
「使える様にしないと駄目だね」
「だからね」 
 その為にというのです。
「そうした力はね」
「免許を使う様にしているね」
「そうよ」
「政治でね」
「それで貴方も免許を持ってるのね」
「そうだよ。それで僕はギリキンに住んでるけれど」
 それでもとです、猫又はお話しました。
「実は妖怪博士さんにお呼ばれしてね」
「それでなのね」
「あの人のお家に向かっているんだ」
 そうしているというのです。
「旅を楽しみながらね」
「そうなのね」
「そうだよ、それで姫様達もかな」
「私達はギリキンに行くのよ」 
 オズマは猫又ににこりと笑って答えました。
「これからね」
「その為の旅だね」
「そうなの」
「わかったよ、じゃあお互いにね」
「旅を楽しんでね」
「目的地に行こうね」
「そうしましょう」 
 オズマは猫又に笑顔のまま応えました。
「楽しくね」
「そうしようね、しかしね」
 ここでこうも言った猫又でした。
「妖怪博士さん猫の妖怪のパーティーをするというけれど」
「それでお呼ばれしたのね」
「うん、けれどね」
 それでもというのです。
「猫の妖怪といっても多いみたいだね」
「そうね、一口に言ってもね」
 オズマもそれはと言います。
「かなりね」
「多いわね」
「化け猫さんもいるしね」
 猫の妖怪にはです。
「ケット=シーの人達も」
「妖怪よね」
「うん、本当にね」
 猫の妖怪といってもというのです。
「多いよ」
「そうよね」
「種類も結構で」
「数もね」
「オズの国全体でどれだけいるかな」
 猫又は首を傾げさせました。
「果たして」
「一口では言えない位ね」
 オズマはこう答えました。
「オズの国の市民は十億人以上いてね」
「その中にだね」
「妖怪さん達もいてね」
 そうしてというのです。
「その中にはね」
「僕達の様にだね」
「猫の妖怪もいて」
「結構な数なんだ」
「そうよ」
「そうなんだね、それで妖怪博士さんはね」
 猫又はお話しました。
「今回はなんだ」
「その猫の妖怪さん達のなのね」
「来られる人達が集まって」 
 そうしてというのです。
「楽しくね、何でも特別美味しいキャットフードが手に入ったらしくて」
「貴方達にご馳走してくれるの」
「そうしたいって言うから」
 妖怪博士さんがというのです。
「僕もだよ」
「時間があるから」
「それでね」
 そのうえでというのです。 
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