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人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった

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5話 Mythに在る戦士

 
前書き
「前回の、ラブライブ!サンシャイン!!」
「千歌ちゃんは東京から来た転校生のスカウトを続ける。そんな時、3人で海の声を聞いた時3人で曲作りをすることになった。一緒に作業するうちにスクールアイドルの魅力に気づく。そして、新たな事件が————」
「ちょっと待て!え?いつの間に梨子がスクールアイドル部になってんだよ!?」
「何か問題でも?」
「いやねぇけど、この小説にそんなこと描かれてたっけ.......?」
「確か、竜介先生と話してるときそれがあったんだよ。」
「まじかよ......」
「じゃあ、竜介先生と頑張って私たちを守ってね。仮面ライダーさん」
「なんでそっちも知ってるんだよ〜!!!!!!!!!」
 

 










「「「ワン ツー スリー フォー——————」」」




早朝からリズムの確認をするようちかりこ。スクールアイドル部のマネージャーである俺と竜介先生まで呼び出されてしまったのである。
家が内浦である竜介先生はともかく、俺は沼津であるため早起きしなくてはならない。
もう少し寝たかった—————と思っていたが、ここ最近ロクに疲れを感じなくなった。もともと徹夜が普通だったこの体の真髄なのだろうか.......それとも————



「スクールアイドルってのもなかなか夢があるじゃねぇか!」
「えっ、もしかして知らなかったんですか?」
「まぁ、暇があれば鍛えてばかりだったからな......」
「それ、転生前のまんまじゃないですか—————」
「転生?」
「いや、何でもないです。—————俺もあんまり知らなかったんですけど.....その時の千歌の顔がものすごく輝いて見えて—————その輝きに俺も惹かれて、彼女たちの輝きを守りたい。そう思うようになったんですよ。」
「お前にも————仮面ライダー精神が芽生えてきたんだな......俺は嬉しいぞ!」




そう、その輝きを守りたい。そして輝かせてあげたい。それが俺の悲願だ。



「そういえば、俺昨日徹夜してとんでもないアイテム開発したんですよ。」
「お前そんなこともできるのか!?」
「まぁ、ロボットとか機械弄りとかは得意なんで......」



そう言って持参したアタッシュケースには、ガシャット10本とフルボトル60本
フルボトルの材料とガシャットの作り方はに関してはオーマジオウに教わったが、それ以外は全て自作だ。




「このフルボトルは先生が持っててくれ。」
「俺が?」
「フルボトルは《《現時点》》で先生しか使えないので———」
「お、おう。」



フルボトル収納の特殊ケースに入れて渡す。これで自分の使いたいフルボトルが使える。—————オーマジオウの恩恵とはいえ、これを作る俺って天才だじゃね?まぁ、暇があれば順次ガシャットとかアイテムを作っていこうと思っている。





「ストップ!」


曜が録画を止め、それをみんなで確認する。無論、俺もだ。再生ボタンを押す。——————



「どう?」
「だいぶ良くなってきている気がするけど......」
「でも、ここの蹴り上げがみんな弱いのと....ここの動きも!」
「うわ〜本当だ〜!」
「流石だな!すぐ気づくとは......」
「曜は高飛び込みのナショナルチーム級だからな〜フォームの確認はバッチリなんですよ。」
「才君照れるよ〜ところで、リズムはどう?」
「大体合ってるけど........千歌ちゃんが少し遅れてるわ。」
「うぅ〜また私か〜—————————ん?」



ふと千歌が朝焼け空を見ると、ヘリコプター。おそらく憎き小原家だろう。断っておくが、俺が直接小原家に何かされたわけではない。だが、間接的に何かされた以上は憎い者共でもある。



「何?あれ。」
「小原家のヘリだろ。」
「小原家?」
「淡島及びこの内浦を占領して俺を虐める大悪と————」
「はいはい、嘘はいけません。————淡島にあるホテル経営してる一家で浦の星もその家の人になるらしいよ。」
「へぇ〜」
「なんか......近づいてないか?あのヘリ。」
「気のせいですよ......ね?」
「でも.........!」
「「「「「逃げろ〜!!!!」」」」」



竜介先生のネガティブ発言は思いっきり、フラグと化して見事に回収された。自爆特攻かってんだ。—————突っ込んできたヘリは、俺たちの真横で超低空飛行する。そして、この危険飛行の中扉を開けて姿を現したのは——————金髪で黄金眼の少女にしては、エキセントリックな登場だな。



「チャオ〜!」
「多分その挨拶この小説では1番ヤベェ間違われ方すると思うぞ—————てか、お前は誰なんだ?」
「私は小原鞠莉———————浦の星女学院の理事長よ〜!!」
「「「「「ゑえええええ!!!!!!!!!!」」」」」




理事長がこんな登場の仕方してんじゃねぇ!!!!!!!!!———————と静かに思う俺であった。



—————※——————




「で、新理事長さん。」
「ノー!私のことはあまり気にせずマリーって呼んで欲しいの〜!」
「で、でも........」
「紅茶、飲みたい?」
「は?俺は紅茶大嫌いなんだ(真顔)—————忘れてくれ。」



嫌いな物を提示されて、嫌悪感からつい我を忘れてしまった。



「えっと、新理事長.......」
「ノンノン。マリー!」
「あ....マリー? その制服は.......?」
「え?どこか変かな?——————3年生のネクタイちゃんと用意したつもりだけど......」

俺はつかみどころのない彼女に突っ込む。

「そこじゃねぇよ!何で理事長が制服着てるんだってこと!」
「しかーし!この学校の3年生。生徒兼兼理事長、カレー牛丼みたいなものね〜!」
「例えがよくわからない...........」
「梨子、それな。」
「分からないの!?」
「分からないに決まってます!」
「うわ、ダイヤ様だ。」
「誰が《《様》》ですって!?」



もう、泣いていいかな?ダイヤ様からの扱いが途轍もなく酷いんだけど........



「OH!ダイヤ久しぶり〜!ずいぶん大きくなって〜!」
「触らないでいただけます?」
「胸は相変わらずね〜?」
「や、やかましい!」
「3年生でそのサイズは物足りないなぁwww」
「ほう........どうやら、才さんはそんなにも調きょ——ではなく教育する必要がありそうですわね(ニコ)」
「うん—————やめてくださいしんでしまいます。」


俺の余計な一言をどうにかすればこんなことにならずに済むのだろうが、これは俺の性格上の問題だから仕方ない。



「全く————1年の時に居なくなって今更戻ってくるなんて.......それに3年生が理事長だなんてどうかしてますわ!」
「シャイニー!」
「人の話を聴かないのは相変わらずのようですわね!?」
「イッツジョーク!——————でも、理事長の件はジョークじゃないわ。」



鞠莉は理事長である証明に、浦の星学院からの任命状をダイヤ並びに俺たちに見せた。



「私のHome————小原家のこの学校への寄付は相当な物なの。」
「ウソ。」
「そんな!」
「実はこの浦の星にスクールアイドルが出来たって噂を聞いてね————」
「まさか、それで?」
「そう!ダイヤに邪魔されちゃかわいそうだったので、尾上氏にきてあげたのデス。」
「ホントですか!?」
「YES〜!このマリーが来たからには、心配いりまセン! デビューライブにアキバデュームを用意してみたわ!」
「そんないきなり.......」
「き、奇跡だよ!!」
「イッツジョーク!」
「本当に奇跡(ジョーク)だったんだな」



普通に考えてファーストライブがアキバドームは逆に豪勢すぎてバチが当たりそうだ.......



「実際には.........浦の星の体育館でやってもらいマース!」
「体育館で?」
「そこを満員にできたら、部としての承認をしてあげます。」
「本当ですか!?」



「でも、俺たちが満員にできなかったらどうなるんだ?」
「その時は解散してもらうほかありません。」
「ええっ、嘘だぁ〜」
「嫌なら断ってもらって結構ですけど?—————どうします?」
「どうするって........」
「体育館結構広いよ?—————やめる?」
「やめない!!他に手があるわけでもないから、やるしかない!!」
「オーケー、じゃあ行うっていうことで。」




体育館満タンっていうとんでもないハードルを設け上がった。これは———承認されてもいないスクールアイドル部初めての危機だぞ.........



「あ、理事長!」
「ハイ?」
「折り入ってご相談があるんですが(ゴマスリ)—————給料をもう少し....」
「いや、教師が賃上げ要求してんじゃねぇ!!」




この人にプライドってもんはないのかよ…?


—————※—————



夕焼け空がバスのガラスに映る。————俺たちは鞠莉からの試練に対しての攻略方法を模索しているところであった。



「—————ん?待てよ、浦の星の生徒全員を集めても体育館は満タンにならないじゃないか?」
「確かに—————じゃあ、鞠莉さんそれをわかっていて........」
「どーしよ..........」
「でも、スクールアイドルとしてそれくらいやらなきゃこの先やっていけないってことじゃない?」
「やっと曲ができたところなんだよ!?ダンスもまだまだだし。」
「じゃあ、あきらめる?」
「何でそんな言い方するの?」
「こう言った方が千歌ちゃん、踏ん張るからさ。」




千歌と曜とは覚えていないくらい前から遊んでいるものの、千歌のやる気の出し方とかはやっぱり1番千歌に近かった曜ぐらいしか分からないだろう。




ピンポーン



「そうだ!————美渡ねぇの会社の人に頼んでみよう!」
「ベストマッチなチャイム音だな.......」

——————※——————




「おかしい.......完璧な作戦のはずだったのに.......」
「どこが完璧だよw穴だらけなところは、文字通りバカチカだな。」
「お姉さんの気持ちも、わかるけどね〜」
「え〜曜ちゃんお姉ちゃん派?」
「これ聞いてお前と同じ意見はあまりいないと思うぞ。」



会社の人にそんなこと頼み込むなんて、ゲームで調子乗って死ぬことよりもダサいことだぞ。—————でも妹想いの美渡さんなら........



「あれ?梨子ちゃんは?」
「トイレに行くって言ってたぞ。」
「それにしては遅いような........————って、何やってんの梨子ちゃん。」
「あっ(察し)」



なるほど、このあからさまにしいたけ————犬を避けるそぶりから大体のことはわかる。弱点は思いの外、安直な物だったな。



「そんなことよりも、どうやってお客さんを集めるかだよ。」
「そうだよね〜何か考えないと。」
「町内放送で呼びかけてみたら?頼めばできると思うよ〜」
「あとは沼津かな。あそこには高校がいっぱいあるから、スクールアイドルに興味がある人もいるだろうし。」
「ひぃ〜!!!!!!!!!!」



梨子がしいたけの背中に落下したのを他所に————って、無視すんのかよ。



「じゃあ、明日沼津駅でビラでも配ってみたらどうだ?」
「なるほど—————じゃあ、明日沼津駅で集合ね!」
「了解であります!」
「来ないでー!!!!!!!!!」
「ワン!!ワン!!」
「まっ、俺はある人と待ち合わせしてるからちょうどいいか.........」



また明日早起きしなきゃいけねぇじゃねえか...........

—————※—————



「東京に比べると少ないけど、やっぱり都会ね。」
「もうすぐ部活終わった高校生が帰ってくると思うんだけど。」
「よーし!気合いれて配ろう!!」
「じゃ、頑張ってくれ。」
「何言ってるの、才くんも配るんだよ?」

は……ちょっとこの女厚かましくね?

「やめてくれよ、俺は用事があるって言ったじゃねぇか。」
「でも待ち合わせでしょ?それならその人が来るまでの間配ってよ。それか、その人にも紹介してあげてよ!」
「あーもう、しゃーねーなー。竜介先生もやってくれますよね?」
「まぁ、一応顧問だからな。マネージャーがやって顧問がやらないわけにはいかないだろ。」


俺は静かにペリペリと配っていたのだが…..そうは行かなかった。

曜は元気よく叫ぶ。


「ライブのお知らせでーす!宜しくお願いしまーす!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜」
「曜ちゃん、すごい!」
「よーし!私も!」



ドン



「ライブやります(イケボ)是非。」
「で、でも......」
「是非。」
「ど、どうも。」
「勝った!」
「今の渡し方はイレギュラーすぎるだろ..........」
「勝負してどうするの!?」



今の女の子、百合でもない限り困惑してると思うぞ.......ひょっとしたら、女性人口の多いこの日本ならありうるかもだが......



「あっ、花丸ちゃん〜!はい、チラシ。」
「ライブ———!?」
「花丸ちゃんも来てね!」
「や、やるんですか!?————あ、うゆゆ........」



人見知りが発動して、花丸の背後に隠れるルビィ。千歌はそんな彼女に優しい声で話しかける。



「絶対満員にしたいんだ—————だから来てね、ルビィちゃん。」
「............」
「じゃあ、私まだ配らなきゃいけないから!」
「あ、あの!」


再び…事件は起こる。

「ザジレスゾ!」
「「「「「「「!!!!!!!!!」」」」」」」








こんな俺たちをつけまわる怪人どもがこれほど厄介に思った事はないかもしれない。—————そう、つまり今この状況で怪人が現れたって事だ。
怪人がいきなり現れたのだから、周囲は騒然と逃げ惑う。




「新しい種類だな——————仮面ライダークウガの敵、グロンギのゴ・ブウロ・グとラ・ドルド・グって奴か————言いにくいな.......」
「才!なんなんだこの怪人!」
「グロンギです。——————先に花丸たちを避難させてください。」
「わかった。」
「さて......グロンギ語でも話してみるか————— ゴギグロンギ!ゴセグガギデザ」
「バビ?ゴラゲゴドビビンゲングバビグゼビス?」
「デンガギゲゲラランルデビンヂバサリゲデジャス————腕時計ってやっぱり万能だな。」



今喋ったのは、腕時計の自動翻訳機能だ。もちろん話そうと思えば話せるのだろうが—————あっ、もちろん英語とかフランス語は自分で話すよ?



「才くん、花丸ちゃんたちもちょっと遠くへ行ってもらったよ!」
「才君、他の人たちも!」
「これで思う存分戦えるな————梨子に正式な変身を見せるのは初めてだったっけ......梨子、秘密を知ったからには覚悟しろよ?」
「もとから、覚悟の上よ。」
「よし———————」



≪ハイパームテキ! ドッキーング!≫

「ハイパー大変身!」

≪パッカーン! ムー!テー!キー!ハイパームテキエグゼーイド!≫


≪ウェイクアップ!クローズドラゴン!≫


≪Are you ready?≫


拳で掌を殴って——————「変身!」

≪Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!≫


一方はマキシマムボディを装着したかと思うと直ぐに飛び出て星を纏って着地
、もう一方は蒼の装甲に挟まれてそれを纏う。




「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」
「負ける気がしねぇ!!」

———※————



≪ガシャコンキースラッシャー!  ビートクローザー!≫



2対2であるから混戦にならならければ、ほぼタイマンだ。だが、それじゃ協力プレイの良さが活かせない。

先手はキースラッシャーのアックスモード5連撃を2人にお見舞いする。続いて、ビートクローザーの斬撃が続く。

堪らず、持ち前の翼で大空を駆ける。—————連射の吹き矢が2人を襲った。


無論、俺にはダメージはないがクローズにはダメージが入っている。対処しないと————



「クローズ、今こそフルボトルを使う時だ!」
「え、あ、ああ。—————空中戦なら.......タカフルボトルかな。」
「俺がガードするうちに当ててくれ。」
「わかった!」



≪スペシャルチューン! ヒッパレー!ヒッパレー!≫



待機音と共に狙いを定めるクローズ。俺はクローズに狙いが向かないように、エナジーアイテム『挑発』で俺に狙いを定めさせる。
吹き矢の乱射を俺に届くが、ダメージは届かない。—————ムテキだから。



≪ミリオンスラッシュ!≫




天高く飛ぶ鷹。その猛禽類の目は彼らを逃すつもりはさらさらなく、見事にクリティカルヒットした。—————だが、一体はダメージが軽く済んだ持ち直して彼方へと去って行った。追いたいところだが、今は近くの敵の相当に集中する。


グロテスク————とはまさにこのことを言うのだろうか。ゴ・ブウロ・グは致命傷を負った自分の翼を引きちぎり、見事に再生して着地したのである。



「再生しあがった........」
「長期戦はまずい。一気に決着を—————」







次の瞬間にはなくなっていた。全ての目的、目標。そう、木っ端微塵に消しとんだグロンギの体。—————見覚えのあるマークと、ある1人の仮面ライダーが跡地から発する炎から立ち上がった。





「仮面ライダー————————クウガ..........」

 
 

 
後書き

バトルシーンの描写が酷かった.........



補足ですが、この小説で描かれていないアニメのシーンもしっかり含んでいる設定になっています。アニメを観ていない方には若干矛盾が生じると思いますが、御了承ください。 
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