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人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった

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3話 School Idol【女神の偶像】











「私ね、ずっと考えてたんだ。——————才くんがスクールアイドル部を支えてくれたらって……」


複雑な感情。やらなくてはいけないという使命感を吹き飛ばされて戸惑う感じ。今まで、それに締め付けられていた俺とは違い千歌は本当にやりたいと真に思って言っているのだろう。その千歌が俺を誘ってくれたことは、誇らしいことだ。だけど—————


——————※——————


「う〜ん。やっぱり、朝は十千万のモーニングに限るな〜」
「常連みたいな口癖だけど、通い始めたのは昨日からでしょ?」
「いや〜一度言ってみたかったんですよ〜!あ、でもここのモーニングが美味いのは本当ですよ。」
「そう言ってくれると嬉しいわ〜」


ここのモーニングは冗談抜きで美味しい。昨日から通い始めたおかげで志満さんや美渡さんとも世間話できるのも、メリットの1つだ。

俺は鞄から、ゲーミングノートPCを取り出して起動する。


「さーて、腹ごしらえも済んだところでゲームでもしますか!」
「「ゲーム!?」」
「え、ああ。俺最近始めたんですよ、ゲーム。」
「驚いた———あの開業医志望でバカチカと違って成績超優秀で文武両道な才が無縁そうなゲームって......頭でも打ったのかと思った〜」
「もともと興味はあったし、それにゲームやってると空間把握能力が上がるとかetc.....」
「才くんゲームやってるの!?」
「出たよ、バカチカ........」
「むっ、美渡ねぇだけじゃなくて才くんまで私にそんなこと言うの!?」
「お前が馬鹿なのが悪い。」


この雑談をしながら、バトロワで20キルをする俺ってまさに天才ゲーマーじゃね?


「やっぱり、才君話し方変わったよね〜大人っぽくなったっていうか。」
「あっ、それ私も思います。」
「ほーんと、何処ぞのバカチカと違ってね〜」
「もう、また言ってる!」


そんな話をしている最中に曜が俺のPCを覗き込んだ。その様子を見て、曜は驚きを隠せなかったようだ。


「22キルって、才君めっちゃ上手じゃん!ていうか、動きがプロゲーマーを超えてるよ!」
「そうか?このくらい普通だろ?」
「いやいや、ノースコープでスナイパーライフルを連続で当てまくるのは普通ではないよ........」
「———————よし、25キル優勝!」


優勝したところで、千歌がパソコンを閉じて標識のようなものを見せてきた。


「それより、これ見て!」
「おい、勝手に閉じるなよ!!——————ぷっ」


次には俺は大笑いしていた。何を隠そう、『スクールアイドル部』の部の字が『陪』になっていたからだ。いやいや、スクールアイドルにお供するのか?ってんだ。


「お前、その間違いはないだろwww」
「やっぱりバカチカがこんな田舎じゃスクールアイドルは無理だって!」
「無理じゃないもん!才くんも笑い過ぎ!」
「それはそうと、千歌ちゃん。そろそろバス来るんじゃない?」
「「「あっ..........」」」


志満さんの読みは見事命中し、バスは停車し今にも出発しそうである。


「「「急げ〜!!」」」






——————※——————



「スクールアイドル部でーーーーーーーーす!」

「春から始まるー!スクールアイドル部ーーーーーーーー!」

「あなたも!あなたも!スクールアイドルやってみませんか!?」

「スクールアイドルーーーーーーー!!!!!!!!!」


春の陽気が漂うという状況が実感できるのと対照的に、千歌の周りから人が消え孤独という寂しさが残った。


「はぁ..............」
「全然だね〜」
「なんか......お疲れ様だな。」


初日は、失敗かな。————————————そうでもなかったようだ。
2人で登校してくる少女たち。1人は茶髪のセミロングヘア。もう1人はルビー色のツインテールで瞳はエメラルドグリーンのような宝石色。

明らかに他の娘達とはまったく違うオーラ。輝く宝石の源のような可愛さ。これを千歌が見逃すはずが———————ほらやっぱり。


「スクールアイドルやりませんか!?」
「ずらっ!?」
「ずら?」
「い、いえ?」
「大丈夫、悪いようにはしないから。あなた達ならきっと人気が出る!間違いない!」
「でもマルは......」



この娘は方言が抜けてない少女ってわけか。まぁ、俺たちが理解できれば全然大丈夫だが。
ネガティヴな反論をしようとしていたその方言っ娘を他所に、千歌はルビー色の少女がじっくりとパンフレットを見ていることを確かめるように、パンフレットを右往左往させていた。



「興味あるの?」
「ライブとか、あるんですか!?」
「ううん、これから始めるところなの。だからあなたみたいな可愛い娘にぜひ!」



その言葉を聞いた瞬間、彼女の顔が一瞬で青ざめるの同時に方言っ娘は耳を塞いだ。千歌は頭に?マークが浮かんでいる。 これはまさか—————



「ピギャァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」



耳がぁ、耳がぁ!と某大佐の断末魔を叫びたくなるような声だ.......いや、これはもう爆音波だろ!ゲームかってんだ!



「ルビィちゃんは究極の人見知りずら........」
「いや、人見知りであの声はダメだろ.............」



不幸(?)は重なるものなのか、今の爆音波で桜の木からゴソゴソという音と共に——————————少女が堕天(?)してきた。さらに、鞄がその頭の上に堕天するという不幸。
千歌は気遣って、そのお団子頭の彼女に声を掛ける。



「ちょ、色々大丈夫?」
「んっ、フッフフフフ。ここはもしかして地上?」
「大丈夫じゃ......ない?」
「ということは、貴方達は下劣で下等な人間達というわけですか?」
「うわっ(ドン引き)」
「?入らないぐらい大丈夫じゃなさそうだな........」
「あの〜、足大丈夫?(ツンツン)」
「くっ。い、痛いわけないでしょう?この体は単なる器なのですから。ヨハネにとってはあくまで仮の姿.....おおっと、名前を言ってしまいましたね。堕天使ヨハネ........」


人格が変わったように、振る舞ったと思えば堕天使もとい厨二キャラ全開できたな......うーん、名前といいまだまだ中学生感が抜けきっていないってことなのか?



「善子ちゃん..............?」
「えっ.......」
「やーっぱり善子ちゃんだ!花丸だよ〜幼稚園以来だね〜!」
「は、な、ま、る!!......に、人間風情が何を言って———」
「じゃーんけーん———」
「「ポン!」」
「そのチョキ.........俺にはできる気がしない........」
「そのチョキ!やっぱり善子ちゃんだ!」
「善子言うな!いい?私はヨハネ!ヨハネなんだからね〜!!!」
「あっ、善子ちゃーん!」
「善子言うな〜!」
「どうしたの善子ちゃーん!」
「待ってーーーーーーー!!!!!!!!!」


堕天使ヨハネ(?)を追いかけて花丸ちゃんが、それを追いかけてルビィちゃんがこの場から走り去っていった。



「あの子達......あとでスカウトに行こう!!」
「あっはははは(呆れ)」
「後輩にしては、個性強過ぎだろ.......下手すりゃ役を喰われるぞ。」

「貴方達ですの?このチラシを配っていたのは.......?」
「「「えっ?」」」
「いつ何時、この浦の星にスクールアイドル部なるものが生まれたのです?」



背後から威圧感と怖さを含んだ声が聞こえ、一瞬体が硬直する。俺はわからない恐怖に、曜は理解している恐怖に怯えていた。1人を除いて———



「あなたも新入生?」
「............お前の能天気さには、惚れ惚れするよ。」
「千歌ちゃん違うよ、この人は新入生じゃなくて3年生、しかも———」
「嘘っ、生徒会長?」



大和撫子な生徒会長が浮かべる妖しい笑みは、これからどんなことをされるのかが容易に想像できてしまった.........



——————※——————




「つまり、設立の許可どころか申請もしていないうちに勝手に部員集めをしていたというわけ?」
「悪気はなかったんです、みんな部員集めをしていたのでついでというか、焦ったっていうか..........」


連れてこられたのは、みんなお馴染み生徒会室。悪戯をした子供のように可愛く言い訳をする千歌を生徒会長は少し睨みを利かせて話す。
俺はというと、千歌たちの保護者的存在(?)になりたかったのもあって仲裁をするつもりで生徒会室の扉を後ろにして、曜は窓の縁から生えるようにこちらを見ている。


「部員は何人いるんですの?ここには、1人しか書かれていませんが........」
「今のところ.......1人です......」
「部の申請は《《最低5人は必要》》というのは知っていますわよね?」
「だーから、勧誘してたんじゃないですか〜」


オイと千歌の不真面目とも取れる言動を注意しようと行動しようとしたときには、もう刀は抜かれていた。生徒会長は申請書をドン!と叩きつけて————と思いきや、今ので手を痛めたのかその素振りを見せる。千歌はそれを見て小動物のように、クスッと笑った。もちろん俺が大笑いしないわけないよなぁ?

この生徒会長なかなかポンコツですわぁ.........



「貴方達、笑える立場ですの!?」
「うっ、すいません..........」
「ちょ、今ので俺を巻き込まないでくれ!元はといえば、お前がポンコツだk」
「はい(憤怒)?」
「いえ、なんでもないです............」
「どうやら、この学院の男子生徒第一号もしっかりと教育する必要がありそうですわね(恐怖の笑顔).......とにかく、このような不備だらけの申請書は受け取れませんわ。」
「「ええ〜!」」
「千歌ちゃん、いったん戻ろ〜」
「うう〜、じゃあ5人集めてまた持ってきます!」
「それは構いませんが、例えそれでも承認は致し兼ねますがね。」
「どうしてです!?」
「私が生徒会長でいる限り、スクールアイドル部は認めないからです!!」
「そ、そんなぁ〜!!!!!!!!!!」







—————※—————




「あ〜あ、失敗したなぁ......でもどうしてスクールアイドルだけダメなんて言うんだろう?」
「知ってたら、俺が恐怖を感じることもなかったんじゃ.....」
「嫌いみたい........クラスの子が前に作りたいって言って断られた時に......」
「ええぇ!?———「曜(ちゃん)知ってたの(か)?」」
「ごめん!」
「先に言ってよ〜」
「オイ、俺のあの懸命なる勇気を返してくれ。」
「あっはは。とにかく、あの生徒会長の家網元で古風な家だからあーいうチャラチャラしてるやつは嫌いなんじゃないかって。」
「もうダメだ。お終いだぁ..........あの生徒会長に教育されたら、2度とゲームがやれなくなる..........」
「自分でまいた種じゃ.........」
「うるせぇ!!」



そうこうしているうちに、淡島行きにボートは目的地に到着した。俺たちは、即降りて、ある場所へ向かう。




「果南ちゃーん!!」
「遅かったね、今日は入学式だけでしょ?まぁ、今日入学した人もここにいるけど。」
「傷口を舐めるような真似をするなよ........担任が、男とはいえそれ以外は女だけっていう事情を考えろ。」
「ふふっ。」
「はい、これ!回覧板とお母さんから。」
「どうせまたみかんでしょ?」
「文句ならお母さんに言ってよ!」


ウルトラマリンブルーの髪に菫色の瞳のこの娘は、松浦果南。記憶では千歌と曜と同様に俺の幼馴染だ。現在はダイビングショップを営む父が怪我をしたこともあって、代わりに店番をしていることもあって浦の星学院を休学中だ。


「それで、果南ちゃんは新学期から学校来れそう?」
「うーん、まだ家の手伝いが残ってるんだよね〜お父さんの骨折ももう少しかかりそうだし........」
「そっかぁ〜果南ちゃんも誘いたかったのになぁ..........」
「誘う?」
「うん!私ね、スクールアイドルやるんだ!」
「......そっか、でも私は千歌達と違って3年生だし。」


今夕焼けの太陽の如く輝く千歌とは対照的に果南はこれから生まれるであろう暗黒の海の如く翳っていた。
それを置いてけと言わんばかりに気を取り直した果南は、千歌に干物を3匹ほど眼前に突き出した。


「はい、お返し。」
「まーた干物〜?」
「文句ならお母さんに言ってよ。」
「というわけで、もうちょっと休学続くから学校でなんかあったら教えて。」
「大丈夫か?これ以上休んだら留年になっちまうぞ〜果南の頭脳なら。」
「ちょっと!縁起でもないこと言わないでよ〜」
「俺は事実を言っただけだ。」
「.........才ってこんな性格だったっけ?私の記憶では、もう少し真面目だったと思ったんだけど.....」
「一昨日の夕方昼寝から起きてからこんな感じ。自分のこと僕から俺になってるし。」
「まぁ、そっちの方が男らしくていいかもね。」
「今までの俺が男らしくなかったってのか!?」










「アァァァァァ!!!」
「「「「!!!!!!!!!」」」」



突如として、現れた災厄。学生が談話している微笑ましい光景に突如として割り込むように襲った顔が鯨のような怪人。厄介ったらありゃしない。あのベルトからしておそらくゼロワンに出てくるレイダー......だけど

「スプラッシングホエールレイダーか。でも、あれは人間が変身しないといけないはずだ。そうそう現れるはずが.........」
「また怪人!?逃げなきゃ..........!」
「千歌、曜、才!早く逃げるよ!」


こうも俺を狙いに来るのか.......幼馴染達を守り切るには、今ここで変身するしかない——————俺のためにも!!


「果南、店の奥の方に入ってろ。」
「何言ってるの!?才も早く逃げよ!」
「こいつらは俺が目当てだ。俺も逃げれば、追いかけてくる。————————いいか、3人とも。絶対に他の奴らに言うんじゃねーぞ!」


俺は、マキシマムマイティXを挿入してあるゲーマドライバーを装着。そしてムテキガシャットを取り出す。

≪ハイパームテキ!≫


「お前の運命は俺が変える!————ハイパー大変身!」


講習で習ったように、変身の仕方をオマージュする。


≪パッカーン! ムー!テー!キー!≫


≪ハイパームテキエグゼーイド!≫



上部から降ってくる黄金のシルエットを潜り、最強ゲーマーが再誕した。自身の触手のような髪を振り分けながら再び、バトル前の合言葉をオマージュする。


「ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!!」
「グルゥゥゥゥ!!」
「今日は急いでるんでね、早めに決着をつけさせてもらうぜ!!」


視認不可なスピードで連続攻撃をお見舞いする。だが、さすがはレイダー。的確な場所に水流攻撃をぶつけられ、その反動でノックバックを受ける。
急いでいるからと言って、舐めプしすぎるのは良くないな..........


「このスピードについてこれるか?」
「グラァァァァァ!」


水流攻撃を振り切るぐらいのスピードで近づき、攻撃のコンボ。当たり判定を調整して多段ヒットも忘れない。一応オーマジオウの特典なのか、バグスター以外の残存体力も見ることができるので見てみると、すでに3分の2を切ろうと
しているところだった。ここで一気に削り切る!

ガシャコンキースラッシャーを召喚して、ボタンを2回連続で押す。



≪キメワザ!≫

≪HYPER CRITICAL SPARKING!≫



5メートルほどジャンプしてからのキック。そして連打連打連打。相手に攻撃の隙など与えず回避して、最後に一太刀。

時間差で襲いくるHITとGREATのカーニバル。最後にPERFECTで締めをくくる。


≪究極の一発! 完全勝利!!≫



爆煙は晴れ、変身者の姿を露わにする——————お、女の子?



なんとなく罪悪感に苛まれる.............






ーーーーーーーーーーー







「えっと.....千歌、念を押して言うけど誰にも言うなよ!?」
「私は曜ちゃんと果南ちゃんより口が軽いって言うの?」
「うん、圧倒的にな。」



レイダーに変身させられていた女の子が目を覚ますまで、俺と千歌が観ることになった。家の近さ的な話で千歌とやった張本人である俺が。と言う理由だ。
俺は、3人に転生以外の仮面ライダーについての事情を話した。ただ特に果南には詳しいことは話していない


「大丈夫、誰にも言わないから。」
「これは命に関わるからな。お前らだって、事情を知った今危険に巻き込まれるかもしれないんだぞ?」

今更、警告しても後の祭りだ。そんなことわかっている。だけど何故か言葉が出てきた。千歌は少し黙った後に、少し意地悪そうな笑みを浮かべて後を続けた。





「じゃあ、条件を付けようかな。」
「条件?」
















「——————才くんが守ってよ。私たちを。危険に巻き込まれるって言うんなら、私たちを守ってくれれば済む話でしょ?————」




「だから、スクールアイドル部のマネージャーになって下さい!」











「——————俺って、こういうところは変わってないのかもな。」
「え?」
「今も昔も、やりたいことを伝えられない。誰かに代弁してもらわないと喋れなかった。————今だってそうだ。千歌が言ってくれなきゃ、一生できずじまいだっただろうな。」
「それじゃあ—————!」
「ああ、やってやろうじゃないか。最高で最強なスクールアイドル育成ゲームをな!!!





今の慟哭のような声に目を覚ましたようだ.......瞳を開けてようやく顔の全貌が分かってきた。ワインレッドの髪に、夜の猫の如く琥珀色の瞳の少女。異形のレイダーとは似ても似つかないような存在だ。


「えっ!?ここは........?」
「気が付いたか。ここは海水浴場。淡島で倒れてたから、大陸側に上げてやったんだ。」
「ええ!!淡島ってあの離島ですよね!?行った覚えが........」
「そ、そうか。寝ぼけてたんじゃねーのか?」
「そうかもしれませんね.........」
「心当たりでもあるの?」
「海の音を聴きたくて、海に入ろうとしていたら........気付いたらここにいたわ。」
「いやいやいや!!まだ4月だぞ!?どう考えたら海に入ろうなんて思考が思いつくんだよ........」
「海の音ってことは、海中の音!?」


曇っていた彼女の表情は少し笑いに転じた気がした。



「私、ピアノで曲を作ってるの。でも海のイメージがなかなか浮かばなくて.....」
「ふうん、曲を!作曲なんてすごいね!ここら辺の高校?」
「—————東京。」
「そんな遠いところからわざわざ?」
「わざわざっていうか.......」
「じゃあ、東京とかのスクールアイドルって知ってる!?」
「—————何の話?」
「まさか知らないの!?」
「そんなに有名なの?」
「有名なんてもんじゃないよ。ドーム大会が開かれたりするぐらい、チョー人気なんだよ!—————って、私も詳しくなったのは最近なんだけど......」
「そうなんだ.....私、ピアノばっかりやってきたからそういうこと疎くて......」
「じゃあ、見てみる?何じゃこりゃーってなるから」
「何じゃこりゃ?」
「何じゃこりゃ!—————どう?」
「なんていうかその.......普通っていうか......」
「そうだよね.......だから、すごかったんだ。—————————私ね.....普通なの、普通星の普通星人なんだって.....それでも何かあるんじゃないかって思ってたらいつの間にか高2になってた————まずい!このままじゃ、普通星人を通り越して普通怪獣ちかちーになっちゃう〜って。」
「そんな時————出会ったの、輝きに—————!」



それから千歌は一生懸命μ'sについて語り出した。千歌や——いや、すでに俺にとってもμ'sはレジェンドになっていたんだ。彼女達は伝説を創ったスクールアイドル。だけど、元はと言えば普通の女子高生だ。俺たちにだって伝説へに挑戦権ぐらいあってもいいだろう?



「私、高海千歌!あそこにある浦の星学院の高校2年生!」
「俺も自己紹介した方がいいか?——————俺は、伊口才。浦の星学院の男子生徒第一号だ。———————お前は?」
「桜内梨子.........学校は.....音ノ木坂学院高校——————」



















「これから必ず喜劇が始まるだろう.............浦の星学院並びにラブライブの崩壊という喜劇が............100%いや、100兆%だ。」












 
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