星河の覇皇
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第八十一部第三章 無関心でいられる訳その十六
「そうしてね」
「楽になって」
「次の問題にあたるべきよ」
「ではこれから」
「私が電話でね」
「ブラジル大統領とですね」
「会談を行うわ」
それをするというのだ。
「既に外務省では調整は進んでいるし」
「それならですね」
「後はね」
「トップ同士での会談で」
それが電話会談でもというのだ。
「行って」
「そしてですね」
「ことを収めるわ」
「そうされますね」
「それで終われば」
それでというのだ。
「後はね」
「次の問題ですね」
「外交上のね」
そちらにというのだ。
「移りたいわ、同時にでも」
「行って」
「優先度をつけてもね」
「そうして解決することもですね」
「政治だから」
だからだというのだ。
「一つ一つ解決出来るなら」
「それに越したことはないですね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「ここはね」
「是非ですね」
「ブラジルとの件を終わらせるわ」
「そうされますね」
「電話会談を行ってね」
そうしてというのだ。
「手打ちをするわ」
「それでは、それとですが」
「韓国ね」
「またです」
いささか苦い顔になってだ、小柳は伊東に話した。
「今度は我が国のとの国境で、でしたね」
「艦艇がやけにだったわね」
「訓練をしていても」
「報告された訓練時間を過ぎても国境に展開していて」
「砲塔をこちらに向ける様な」
「そうした動きを見せて」
「そうしてきましたので」
それでというのだ。
「政府としては」
「即刻抗議をしたわね」
「官房長官が」
「私もね」
伊東は首相として言った。
「今回の行為もね」
「我が国の方に砲塔を向けようとするなぞ」
「実際に砲塔を向ければ」
そうした行為は連合では危険行為とみなされ国家同士の裁判として中央政府の司法裁判所に訴えて処罰を求めることが出来る。
そして伊東もだ、このことをここで言うのだ。
「法的にね」
「それが可能ですね」
「ええ、けれどね」
それでもというのだ。
「砲塔を向けなかったのでね」
「いいですね」
「連合でああした行為があるのは」
「日韓関係だけですね」
「あの国は相変わらずね」
「千年の間ですね」
「もっと言えば二十世紀からよ」
一九四五年からだというのだ、第二次世界大戦が終わり韓国が独立した。
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