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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第二幕その三

「素直にね」
「凄いんだね」
「その実は」
「そうなのね」
「駄目な人だったらここまでもたないし」
 九年もというのです。
「他の色々な逸話、検証して真実と思われるものを調べていくと」
「駄目な人じゃない」
「むしろ凄い人だね」
「そうだね」
「そう思うよ」
 こう言うのでした。
「夫婦仲もね」
「政略結婚だよね」
 トートーはその結婚について指摘しました。
「はじまりは」
「けれどそれでも夫婦仲がよくて」
 ジップも言います。
「五十年以上続いたって凄いね」
「しかも北条家も戦国大名として滅んでたわね」
 ガブガブは奥さんの実家のお話をしました。
「豊臣秀吉さんに攻められて」
「それからも一緒にいてだから」
「そこもいいわね」
 チープサイドの家族はこうお話しました。
「好感持てるわね」
「奥さんのお家が駄目になっても一緒にいることも」
「ううん、家康さんをいじめていたイメージが強いけれど」
「実はそんな人もなかったんだね」
 オシツオサレツも二つの頭で思いました。
「むしろ仲がよくて」
「家康さんも迎える位の人だったんだね」
「そう思うと俗に言われてることって鵜呑みに出来ないわね」 
 ポリネシアはこう思いました。
「真実とは違うから」
「そうしたことってよくあるね」
 ホワイティはポリネシアの言葉に続きました。
「歴史でも今でも」
「俗に言われていることと現実は違う場合がある」
 チーチーも言いました。
「このことは覚えておかないとね」
「いや、氏真さんだけじゃないね」
 老馬もこのことについて言及します。
「何でもそうだね」
「自分でちゃんと調べて考えて見極める」
 ダブダブは目が覚めた様な感じになっています。
「そうしないと駄目だね」
「そうだよ、シェークスピアの作品なんてね」 
 先生は例えとしてこの人の名前を出しました。
「凄いよね」
「ああ、何かとね」
「劇的でインパクトも強くて」
「読んだらそれが事実に思えるよね」
「歴史上の人のお話だって」
「そうだよね、シェークスピアはもう魔法だよ」
 そう言っていい位だというのです。
「読めば創作でかなり脚色されているのに」
「その筈なのにね」
「それが真実って思える」
「そんな凄さがあるよね」
「あの人の戯曲は」
「面白くて読むと頭から離れない」
 そうなっているというのです。
「そして真実とさえ思える」
「そうしたものだからね」
「脚色されてたり事実でなかったりしても」
「それが真実になって」
「そのうえで考えてしますね」
「それだけの力があるけれど」
 シェークスピアの作品にはというのです。 
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