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私はいじわる 小悪魔が住みついた

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7-⑸

 火曜日、先生は、新生男子と女子チームの対抗戦をやると言ってきた。私達、チームとして初めて、グラウンドに立てるんだ。3年生の穣先輩と田中先輩が私達のチームにサブとして入ってくれた。

 私達は先行で私が一番。ピッチャーの島本先輩の横を抜けたと思ったら、梶原先輩がまわり込んでいて、アウトに・・。2番もボテボテのセカンドゴロ。3番の鈴花ちゃんもセンターライナーで簡単にチェンジになって、その裏は、昂君が1番でセンター前にヒット、送られてセカンドにいって、次の梶原先輩の時、レフト前のヒットで1点。次の恭一先輩はホームラン。あっと言う間に、3点取られてしまった。私は、ピッチャーの香澄さんのもとへ・・

「ドンマイ 相手は、男の子だし 取られたら、取り返すだよ」と、たいした言葉掛けられなかったけど

「香澄 もっと 遠慮せずに、内角 私のミット めがけて投げて 私を信じて」と、オーカが

「うん わかった ぶつけるの 怖かったからさー 遠慮しないで、投げ込むよ」

 それから、オーカは内角、外角低めをうまく使って、なんとか持ちこたえていたけど、7回表を迎えて7対0だった。最後の攻撃で、先頭の美智佳さんがレフト横の2塁打で出塁し、次の鈴花ちゃんがセンターにゴロで抜けるヒットを、バックホームされるのを見て、鈴花ちゃんは2塁へ走った。だけど、島本先輩が途中でカットして、2塁へ。鈴花ちゃんはアウトになって、その後も、三振、凡退でゲームセット。

「まぁ 初めてにしては、上出来だよ ちゃんとゲームになったじゃぁないか 1点とったし、うちのエースから5安打だぞ 自信持てよ それと、応援していた女子生徒がいっぱい居たの気づいたか 最後、点が入った時、みんな拍手していたぞ」と、先生が・・言って居た。

 そして、終わった後、男子が着替えるのを部室の外で待っていたら、穣先輩が

「真珠 お前、慎也の妹だってな この前、初めて、聞かされた 俺の妹の顔をひどい目にあわせやがって ってな もっと、うまくなるよう教えてやってくれって」

「えー 先輩 気づいてなかったん? 今頃なんかい!」

「うー すまん 真珠 真珠ってみんなが言って居たから・・」

「そーやけど ウチの興味なさすぎやわー こんな可愛い子がお兄ちゃんの妹って信じられなかったんでしょ」

「いや そっ そんなことないよ ファイトのある元気な女の子だと思っている あのさー 慎也から言われたってわけちゃうけど、しばらくは、真珠を鍛えるよ 翠からも頼まれた」

「うー お兄ちゃん そんなこと言ってたン? あのな 先輩 ウチって 身体弱いねん ほどほどになぁー」

「わかってる ボールぶつかっても、めげないもんな」

「ちゃうって あれは 昂の打ったやつやから・・」

「そうかー 慎也と翠 昂と真珠なん うまい 組み合わせやのー」

「せんぱい! なに ゆうてんのん ウチ等 そんなんと・・ちゃうって」

「嘘つけ! 耳まで紅くなってるぞ」
 

 
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