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至誠一貫

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第二部
第一章 ~暗雲~
  九十 ~秘め事~

 
前書き
やっと繋がりました。
既に完成していたのですが、接続できずに公開が遅くなりました。

今回は脱線(?)気味です。

9/5 誤字訂正を行いました。
12/25 括弧閉じの修正を行いました。 

 
 明命から事のあらましは聞かされていたのであろうが、それでも私の話に聞き入る睡蓮麾下の三人。
 幸か不幸か、彩(張コウ)や愛紗らは軍務に追われ、この場にはおらぬ。
 火に油を注ぐような真似はせぬと信じたいが……。
「……つまり、儂らは劉表の罠にかかった……と言うのじゃな?」
「いや、あくまでも推測に過ぎぬ。真相は別にあるやも知れぬ」
「ですが、睡蓮様を殺めた者は紛れもなく劉表麾下。責任は免れませんね」
「……祭さま、飛燕(太史慈)さま。やはり、劉表をこの手で」
 無念そうに唇を噛み締める明命。
「止さんか、馬鹿者。如何にお主とて、州牧を暗殺するなど無謀の極みじゃ」
「ですが!」
「明命。無念なのは私も祭様も同じ……叶うならこの手で、一矢報いたいのですよ」
 普段は穏やかな飛燕ですら、無念に肩を震わせている。
「歳三さま。覆面の軍師が真に馬謖という者かどうか、私が調べてみます」
「待て、お前の主は私ではない。事ここに至れば、雪蓮の判断を仰がねばなるまい」
「…………」
「とにかく、今宵は休むのが良かろう」
 このような事しか言えぬ己が、実に歯がゆい。
 だが、私は祭らに命令を下す権限も権利もない。
 睡蓮という礎を失った孫家がどうなるのか……私にも読めぬ。

 夜更け。
 既に床についてはいたが、気配で目覚めた。
 殺気が全くないところから、曲者ではないようだが。
「何奴だ?」
「……すまぬな。このような時分に」
 漂う酒精の香りと、声で素性が知れた。
「祭か」
「応。どうにも眠れぬのじゃ、一杯付き合ってくれぬか?」
「私があまり酒に強くない事は存じておろう?」
「無論じゃ。それでも、どうしても歳殿と話したくてな」
 眠りを妨げられ、いずれにせよ目が冴えてしまった。
 それに、祭の口調は何やら曰くありげだ。
「……わかった。今灯りをつける」
 臥所から出て、燭台に火を点す。
 朧気な炎の向こうに、祭の顔が浮かんだ。
 いつもは気丈で貫禄のある顔が、窶れて見えた。
「疲れているようだが。休んだ方が良いのではないか?」
「ふふ、眠れぬのじゃよ。儂とした事が、な」
 そう言いながら、祭は手近の椅子を引き寄せた。
 軽く一升は入るであろう大徳利から、持参した茶碗に酒を注いだ。
「ほう、原酒だな」
「流石は歳殿じゃ。さ、一献」
「うむ」
 茶碗をかちりと合わせ、口へと運ぶ。
 割水を一切行わぬ原酒は、祭のような酒豪には好まれているようだ。
 無論、私は一気に呷るような真似は出来ぬ故、少し口に含むのみ。
「ふーっ、胃の腑に染み渡るのう」
「……そうだな」
 一気に飲み干した祭は、再び徳利を傾ける。
「のう、歳殿」
「何だ」
「堅殿を、どう思っておったか。率直に聞かせてくれぬか」
「どう、とは?」
「何でも良い。堅殿が歳殿を気に入っていた事はわかるが、歳殿がどうだったかは質した事がないからの」
 一口、茶碗の中身を流し込んでから、暫し考える。
 問いは、一人の英雄としてという事か。
 ……それとも、女としてか。
 恐らくは、どちらも正解なのであろう。
「武人としては、文字通りの虎。勇敢で、戦場で真価を発揮する猛将だな」
「その通りじゃな。儂も武人の端くれじゃが、堅殿のようにはなれぬ」
 再び、杯を干す祭。
「武人と一口に言っても様々じゃ。堅殿のように死など意に介さぬ御仁もいるが」
 と、祭は私を見る。
「何だ?」
「いや、歳殿も猛将と言って過言ではないが。堅殿とは随分違うと思ったまでじゃよ」
「そうであろうな。睡蓮は己の勘を頼りに、火の玉の如き突破力を持つ。私はただ、負ける喧嘩が性に合わぬのでな」
「はっはっは、歳殿らしいのぉ。……堅殿も、多少はそれを見習っておればの」
「いや……。残念だが、天命には逆らえぬ。私とて、それは同じだ」
「天命か。堅殿ならば、それすらもあの勘で避けるとばかり思っておったが」
 祭は、フッと息を吐いた。
「ならば、歳殿。女としてはどうじゃった?」
「魅力的であろう、多分にな」
「ふむ、やはりか。……だが歳殿は、堅殿の度重なる誘いを軽く受け流していたようじゃが?」
「そう見えたか」
「ああ。無論、堅殿も何処まで真剣だったかは怪しいものじゃが」
「ふっ。まさにその通りだな」
「で、どうなのじゃ?」
 ずい、と祭は顔を寄せてきた。
 吐息が酒臭い……とは申せる雰囲気ではないな。
「……そうだな。手を出そうとは思わぬ相手ではあったな」
「何故じゃ?」
「考えてもみよ。男女の営みに小難しい理屈や打算が必要と思うか?」
「むう……」
 と、考え込む祭。
「家に血を入れるとか、子を成す事ありき……それでは興ざめというものだ」
「そ、そういうものか?」
「少なくとも、私はそう思っているが。祭は違うのか?」
「わ、儂か? 儂は、儂は……」
 急に落ち着きを失ったようだが。
 何か妙な事を言ってしまったのであろうか?
「ええい、儂らしくもない!」
 今度は、己の頬をバシバシと叩き始めた。
「歳殿。折り入って頼みがあるのじゃ」
「頼み? ふむ、聞こう」
「え、ええとじゃな……」
 思い切った割には、歯切れが悪い。
「じ、実はの……儂は……」

「失礼します~っ!」
 不意に、何者かがそこに乱入してきた。
 思わず、兼定に手を伸ばす。
「あははは~っ、大丈夫れすよ~。わたしれす」
「お、お主は飛燕?」
「そうれすよ~? 歳三様、飲んでましゅか~?」
 酷く酩酊しているようだが……祭も呆気に取られている。
「何があったのだ、飛燕?」
「なんれもありませんよ~。祭様がいないから、一人で飲んでいたらけれす!」
「……どういう事なのだ、祭?」
「い、いや。儂にもさっぱり……これ、しっかりせぬか」
 足下が覚束ず、蹌踉めく飛燕。
「危ない!」
 思わず、その身体を支えた。
「うふふ~、歳三様はお優しいのれすね~?」
「飛燕。本当にどうかしているぞ」
「い~え、ろうもしてませんよ~。んふふ~」
「むっ?」
 飛燕が抱きついてきたかと思いきや、いきなり口づけされた。
 唇を割り、舌がねじ込まれてくる。
「な、な、な……」
 あまりの事に、祭が固まっているようだ。
 私もとりあえず引き剥がそうとするが……びくともせぬ。
「む、むぐぐぐ……」
「んふ……んんっ」
 これでは、息が続かぬ。
 が、飛燕はお構いなしにますます力を込めてくる。
「は、はぅぁっ? ひ、飛燕さま!」
「飛燕! 何をやっているのだお前は!」
 明命と彩が飛び込んできて、漸く飛燕は身体を離す。
 ふう、やっとまともに息が出来る。
「らってぇ、彩が女らしくなって羨ましいのれすよ~? なら、私だって歳三様にぃ」
「馬鹿者! 殿から離れろ!」
「い~や~!」
 再びしがみつこうとする飛燕を、彩が羽交い締めにする。
「祭、済まぬがこれでは話どころではない。まず、飛燕を何とかせぬか?」
「お、おう……そうじゃな」
 あまりの騒ぎに、他の者まで起き出し……完全に静まるまでに一刻を要した。

「申し訳ありません! 処分は如何様にも!」
 翌朝。
 正気に変えた飛燕は、事の次第を知ったようだ。
 先刻からずっと、私の前で頭を下げ続けている。
 土下座という習慣があったならば、飛燕は躊躇なくそれを続けているだろう。
「いや、酔った上での事。此度は不問に付そうと思うが」
「いいえ。仮にも歳三様に対して、そ、そのような真似を……っ」
 真っ赤になる飛燕の隣では、彩が苦笑いを浮かべている。
「全く、お前らしくもない。自我を見失う程酩酊する奴があるか」
「うう……。全く面目ない……」
「酒量を過ごした事はわからんでもないが……ハァ」
 彩は頭を振ると、私を見る。
「殿、飛燕は生真面目な性格です。殿がお許しになっても、当人が納得しませぬぞ」
「だが、私にどうせよと申すのだ? 私は飛燕に何かを命ずる権限などないのだぞ?」
「いえ。相手が歳三様だから申し上げているのではありません。これは、人としてのけじめです!」
 飛燕は頑なに言い張る。
 ……しかし、罰を与える程の事とはどうしても思えぬ。
 確かに無礼ではあるが、飛燕のような美しき((おなご))にあのような真似をされて、それでもなお咎め立てする男など存在するまい。
「飛燕、歳殿が困っておるぞ。いい加減にせぬか」
「そ、そうですよ、飛燕さま」
 祭と明命の言葉にも、飛燕はただ頭を振るばかり。
「……飛燕。どうしても殿に何かの処罰をしていただかねば気が済まぬのだな?」
「そうです」
「それが、どんな罰であっても甘んじて受けるのだな?」
「……死以外の事であれば。私はまだ、死ぬ訳にはいきませんから」
「わかった」
 そう言うと、彩は私に近づいた。
「殿。お耳を拝借」
「うむ」
 顔を寄せ、私に囁く。
「……という事で如何でしょうか?」
「わかった。飛燕」
「……はい」
 頭を下げたままの飛燕は、短く答えた。
「私に食事を馳走せよ。無論、お前の手料理でだ」
「え? ええっ!」
 慌てて頭を上げ、飛燕は彩を睨んだ。
「彩! あなた、何という事を!」
「おや? 武人が二言か?」
「そ、そうではありません! ただ、何故料理なのですっ!」
「どんな罰でも受ける、そう言ったのは飛燕だぞ? そうですな、殿」
「うむ。ああ、ただし条件がある」
「な、何でしょうか?」
 動揺のあまり、飛燕の視線は宙を泳いでいる。
「彩、祭、そして疾風(徐晃)らが認めた品である事だ」
「そ、そんな無茶です! 彩や祭様が料理上手である事は歳三様もご存じでしょう?」
「言った筈だぞ、これは罰だと」
「…………」
「期限は設けぬ。次に雪蓮らと会う時で構わぬ」
「……わかりました。お受け致します」
 彩の話では、飛燕の最大の欠点が料理らしい。
 一口食べただけでも、七転八倒する程と言うが……逆に想像もつかぬ。
 飛燕当人にしてみれば厳しい罰やも知れぬが、恐らくはこれが今下せる最良の判断であろう。

 翌日。
 三将に率いられた睡蓮軍が、揚州へと出立した。
「歳殿。いろいろと世話になった、この通りじゃ」
「いや。これからが正念場であろう、雪蓮をしっかりと支えてやってくれ」
「うむ」
 祭は頷くと、馬上の人となる。
「そう言えば祭。話が途中であったが、続きを言わずとも良いのか?」
「そ、その事ならば。ま、また改めてで良い」
 顔を赤くしながら、捲し立てるように言う祭。
「……そうか。飛燕、楽しみにしておるぞ」
「う……。歳三様はやはり鬼です」
 ……何故にそうなる。
 その様子を見て、睡蓮の兵らは一様に苦笑する。
 どうやら、孫家の中では有名な事だったらしい。
「歳三さま。またお目にかかる事になると思いますが」
「ああ、疾風と連絡を取る事も増えよう。戦は情報が命、お前の役目は重いぞ?」
「はい!」
 飛燕と明命も馬に跨がる。
「では、出立!」
「応!」
 粛々と、睡蓮軍は城門を出て行く。
 入れ替わるように、私の傍に気配が忍び寄る。
「祭殿ら、行きましたか」
「疾風か。ご苦労であった」
「いえ。……早速ですが、ご報告が」
 私は頷くと、皆を促した。

 謁見の間。
 主立った者以外は出入りを固く禁じ、周囲は疾風の手の者が固めている。
 間諜が紛れ込むのは、まず不可能であろう。
「まず、孫堅殿を討った呂公なる者ですが。江夏城へと入りました」
「江夏城と言えば、黄祖さんが太守を務めていますねー」
「これで、劉表殿が関与している事は疑いようがないでしょう」
 禀の言葉に、皆が頷く。
「それで疾風ちゃん。襄陽の方はどうだったの?」
「思いの外警戒が厳重でした。劉表殿や蔡瑁らに近づく事は難しかったので、市井にて情報を集めました」
「疾風でも突破できぬ事もあるのだな」
 目を丸くする愛紗。
「私とて人間、不可能もある。それでわかった事ですが、馬良殿が何処かに監禁されている事は間違いないようです」
「無法な事を。それを看過するだけの劉表殿も情けない限りだが」
 吐き捨てるように彩が言うと、鈴々らも同感とばかりに頷いた。」
「それで疾風。馬謖殿の行方は知れたか?」
「いや、それが皆目見当がつかぬのだ、星。蔡瑁に協力を迫られ、拒んでいた事だけは判明したのだが」
「では、必ずしも馬謖が覆面の軍師……とは限らぬという事か」
「はい。とにかく此度の事は、裏の裏までありそうな雰囲気です。突き止めるのは至難の業かと」
 少なくとも、蔡瑁は睡蓮の仇には違いあるまい。
 そして、劉表が何らかの形で関わっている事も。
「……乗り込むか。襄陽に」
「殿、正気ですか?」
「主、いくら何でもそれは無謀ですぞ」
 彩と星が慌てて諫めようとする。
「だが、このまま留まっていても利はあるまい。寧ろ、この地は速やかに引き払う必要があろう」
「鈴々はお兄ちゃんに賛成なのだ。蔡瑁をぶっ飛ばしてやるのだ」
「鈴々、少しは考えて物を言わぬか!」
「愛紗ちゃん、落ち着いて。……禀ちゃんに風ちゃんはどうなの?」
 紫苑に名指しされた二人は、互いに顔を見合わせ、頷く。
「そうですねー。風はお兄さんの意見に賛成なのですよ」
「私もです。歳三様がそうお考えならば」
「……歳三殿。ご存念をお聞かせ願えますか?」
「無論だ。まず、これより我らの取る道は四つある。一つは、このまま長沙に留まる事だ」
「下の下ですねー」
「そうだ。我らの大義名分は賊征伐、それが他州の郡城に軍をとどめ置く事は許されぬ。それに、我らを糾弾する口実も与え兼ねまい」
 皆が頷く。
「二つ目。このまま零陵郡及び武陵郡に軍を進め、区星を討ち果たす事だ」
「一見、最良の選択と思えますが……そのご様子では、殿の本意ではありませぬな?」
「うむ。区星なる者、未だに素性定かでない時点で疑わしき存在であろう。それに、睡蓮が事、蔡瑁らの差し金とあらば既に意義も失われていよう」
「そうですわね。歳三様、他には?」
「三つ目は、速やかに軍を引き上げ、交州に戻る事だ」
「ご主人様。それでは、賊征伐という名目を捨てるという事になりませぬか?」
「そうなるな。恐らく、その道を選んでも何らかの誹りは免れまい」
「…………」
 全員が押し黙る。
「そして、四つ目。禀、申してみよ」
「御意。先ほど歳三様が仰せの通り、速やかに全軍で襄陽に向かいます」
「だが、禀。賊の大義名分もない郡に進軍すれば咎めを受けるのではないか?」
 禀はフッと笑みを浮かべる。
「此度の事、最初から全て仕組まれていた事なのですよ? どう動こうと、歳三様には何らかの咎めがありましょう」
「むう。だが、主は何一つ間違った事はしておらぬぞ?」
「そうです。だからこそ、自ら動いた方がこの場合は良いと考えます」
「そうは言うが、禀。襄陽に向かえば、今度こそ劉表軍と一戦交える事にならぬか?」
「いえ、その可能性は低いと思いますよ、彩」
「どうしてそう言い切れる?」
「まず、劉表軍の質と量の問題があります。そうですね、紫苑殿?」
「ええ。実戦経験に差があり過ぎる上に、此方には将が揃っているわね。その点、劉表様の軍は戦になると心許ない事は否めないわ」
「仮に我が軍と対峙するとなっても、戦場は水上ではなく陸上です。劉表軍の主力は水軍ですから、自ずから勝負にならないでしょう」
 この顔触れならば、相手が劉表ならずとも後れは取るまい。
 幸い、此度の遠征での被害は軽微で、負傷者を除いても兵数はまだまだ余力がある。
「それはわかった。だが、劉表殿が我らの行動を張悌に訴え出る恐れもあるが」
「愛紗ちゃんの懸念もわかりますが、それも問題ありませんねー」
 と、代わって風が答える。
「蔡和さんを斬らなかった事がそこで生きるのですよ。襄陽に送り届けるという名目が出来ますし」
「なるほど。だが、その罪状を記して城下に晒した事はどうする? 既に劉表殿に知れているやも知れんぞ?」
「でしょうねー。でも、同じ事を襄陽とか、荊州全土に流布しておいたらどうでしょう?」
「そうか。劉表殿が知らぬ存ぜぬを押し通す事が出来なくなる、か」
「ご名答ですよ、疾風ちゃん。市井の噂は馬鹿になりませんし、そうでなくても荊州は人の出入りが多い土地ですから」
 二人の述べた事は、概ね私の考えと言える。
「聞いての通りだ。異論のある者は申せ」
「いえ。主がそこまで覚悟を決めておられるなら、我らは従うまでです」
 星が口火を切ると、皆が口々に賛意を唱えた。
「決まりだな。急ぎ、出立の準備を整えさせよ」
「応っ!」
 彩らが、部屋を飛び出していく。
 番禺にも急ぎ、知らせねばなるまい。
 桜花(士燮)らの事だ、手抜かりはないと思うが……念には念を入れておくに越した事はない。
「禀、風。私にもこの先は予測もつかぬ。お前達が頼りだ」
「御意。歳三様に降りかかる厄災など、全て払いのけてみせます」
「お兄さんは風の日輪ですからねー。万事、任せて欲しいのですよ」
「……うむ」
 私が道を誤っても、皆がそれを正してくれよう。
 今はただ、前進あるのみだ。 
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