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ドラゴンボールZ~孫悟空の娘~

作者:setuna
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第61話

 
前書き
合体ザマスって鳥山先生の原案の時点ではあんまり強い敵じゃなかったなら妙に強さがばらつきがあるのも納得。

ぶっちゃけザマスに関しては漫画版の方が納得の強さなんですよね、永い時間かけて超サイヤ人2クラスになれたのにたった17年でブルークラスに跳ね上がるには違和感しかなかった。 

 
瞬間移動で闘いの場に到着した悟空達の行動は速かった。

ゴテンクスが未来悟飯に手刀を振り下ろそうとしてるザマスに頭突きをお見舞いして吹き飛ばし、ゴテンクスはそのまま追い掛けると、ベジータがブラックと未来トランクスの間に割り込んだ。

「と、父さん…」

ベジータはチラリと未来トランクスを見遣る。

ゴッドとは桁違いのパワーに恐らく未来トランクスが超サイヤ人ゴッド超サイヤ人を会得したのだと理解した。

悟林も未来悟飯も会得出来なかった変身を会得した息子にベジータは呟くように言う。

「ゴッドを超えたか……流石は俺の息子だ」

「……っ!」

初めて父親からの率直な賛辞に未来トランクスの目頭が熱くなった。

「カカロット、悟飯とトランクスに仙豆を食わせてやれ。ブラックは俺が倒す」

「分かった」

「ザマスは私とゴテンクス君に任せて、ベジータさんはブラックをさっさと倒しちゃってよ」

「貴様に言われるまでもない」

悟空が瞬間移動で界王神の元に避難し、悟林はザマスとゴテンクスの所に向かった。

「よう、界王神様」

「悟空さん!」

「待たせてすまねえ、仙豆は後4粒あるからわりいけど界王神様は悟飯に」

「分かりました」

界王神が悟空から1粒受け取り、未来悟飯に食べさせると全快する。

「ふう…ありがとうございます悟空さん」

未来トランクスも悟空から仙豆を受け取って回復すると、悟空が嬉しそうに口を開いた。

「ゴッドを超えたんだなトランクス。流石ベジータの息子だ」

「はい、でも俺だけの力じゃありません。あの世から悟林さんが力を貸してくれたから…俺だけの力ではとてもなれませんでした。」

「そっか、おめえの師匠だもんな…ところであんたは?」

ゴワスを知らない悟空は首を傾げる。

「第10宇宙の界王神…ゴワスと申す…この度はあなたに多大なご迷惑を…誠に申し訳ない…!私がザマスに余計なことを教えてしまったばかりに…!」

「あんたに謝られても仕方ねえよ。あんたもブラックに殺されたんじゃねえか。それよりもあんたは早く過去へ帰った方がいい。あんたが死んじまったら第10宇宙の破壊神様も死んじまうんだろ?」

「申し訳ないが、私は愚かな弟子の最期を見届けたい…」

「…分かった、悟飯とトランクスは休みながら界王神様達を守ってやってくれ。ブラックとザマスは絶対に倒してみせる」

梃子でも動きそうにない様子だったので仕方なく未来悟飯と未来トランクスにゴワスと界王神を守るように言うと2人は頷いてくれた。

一方、睨み合うベジータとブラック。

「私には前と同じに見えるが…何か変わったのか?ベジータ」

「ふん、貴様も相変わらず憎たらしい顔をしてやがるぜ」

「威勢がいいな、新しい変身でも身につけたか?」

「どうかな?」

「良いだろう…見せてみろ、どんな変身もこの私に勝てるとは思えんがな!」

超サイヤ人ロゼのオーラを迸らせながらブラックはベジータの変身を待った。

「よーく見やがれブラック、貴様のそのムカつく薄ら笑いを消してやるぜ。はあああああっ!!」

気合を入れて超サイヤ人ブルーに変身し、更に気を上げていくと髪の色とオーラがより濃くなる。

「何だ…その変身は…超サイヤ人ブルーではない…!?」

ブラックは超サイヤ人ブルーを遥かに上回るパワーに驚愕する。

「ブルーさ…ただ、ブルーよりも先の領域…フルパワーの超サイヤ人ブルーだ!!」

一気に距離を詰め、ブラックに拳を振るうベジータ。

それを何とか両手で受け止めるブラックだが、大きく後退し、両腕が痺れる。

「ぐっ…な、何と言うパワーだ…!」

「馬鹿にしていたブルーに負けて悔しいか?ブラックさんよ」

今度は更にスピードを上げてブラックの鳩尾に拳をめり込ませるベジータ。

「がはっ!!」

悶絶するブラックの顔面を殴り飛ばし、廃病院に激突させた。

「もっと真面目にやれよブラックさんよ。」

「…なるほど、この短時間でここまで腕を上げたのは流石戦闘民族だと褒めてやる」

殴りかかるブラックの拳を受け止め、背負い投げで地面に叩き付けるとそのまま蹴り飛ばす。

「くっ!本気にさせたいようだな、この私を…」

「とっくに本気だと思っていたがな…そう言うことなら遠慮なくやってくれ」

「ふん、はあああああっ!!」

ブラックもフルパワーとなるが、全力の超サイヤ人ロゼの力を見てもベジータの表情は変わらない。

「ほう、確かに貴様もパワーを上げたようだが…それでも俺のフルパワーのブルーには遠く及ばんな」

「……あまりでかい口を利かん方が身のためだぞ」

「なら、さっさとかかってこいよブラックさんよ」

ブラックは一気に距離を詰めてベジータを横っ面を殴ったが、フルパワーの超サイヤブルーの気で守られたベジータにはほとんどダメージがなかった。

「何…!?」

「貴様の誤算を教えてやる。貴様は俺達、戦闘民族サイヤ人を甘く見すぎたんだよ」

動揺しているブラックの隙を突く形で、回し蹴りを叩き込んで吹き飛ばし、そのままブラックに追い付いてがら空きの腹に強烈な蹴りをめり込ませる。

「が…あ…!?」

「はあああああっ!!くたばれーーーっ!!」

組んだ拳をブラックに叩き込んで真下の建物に激突させる。

「ぐうう…何故、人間がこれほどの力を…!」

「ビッグバンアターック!!」

「っ!?」

迫り来る巨大な気弾をブラックは瞬間移動でかわし、背後を取って殴りかかるが、ベジータはその腕を掴む。

「貴様の攻撃などお見通しだ。馬鹿め」

その様子は離れた場所にいる悟空達も見ていた。

「す、凄い…何なんですかあの父さんの変身は!?超サイヤ人ブルーじゃないんですか!?」

「いや、超サイヤ人ブルーさ、ベジータは過去に戻った後に精神と時の部屋で修行したんだ。20倍界王拳を使った超サイヤ人ブルーのオラとな。その途中で変身出来るようになったんだ。超サイヤ人ブルーのフルパワーにな…あの時は大変だったぞ」

つまりあの変身は超サイヤ人ブルーの秘められた力を解き放った変身なのだろう。

20倍界王拳を使った超サイヤ人ブルーの悟空にも劣らないどころか上かもしれない強さのようだ。

そして上空ではベジータがブラックを圧倒しており、一方のザマス討伐に向かった悟林とゴテンクスはと言うと。

「「オラアッ!!」」

ゴテンクスはエネルギー消費を抑えるために超サイヤ人2で闘っていたのだが、ザマスが思っていたより強くないことに驚いていた。

「くっ!」

「「何だこいつ?ブウさんより弱っちいぞ?」」

今のゴテンクスは合体元の2人が強くなってブウとの闘いの時とは大幅にパワーアップしていると言ってもザマスはとんでもない悪党と聞いていたからきっとブウより強いと思ってブウ戦当時の超サイヤ人3より強くなった超サイヤ人2に変身したのだが、予想外に弱かった。

「まあ、界王様だからねぇ、界王様にしては力だけは強い方だと思うけど…まあ、それ以外の完成度は私達の知っている界王様より格下のようだけどね」

「第7宇宙の北の界王…下等な人間を弟子にする愚かな神より下だと…?舐めるな人間…ぐわあっ!!」

立ち上がろうとしたザマスを悟林は眼力による気合砲で吹き飛ばした。

「「悟林姉ちゃんは怒らせるとおっかないんだぜ」」

父親達の強さと母親達の気の強さを併せ持つ悟林はゴテンクスが最も頭が上がらない相手だ。

「己…」

「「そんなことよりお前!何でこんなことをしたんだよ!こっちのお母さんやママを殺しやがって!」」

「何だと?」

「「俺は悟天とトランクスが合体したんだ!だからお前が殺したチチお母さんやブルマママの子供だ!!」」

ゴテンクスの正体を知ったザマスは最初は驚いたが、次の瞬間嘲笑った。

「ふん、殺したのは厳密には孫悟空の体を奪った私だがな。奴らは存在自体が罪深き人間。人間を消去するのに理由など必要あるまい!私の行いは正義なのだからな!特にブルマと言ったか?奴はトランクスと共に時間移動を行った!奴らの行いが私の正義感に火を点けた!!」

「「お前…ママは別にタイムマシンを悪いことに使おうとしたわけじゃないだろ!!ママやお兄ちゃんはみんなを助けようとしただけじゃないか!!」」

「関係ない、人間が行うこと全てが悪!罪なのだ!貴様らも私に刃向かう無礼を死で償え!!」

「うん、こいつ確実に面倒臭い奴だ…ゴテンクス君…ゴテンクス君?」

ゴテンクスは無言で超サイヤ人3に変身するとザマスを睨んだ。

「「俺は怒ったぞ…」」

「何…?」

「「本気の本気で!!怒ったぞーーーっ!!」」

ゴテンクスの本気の鉄拳がザマスの顔面に突き刺さった。

「ゴテンクス君…本気になったね」

超サイヤ人3の変身時間はトランクスと悟天の肉体的な成長もあって7分くらいにまで伸びている。

ブウとの闘いでさえ本気にならなかったゴテンクスが本気になっている。

額に青筋を浮かべながらゴテンクスはラッシュをザマスに叩き込み続け、最後には蹴り飛ばす。

「「連続スーパードーナツ!!」」

そして拘束気弾を連続で放つと、吹き飛んだザマスを拘束する。

「ぬっ!?」

「「よし!ウルトラバレーボール行くぞ!悟林姉ちゃん!手伝って!」」

「え?良いよ!」

神のオーラを纏って潜在能力を解放して構える悟林。

「「行くわよーーーっ!!パースッ!!」」

「シュートッ!!」

「「ええ!?」」

投げたザマスをサッカーボールのように蹴り飛ばし、建物に激突させた。

これには流石のゴテンクスもびっくりである。

「おおー、飛んだ飛んだ」

「「…ねえ、悟林姉ちゃん。バレーボール知らないの?」」

「え?知らないよ?」

「「悟林姉ちゃん、バレーボールは足使っちゃ駄目なんだよ…今度教えてあげるよ…」」

「そう?楽しみにしてるよ。ほら、さっさと攻撃する!」

「「は、はい!連続死ね死ねミサイル!!」」

「はあっ!!」

2人は気弾をザマスが吹っ飛んだ方向に放つと、大爆発が起きた。

「「ちょっとやり過ぎちゃったかなー?まあ、ブウさんみたいな奴らしいし大丈夫かな?これなら少しは弱ってんじゃないの?」」

「そんなわけないと思うよ、ああいうのは害虫並にしぶといから」

悟林がそう言うとザマスが飛び出してきた。

「調子に乗るな…自分の力を過信するのもサイヤ人の悪癖だぞ…!」

「「弱ってねえ…大して強くない癖に頭に来んなぁ…もう…」」

「ゴテンクス君、超サイヤ人3を解いて。まだ君の力は必要になるかもしれないからね」

「「分かったよ」」

超サイヤ人3から少し力を抜くと超サイヤ人2に戻る。

「でも全く効いてないわけじゃなそうだよ?いくら回復するからってダメージは受けるし、精神的に追い詰めれば済む話だからね。」

ザマスが気を纏わせた手刀で斬り掛かるが、悟林はそれをかわすと腕組みをした状態で顔面に蹴りを繰り出して鼻の骨を砕く。

「き、貴様…!」

「鼻血が出てるよ、鼻がないように再生したらどう?」

「…私を怒らせれば怒らせる程、貴様の罪は重くなるだけだぞ…!」

「ブラックがいなけりゃただの雑魚が何言ってるのかな?神様でも頭はパアな奴はいるんだねえ」

「「悟林姉ちゃん、本当のことでも言い過ぎだって、こいつは俺様達が怖くて必死なんだからさ」」

「そりゃそうだ。言ってみれば子犬が大型生物に威嚇できゃんきゃん吠えてるようなもんだからね…」

「神に対して無礼な口を…!」

「神様だからって何?お前がしてきたことと同じだよ、弱い奴は強い奴にやられる。それだけだよ、お前は…そうだね、不死身だからどんなに殴っても壊れないんでしょう?最高のサンドバッグだ。過去に連れて帰って運動不足のビルス様にプレゼントしよう。その前に…ウォーミングアップに付き合ってもらおうかぁっ!!」

「ぬおおおおっ!!?」

頭を鷲掴みにされ、超スピードで建物に激突させられる。

荒野では大岩に、海上では海に沈められ、再び建物に激突の繰り返しであった。

どんなに痛くても苦しくても不死身だから死ねない。

意識を失えば楽になれるのだろうが、意識を失う直前に頭蓋骨を砕かれる激痛で強制的に目を覚まされる。

場所による天候や時差もあって目まぐるしく風景が変わるのを呑気に感じられるのは一種の諦めか。

少なくともザマスはこの時は後悔していた、不死身になったことを。

「ははははは!どうですザマス様?地球1万周旅行も楽しいでしょおっ!!」

ザマスの頭を鷲掴みにしたまま、界王拳を40倍にまで一瞬だけ引き上げながら大きく振りかぶると全力投球した。

修行に修行を重ねて大きくパワーアップし、神の領域に至った戦闘力40倍のパワーが規格外の投擲を可能にする。

「う、うわっ!!うわああああああ!!?」

最早恥も外聞もなくあまりの恐怖に悲鳴を上げるザマス。

超高速で飛んでいくザマスは先程の苦しみがただのお遊びレベルでしかなかったことを痛感する。

「(は、早く止まらなければ…!こ、このままでは死んで…死んでしまう…!!)」

先程以上のスピードで岩と建物に激突し、自分が不死身であることを忘れてしまうほどの恐怖と苦痛を味わっているザマス。

そして悟林はザマスを追い抜いて前で静止すると、手をプラプラと揺らした。

「ザマス様、いらっしゃーい」

視覚を失う直前に見たのは拳を構えた悟林が浮かべる満面の笑顔であった。

「「悟林姉ちゃんだけは絶対に怒らせないようにしよ…」」

一部始終をある程度見ていたゴテンクスは身震いをしていた。

一方、ブラックの方はベジータに攻撃を防がれて地面に放り投げられるが、何とか着地した。

「ぐっ!己…!こ…こんなところで、貴様なんぞに計画を潰されてたまるか…人間が支配するこの世界は間違っている。人間は必ず争いを繰り返し星を破壊する。この世界に人間など要らぬ!人間の存在こそ悪!それを正す私こそが正義なのだ!!」

「戯れ言を言いやがって、貴様が界王だろうと界王神だろうと関係ない。この世界から消えろ!」

一瞬で距離を詰めて踵落としをブラックの脳天に叩き込んで地面に沈め、そして頭を足蹴にして踏み潰そうとする。

「ぐあああ…!」

「何が正義だ、下らん。影でこそこそとしやがって!貴様は自力で破壊神を倒すのではなく、界王神達を殺して楽をしただけだ。それに例え人間0計画とやらを達成しようとしても貴様が存在する限り不可能だ。貴様以外殺してもカカロットだけが存在し続ける!!」

「黙れ…黙れ人間…!私は絶対の…最強の神…!孫悟空は神々が作り出した人間の失敗の象徴…!だからこそ、この私が孫悟空の肉体を使うことでその罪を引き受けたのだ…!」

「無駄に口だけは回る奴だ…安心しろ、この俺が貴様を始末すれば全て終わりだ」

「舐めるな人間ーーーっ!!」

人間であるベジータに足蹴にされている怒りによってブラックのパワーが膨れ上がって髪がより逆立ち、オーラの勢いが激しくなると薄紅色のスパークが迸る。

「それはまさか…超サイヤ人2か…!?ゴッドを超えた姿でそれになるのか…!?」

「こ、この変身は…ク、ククク…どうだベジータ…これぞ超サイヤ人ゴッドを超えた超サイヤ人2…超サイヤ人ロゼ2だ。貴様や孫悟空では到底到達出来ない変身を会得した!これぞ神の力だ!!」

「ふん、少しパワーアップしたくらいで騒ぎやがって。どんなに大物ぶろうが、やはり中身は小物だな」

追い詰められたことでザマスとしての本性が露になり始めているブラックにベジータが吐き捨てる。

「神を足蹴にした罪を死で償うがいい!!」

「来いよ、小物の神」

ベジータとブラックが同時に動き出して互いの拳が激突した。

そして一方のザマスは悟林によって徹底的に痛め付けられていた。

「ぐわあっ!!ぎゃあああああっ!!!」

「こりゃあ便利な技だ。亀仙人のお爺ちゃんに後で礼を言いに行かないと」

体内の微弱な電気を気で増幅して放つ萬國驚天掌。

魔封波と一緒に習ったのだが、不死身のザマスにこれ程有効な技はないだろう。

継続して感電させるので回復を繰り返すザマスには正に生き地獄だ。

「ここまでされるとそろそろ死にたくなったでしょ?でも死ねないんだよね、可哀想に。不死身じゃなくて戦闘力を上げる願いにすれば苦しまなかったのにさ。」

「「悟林姉ちゃん、どっちが悪者だか分かんなくなってきたよ…」」

ここまでの徹底的な攻撃にはゴテンクスも引いている。

「そうだね、そろそろ終わりにしようか。」

萬國驚天掌を解除するとザマスが倒れ伏した。

そして壺をカプセルから取り出すとニヤリと笑った。

「さあ、ザマス様。あなたに相応しい世界へご案内するよ。」

「や、止めろーーーっ!!」

これまでのことからまた苦痛を与える技だと誤解したザマスは一目散に逃げ出そうとするが、ゴテンクスがザマスを蹴り飛ばした。

「「今だよ悟林姉ちゃん!!」」

「でかしたゴテンクス君!!魔封波ーーーっ!!」 

「う、うわああああああ……!!?」

気の波に捕らわれたザマスはそのまま壺の方に誘導され、中に封印された。

「ゴテンクス君!手伝って!!」

「「OK!!」」

ゴテンクスに押さえてもらいながら壺の口を閉めて紐で結ぶとお札を張る。

「はい、終了。お前には年代物の梅干し入れの中が相応しい世界だよ」

「「やったね悟林姉ちゃん!!」」

「うん、ゴテンクス君。これを界王神様に渡してくれる?ビルス様かウイスさんにお願いって」

「「分かった。でも悟林姉ちゃん、俺全然活躍してないよ」」

「大丈夫、ゴテンクス君がいるだけで頼もしいんだから。もしピンチになったら助けてよヒーロー?」

「「へへ!ヒーローかー、まあ、俺って強くて格好良いし!頼られちゃうの仕方ないよねー!!」」

嬉しそうに壺を界王神の元に持っていくゴテンクス。

悟林はベジータとブラックが闘っている方向を見つめるのであった。 
 

 
後書き
超サイヤ人ブルー進化って、漫画版ではフルパワーの超サイヤ人ブルーって言われてるから鳥山先生的には超サイヤ人ブルーフルパワー何だろうか?

アニメブラックのあの余裕って謎の回復力にあるもので、その優位性を完全に失うとザマスとしての本性が露になるんですよね。 
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