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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

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閃輝の外界での休日

SHRの事件により、篠ノ之 箒、セシリア・オルコット、鳳 鈴音は
グラウンド25週を言い渡され、全身で息をしながら3人はグラウンドを走っていた
閃輝には勿論、御咎めは無く、何時も通りに過ごしていた。

「ラウラ、口にソースが付いてるぞ」
「あっすいません、お兄様」

新たに家族となった、ラウラ・ボーデヴィッヒと共に過ごしていた
閃輝の持つ強さと、独特の優しいオーラに包まれて兄として慕っている
その光景はとても仲睦まじい物で、周りの生徒をその光景を見ると
ほっこりと良い気分になるからだ。

「ぐぬぬ・・・閃輝にあんなに甘えて・・・羨ましい!!」
「はぁ・・・何時から我が妹は、こんな性格になっちまったんだ・・・」

甘えているラウラに対して、嫉妬の念を燃やす魔理沙、そんな妹を見て呆れる闇夜

「♪」

ラウラは嬉しそうな顔をして閃輝に寄り添う、閃輝はそんなラウラの頭を撫でて
笑う。閃輝は完全にラウラの事を、妹として家族として認めたようだ
そんな二人を遠くの席から、睨むように見る3人がいた

「はぁはぁ・・・あいつ・・・」
「調子に乗ってんじゃないわよ・・・」
「お、お2人とも・・・落ち着いてくだ・・・さい・・・」

腕を支えに、閃輝とラウラを睨みつけている箒と鈴、それを止めようとしているセシリア
こう見ると明らかにセシリアが苦労人にしか見えないのが、当たり前である。
ラウラは閃輝を通じてレミリアとさとりと仲を深めて、良き友人となった。

そうして、時間は流れて行った・・・

数日後・・・

閃輝は、シャルロットが女と解った為、シャルロットがラウラと同室となり
一人部屋となった部屋で眠りに付いていた。今日は休日であるため本来は、幻想郷に
返るはずの閃輝だが、ラウラが休日に一緒に過ごしたいと言ったため
一日外界で過ごす事となった。その為、閃輝は取り敢えずのんびりと眠っているが
閃輝はさらりと目を覚ました、閃輝は毎朝6時に起床する習慣を付けている為、どれだけ
遅く眠りに付いたとしても必ず、6時に起きるように身体が慣れてしまっている。
が、閃輝は身体を起こす際に、布団の下の方に不自然な部分を発見した
何故かその部分だけが盛り上がっているのだ。閃輝は布団に手を掛けて捲ってみると
そこには、何も服を着ていないラウラが幸せそうに眠っていた。

「な・・・!?」

流石の閃輝も声を上げてしまうほど驚いてしまった、その声に反応したか
身体を起こして、眠そうに目を擦りながら閃輝を見つめた。

「もう朝か・・・おはよう御座います・・・お兄様・・・」

ラウラは眠そうに目を擦りながら、閃輝に笑いかけた、閃輝は最初こそ取り乱したが
漸く落ち着きを取り戻し、冷静になった。

「ああ、おはよう。だが何故俺の部屋に居る?そして何故服を着ていない・・・」

閃輝はラウラに挨拶を返して、早速思った疑問をぶつけた
ラウラは首を傾げて口を開いた、首を傾げた姿はとても可愛らしい。

「日本ではこうやって起こすのが一般的だと聞きましたので、強い絆を持った者同士は
こうやって起こすのではないのですか?兄妹などは?」
「嫌々・・・そんな事をするのは夫婦だけだ・・・」

閃輝を頭を抱えながらそう答えた、と言っても閃輝は一度、キスで闇夜を起こそうとした
魔理沙を見た事があるのでなんとも言えない。その時は寸前で闇夜が目覚めて
そのまま弾幕ごっこに発展して、魔理沙はぼこぼこにされた。

「取り敢えず、これからも俺の部屋で寝ても何も言わないが、せめて服を着ろ
解ったか?」
「はい!解りました!有り難う御座います!お兄様!!」

ラウラは閃輝にこれからも一緒に寝ても良いと言われた瞬間に、一気に顔を明るくし
閃輝に抱きついた。閃輝もそれを優しく受け止めて頭を撫でてあげた。

「お兄様・・・///今日はずっと一緒に居ても宜しいですか?」

ラウラは、言いたい事を勇気を振り絞って改めて、閃輝に尋ねてみた

「ああ、勿論だ、約束だからな。俺は一旦約束した事は死んでも守るからな」

閃輝は凛々しい顔付きでそれを伝えた、それが閃輝のモットーでもあるからだ
ラウラをそれを聞くと、閃輝に回している腕に、更に力を込めて更に強く抱きついた
閃輝はそれを見てこう呟いた

「まったくお前は可愛いな」
「!!!????!?!?」

ラウラはそれを聴いた瞬間に、心拍数が跳ね上がり、顔を真っ赤にする

「(わ、わわわ私が・・・かかかか、可愛い・・・?)」

ラウラは頭が混乱してしまい、まともな考えが出来なってしまった

「ラ、ラウラ?どうした?」

閃輝は異常なほど顔を真っ赤にしたラウラを心配して、顔を覗き込むようにラウラを見た
ラウラは、それによって顔を真っ赤になってしまい、一瞬で閃輝から離れた
それは速度を司る閃輝でさえ驚きを覚えてしまうほどの速さであった。

「わ、私は一旦、服を着てきます!!す、直ぐに戻ります!!」

そう言ってラウラは凄い勢いで、閃輝の部屋から出て行って、自分の部屋に戻った
部屋に戻ったラウラは、服を着ながら、まだ眠っているシャルロットを起こさない様に
洗面所の鏡に移動した、ラウラは自分の顔を見るととても驚いた。トマトの如く
真っ赤になっている自分の顔が鏡に映っているのだ。

「私は・・・可愛い・・・///お兄様が可愛いと・・・」

ラウラの脳内ではまだ、閃輝の

「まったくお前は可愛いな」

っという言葉が何でもリピートされて繰り返し流れ続いていた。そのためラウラの顔は
ずっと赤いままだった

「お、落ち着くのだ、ラウラ・ボーデヴィッヒ!私はドイツ軍人で代表候補生で
閃輝お兄様と魔理沙お姉様、そして闇夜兄様の妹なのだ!」

そう言って気持ちを切り替えて、部屋を出て再び閃輝の部屋を訪れた
その時には、閃輝も寝巻きから、私服に着替えていた。

緑色のシャツの上に、金色のジャケットを羽織り、白と緑のズボンを履いている
服があまりにも似合っているのでラウラは、少し惚けてしまった。

「?どうした、ラウラ」

閃輝はドアを閉めて、自分を見たままぼっとしているラウラを心配するように声を掛けた

「!?な、なんでもありません!!」

ラウラは慌てて顔の前で手を振って、否定した。閃輝は慌てる様子のラウラを見て笑って
ベットから立ち上がった。

「ラウラ、朝食はまだだろ?」
「はい?まだとっていませんが」

ラウラは突然に質問に、驚きつつも答えると閃輝はそうかっと笑った

「なら俺が作ろう、それで一緒に食べよう」

そういいながら閃輝は腕を捲くった、閃輝の部屋にはキッチンが備え付けられているため
調理をする事が可能となっている、ラウラをそれを聞いて

「良いのですか!?お兄様!!?」

と、目を輝かせながら言った

「ああ、待ってくれ直ぐに用意するからな」

そう言って、エプロンを着けながら、冷蔵庫の中から食材を取り出していく閃輝
ラウラをその様子を、椅子に座りながら見ていた

「(ああ・・・お兄様が私の為に朝食を・・・//////そうか・・・これが幸せと思える事なのか・・・)」

ラウラは今までの人生で味わった事が無かった、とても幸せな感覚に包まれながら
調理をする閃輝の姿を見ていたが

「お兄様、その・・・私も手伝っても宜しいですか?」
「ああ、寧ろ助かるよ」

ラウラは閃輝の手伝いが出来ると解ると、嬉しそうに笑って、閃輝の手伝いに当たり始めた
閃輝はフライパンを揺らして、野菜を炒めて行き、途中で酒を加えて強火で炒めていく
ラウラはテーブルを拭いて、閃輝の指示で、盛り付けられた料理などを運んでいく。
閃輝は野菜を一つまみして、口に含むと火を止めて、更に盛り付けていく

「うん、中々の出来まえだ」

閃輝はそのままテーブルに運んで、エプロンを外して、ラウラに向かい合う様に
席に着いた。そして二人は手を合わせて

「いただきます」「いただきます」

二人は箸を取って、それぞれおかずに手を出した。閃輝はまず、昨晩から作っておいた
カレイの煮付けに手を出した。箸で優しく身を割って、それを口に運ぶ

「うん、しっかりと身がしまったカレイに、甘辛い味噌で作ったタレが掛って
食欲をそそるぜ」

閃輝はカレイと米を一緒に口に放り込み、味わっていく。ラウラは慣れない箸を使いながら
料理を口に運ぶと、目を大きく開いて驚愕した。

「!!お、美味しい!!これほど美味しい物を食べた事ありません!!」
「そうか、それは良かった」

ラウラは満面の笑みを浮かべて言うと、閃輝は心から嬉しくなった
そのまま食事を続けていくと、閃輝が口を開いた。

「そう言えば、1週間後には臨海学校だったな」

そう、今日から1週間後には、IS学園は臨海学校を迎える。海で行われるのは当然だが
1日目は自由時間らしい。幻想郷に居た時の夏などは基本的に、家の中で温度を下げる薬を
使用して過ごす為、水着は使わない。一応水着を持っているが、使用する理由が無い為
使用していない。因みに水着の提供者は霖之助であり、普通の水着だったりする。

「そう言えばそうでしたね」
「まっどうでもいいけどよ。そうだ、外に気分転換がてら、買い物でも行くか?」

それはラウラにとって、夢のような申し出だった、敬愛する兄と買い物が出来るのだから
それだけでラウラは、倒れそうになってしまう。

「はい!行きましょう!!」
「そうか、では片付けるとするか」
「はい!」

ラウラは勢い良く頷いて、食べ終わった食器をキッチンに持って行き、閃輝はそれを
慣れた手つきで洗い、ラウラはそれをタオルで拭いて元あった場所に戻していく。

「さて行くか」
「はい!」

そう言って二人は部屋を出て、鍵を掛けて、手を繋いで廊下を歩いてIS学園を出た
そのままモノレールに乗車した。ラウラは嬉しそうに閃輝に擦り寄っている。
閃輝は笑いながらラウラの頭を撫でていると、最寄りの駅に到着し
素早くモノレールから下車して、再び手を繋ぎショッピングモールへと向かった

ショッピングモールに到着すると、ラウラは周りをキョロキョロと見回すように
見ている、どうやら初めてこの様な場に来たようだ。
閃輝はそんなラウラを先導するように歩いていくと・・・

「?劾か?」
「閃輝?如何して此処に?」

なんと閃輝は幻想郷に居る筈の大親友、月方 劾と出会ったのだ
が、顔を合わせた最初は戸惑った二人だったが、直ぐに正拳突きの要領で
拳をぶつけ合い、笑顔になった。

「何でお前がここに居るんだ?慧音さんは良いのかよ?」

閃輝はからかう様に笑いながら、劾に問いかけた。慧音本人は否定しているが
劾と慧音は、それぞれ恋愛対象として意識しており、周りからしたら早く結婚しろ
っというレベルである。劾は顔を赤くして、頬を欠いた。

「う、うるせぇよ。俺はその・・・指輪の参考にする為に来たんだよ」

顔を赤くしながら言う劾に、閃輝は漸くかっと息を吐いた

「だったらさっさとプロポーズして結婚しちまえよ、お前ら2人を見てるこっちが
イライラするんだよ」

閃輝はそう言って、軽く劾の腹を殴る。劾は軽く息を吐き出して

「わあったよ」

とぶっきらぼうに答えた

「あの・・・お兄様?」

若干忘れられていたラウラが声を上げた、それに閃輝が気付いて頭を撫でてやる

「そうだ、紹介するぜ劾。俺の新しい家族で、義妹のラウラ・ボーデヴィッヒだ
ラウラ、俺の大親友の月方 劾だ」

閃輝がラウラに劾を、劾にラウラを紹介する。劾はラウラに手を差し伸べる

「月方 劾だ、宜しくな」
「ああ、ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

ラウラも劾の手を取って握手をした。

「で、どうだ?時間あるか?劾?」
「ん?まあ、あるっちゃあるな。俺は唯指輪を見に来ただけだからな」

閃輝は劾に、今後の予定を尋ねる、劾は無いと答えると閃輝は軽く笑った

「どうだ、カフェにでも行かないか?」
「俺は別に構わんが、妹さんは良いのかよ?」

劾は肯定の意思を示すが、ラウラに聞いてみると

「私が別に構わんぞ。(お兄様の親友という事は、私が良い妹と見て貰えれば
私は最高に嬉しい!)」

表では賛成しているが、裏では私欲のためであった。ラウラも賛成したため
閃輝はラウラと手を繋いで、劾とラウラと共に近くのカフェに向かった。

が、遠くからその光景を見て愕然としている女の子がいた
長い紅い色の髪をした、顔つきが劾に似ている少女
彼女は嘗ては劾、嫌、弾の妹であった五反田 蘭である。

「お、お兄・・・」

蘭は約2年前に、家から姿を消し、最近ふらりと現れて縁を一方的に切られた
兄の姿を確認して驚愕した。再会した時はあまり気にかけなかったが
自分とお揃いだった紅い髪は蒼い髪に変わっており、目の色も以前の色とは違い
雄大に広々と広がる大海の様な美しい蒼に変わっている。

「と、とにかく追いかけて連れ戻さなきゃ!」

蘭は閃輝達を追う為に走り出した、他の客の間を通り抜けて、閃輝達を追う蘭
他にぶつかってしまうがそんなことよりも、身体が動いてしまう
ISという物が生まれ、自分には劣っている兄が居るという事で、自分は色々言われた
その言葉による影響で、蘭も次第に弾の事が憎くなってしまい、追い出してと祖父に
言ってしまった。そのせいで兄は家を出て行った、最初はとても良い気分だった
もう自分に汚点は無いと、心の底から喜んだ。でも次第に心が痛くなり始めた。
自分が望んだのはこんな物だったのか?これほど家が静かで寂しい物なのか?
父も母も日を重ねる度に、顔に影が見える様になっていき、祖父は体調を崩し始めて
自分の家からは、笑顔が消えた。蘭は最初こそ弾が居ないからっと認められなれなかったが
自分も兄が居ないから笑顔になれないと理解する事が出来た。だからこそ兄に戻ってきて
また家族に戻ってまた笑い合いたい、ただ其れだけの願い。

「お兄!!」

蘭は大きく息を切らしながら、大声を出して劾に言った、劾と閃輝、ラウラは
その大声に反応して後ろの蘭の方向を向いた。劾の顔は蘭を見た瞬間に、冷たく鋭い
顔付きに変わり、まるで獲物を追い求める狩人
ハンター
のように
閃輝は、織斑 一夏であった頃は蘭と面識はあったものの、現在は記憶から完全に
消えている為、ラウラと同じく初対面と同じ状態。

「劾、誰だ?」

閃輝は本当に解らない様に、劾に尋ねた。劾は閃輝の肩をたたいて口を開いた

「閃輝、悪いが先に行ってくれないか?ちょっと話をつけて来る」
「・・・解った。ラウラ行こう」
「はい、お兄様」

閃輝は手を繋いでカフェと向かって行った。蘭は一夏であった閃輝が居るのにも拘らず
何も言わない、どうやら劾にか、目に見えていないようだ。
蘭は小刻みに、体を震わせながら口を開いた


「お兄・・・戻ってきt「断る」!!」

劾は蘭がまだ言い切っていないのにも拘らず、その言葉に対応した返答を述べた
その冷え切った言葉に蘭は恐怖さえ覚えた。

「何故俺があの家に戻らなくてはならない、戻る意味も無い。俺には
もう帰るべき家がある」

劾は淡々と言葉を述べ、蘭を突き放すような言い方をした。実際、劾は蘭の事を
元々好いていなかった、寧ろ個人的には嫌っていたと言っても可笑しくは無いだろう。

「っ・・・で、でもお兄!」
「しつこい、俺は二度と戻る気は無い。そして俺は、俺が愛し、愛してくれる人の元で
生きていく、永遠に、この命が続く限りな」

蘭は劾の言葉に驚愕した、俺が愛し、愛してくれる人?
蘭は全身から力が抜けていくような感覚に襲われた、兄に好きな人が居る?

「だ、誰なの!それ!!?」

蘭は必死に声を出して言った、最早、悲鳴にも似た声だった。その声は周りの人の注目を
集めるのは容易く、付近の客達は劾達の方を見始める。劾はそんな視線に苛立ちを覚え
舌を鳴らした。

「お前に言う必要は無い。俺とお前はもう赤の他人だ。じゃあな、親友を待たせてるんだ」

そう言って劾は、蘭から離れて行った、蘭をそれを追う事が出来ずにただただ
立ち尽くす事しか出来なかった。 
 

 
後書き
次回予告

ゆ「さあ、ハイパー次回予告タイムだよ!
遂に訪れた臨海学校!青い空に青い海!少女達のテンションはハイボルテージ!
が閃輝には、海を楽しむ気持ちは無かった。
そしてそこへ天災兎が姿を現す!」

劾「次回、IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

臨海学校と天災兎

さて!今から半額サービスだ!」

ゆ「おお!じゃ豪熱野菜定食で!!」

劾「へい、まいど!」 
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