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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結

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8-⑹

 明璃ちゃんから、珍しく連絡があった。話したいことがあると言う。ごちそうしてよと言うので梅田の寿司のチェーン店に行った。相変わらず、フードに猫の耳が付いた三毛猫柄のポンチョみたいなのを着て、ミニスカートにロングブーツと目立つ格好で来た。

「向こうの方から歩いて来るバカが居ると思ったら、やっぱり明璃ちゃんだったか」

「バカって言い過ぎよ 蒼さん 可愛いって言ってよ こんなに可愛い子とデートなんだから 美鈴さんには、負けるけどね」

「あぁ 可愛いよ 昇二の気持がわかるよ」

 店に向かう時、手ぐらいはつないでよと言われて、仕方なくつないで歩いて行った。店に入ると、すぐにビール、ビールと言ってうるさかったのだ。

「ねぇ こういうのって 新鮮で面白くない? 初めてのデートでしょ 蒼さんと 美鈴さんに怒られちゃうかなぁー ドキドキするね 浮気みたい?」

「バカ 明璃ちゃんには、色気も何にも感じないよ 話って何なんだよ」

「うん あのね 美鈴さんが気にしていた妹さんのこと 私の親衛隊に調べさせたの そしたら、何となくわかったのよ 清音さんのこと」

「そうか それで、美鈴には知らせたのか」

「うぅん だから 蒼さんに相談なのよ あの娘、バイク仲間とつるんでいるのよね それも、あんまり、素行の良くないグループ そこのNo2の女になっているんだって 普段は、かつ丼のチェーン店で働いているらしいんだけど、独りで、アパート暮しみたいだって だけど、高校も行かなかったみたいで、男のところを渡り歩いているウワサもあるんだって 中学のときから、かなり、乱れているみたい」

「うーん そんなんなのかー」

「うん だからね そんなこと 美鈴さんに伝えても良いのかなって 蒼さんに相談しようと思って ただね、その清音って言う人 美鈴さんの妹さんかどうかわかんないんだよ 苗字も確かめられなかった だけど、清音って名前 そう居ないじゃぁない?」

「その話 美鈴には、ショックだろうな 元気にやっているか心配はしていたが、そんなんだとはなぁー 僕には、あいつが会いたいと思っているのか、現況だけがわかればいいのか、どっちか聞いていないんだ」

「私ね、お姉ちゃんとソリが合わなくて、いつもお姉ちゃんからあきれられているけど、だけど、お姉ちゃんはいつも私のこと見守っていてくれているし、私、お姉ちゃんと離れ離れになったとしても、会いたいと思う。清音ちゃんも同じ気持ちなんじゃぁないかなぁー。だけど、清音ちゃんからしてみれば、お姉ちゃんは裏切者と思って居るかもね、それと、今の生活を知ってほしくないという気持ちが‥清音ちやん 今の美鈴さんのお店のこと、知っているのかはわからないけど、仮に、会いたいと思っていても、自分からは会いたいと言えないんじゃぁないかな」

「明璃ちゃん 君はやっぱり、バカしてても、よく考えているんだね」

「蒼さん そのバカよばわり止めてよー 君の親友の彼女ですよー 君の仲間の頭の良い人の妹なんですよー」

「ごめんね そのすねた感じが可愛いよ 明璃ちやんは僕等の妹みたいなもんだから 明璃ちゃんは、美鈴が会いたいんなら、自分から行かなきゃ、ずーと会えないよって思っているんだな」

「そのとおり 正解でーす じゃぁ ビールをもう一杯」

「そんなに飲ませて大丈夫かなー 乱れるなよー」

「だいじよーぶ 蒼さんとなら間違いあってもいいよ 昇二が包丁持って追いまわすかも知れないけど」

「やめてくれよー 修羅場だなー そーだな さっきの話 美鈴にそれとなく聞いてみるよ どうしても、会いたいのかどうか」

「うん 会いたいのなら バイク屋しゃんに 聞けばぁー居所 わかるずら」

「明璃ちゃん もう 飲むのよせばー」

「いいじゃん ぞうさんも もっとのもうぜー そーいえばさー わだす 東京の会社 内定もらったっす」

「そう それは、良かったね 追いかけて行くんだ 昇二を」

「んだ 好きだもの」

 帰る時、明璃ちゃんは僕に腕を組んできて、千鳥足に近かった。フードを被りながら、ニャンニャンと言っていたものだから、道行く人に時折、振り返って見られていたが・・電車の中でも、僕に寄りかかって寝ていたのだ。でも、この娘は、少し、型やぶりな所があるが、気持ちが優しく、人の気持を考える魅力的なとこもあると感じていた。それは、美鈴の下で働いている影響かなーと。毎日が新鮮で楽しいかも・・昇二も良い娘見つけたなと思っていた。



  
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