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MUVLUVにチート転生者あらわる!?

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40話

 
前書き
連投 

 
悠斗side







1999年3月13日

宇宙要塞ソロモン









俺はプラントの生産ラインを確認する部屋で、パソコンを操作して現在の資金と資源の残高を調べている。BETAを倒す度に資金と資源になるて言われてから、日本進行戦、月攻略作戦、等をしてきたからどれくらい増えているか、確認していなかったのだ。



(まあ、大体初期の資金が1000京円、資源が1000不可思議トンある時点で、困ること無いからな。まあ、自分の成果を確認する位はしておくか)



パソコンを操作して、ファイルを開く。

画面に現在の資金と資源が表示された。

それを見た瞬間、俺は固まった。



「・・・・!!?」



眼を擦り、もう一度画面を見る。やはり、変化はなく見間違いでは無かった。画面にはこう表示されていた。

資金、10垓円(京の上の位、10の20乗の位)資源、8000不可思議トンと、表示されている。



「ハッハハ。ハッハハハハハ!」



もう、笑うしか無かった。確かに大量のBETAを撃破しまくったが、ここまで来るともう何でも出来るな。



(いっそ、今年の国連の予算を、全額メビウスが肩代わりしてやろうかな)



そうすれば、プロミネンス計画の時の予算の分配の際に、アメリカの1人勝ちになることは無くなるな。まあ、予算の肩代わりをしたら、アメリカの信用ががた落ち確実だな。アメリカに従属している国からも反発が来るだろうが、逆に前線各国や既にBETAに国を奪われた国々からは支持をとれるだろうな。



(まあ、資金や資源は置いといて、明星作戦に向けての準備を進めるか)



マウスを操作して、ファイルを閉じて違うファイルを開く。現在のMSの在庫が表示される。俺は水陸両用MSゴックとズゴックを選択する。在庫が表示された。



「ふむ。やはり水陸両用MSの入れ替えをするか。ゴックを4000機解体して資源にして、新たにハイ・ゴックするか。強化パーツは、ゴックと同じで良いや。ズゴックも2000機解体して新たにズゴックEエクスペリメントを新規に生産するか」



地上秘密基地の生産ラインを選択して、ズゴックEとハイ・ゴックを生産させる。ズゴックE、在庫0機、日産200機、生産数2000機。

ハイ・ゴック、在庫0機、日産400機、生産数4000機。と表示された。マウスを操作して、違う生産ラインを表示させる。



(やはり巡洋艦や駆逐艦を作るか。てか、艦隊に空母と戦艦と巡洋戦艦しかいないしな)



現在地上秘密基地に待機している第一艦隊、第二艦隊には駆逐艦や巡洋艦は無い。むしろ空母と戦艦と巡洋戦艦が有るだけだ。これではちょっと厳しいので、駆逐艦や巡洋艦を生産する。あと、宇宙軍との人員差が余りにも激しいので、地球に戻ったら追加人員を呼ばなければならない。



水上艦の生産リストを見る。様々な巡洋艦や駆逐艦が表示させる。



(う〜ん。必要なのは巡洋艦や駆逐艦だけなんだが、大量に表示されると悩むな)



表示されている巡洋艦、駆逐艦の種類は多種多様だ。また、イージス艦も有るため選ぶのは一苦労だ。



(とりあえず、イージス艦はガンダムSEEDシリーズに出てきた、オーブの奴で良いな。それをベースに、ミサイル巡洋艦や情報収集艦に改造して使用していこう!)



マウスを操作して、イージス艦を選択する。生産ラインを選択して生産を開始させる。また、改造を施してミサイル巡洋艦にしたり、情報収集艦に改造して生産ラインに入れて生産を開始させる。

イージス艦在庫0隻、日産30隻、ミサイル巡洋艦、日産30隻、情報収集艦日産10隻、と表示された。



(よし!後は、ガトー少佐の為にGP02Aサイサリスを造るか!)



マウスを操作して、魔改造を始めるのだった。



(あ!今日唯依ちゃんの誕生日だったな。まあ、プレゼントは送ったから、喜んでくれると良いな)



そんなことを考えながら、パソコンに向かうのだった。









悠斗sideout







ガトーside







私は訓練を終えてカリウスと共に、PXに向かっている歩いている。先程からPXに向かう人が多い気がするな。そんなことを考えながら移動していると、何時の間にかPX堂に着いた。



「ガトー少佐。何やら、食堂が騒がしですね」



「そうだな。何故か食事の時間では無いのに、人が多いな。何かあったのか?」



PXの中に入ると、普段から騒がしPXが輪を掛けて騒がしくなっている。食事の時間では普通だが、今は違うので何かあったのだろうか?周囲を見渡すと一角に沢山の人だかりが出来ていた。



「カリウス。どうやら彼処が原因らしいな」



指をさしてカリウスに教える。カリウスもそちらを見ると納得した様だ。



「そうですね。向こうが騒がし様ですね。行ってみますか?」



「そうだな。行ってみよう」



私とカリウスは、騒ぎの場所に向かう。すると聞いたことのある声が聞こえてきた。



「さあさあ!最新のオッズが出たぞ!!1位は、イルマ中尉の1.2倍だ!追うシーマ中佐は1.3倍の倍率で迫っているぞ!更に、ダークホースでホシノ少佐が1.5倍で絶妙なポジションにいるぞ!誰が来るかは未だに分からないこのレース、大混戦は必須だ!!!皆よく考えて買ってくれ!」



「ガトー少佐。彼処で声を出して解説しているのは、ジョニー・ライデン少佐ではありませんか?」



「確かにそのようだな」



教壇の上に立ち、ホワイトボードに書かれたオッズ表を読み上げるライデン少佐。何をやっているんだ彼は?



「ガトーよ。貴公も買いに来たのか?」



後ろから声を掛けられたので振り向くと、そこにはデラーズ閣下が居られた。即座に敬礼する。



「お疲れ様です、デラーズ閣下。そして、買いに来たのか?とは、どう言うことでしょうか?」



「うん?貴公は知らなかったのか?これは、不動悠斗の恋人に誰がなるかを掛けるレースだ。名付けて、『恋のバトルロワイヤル!BETAの戦いでは味方だが、恋の戦いでは好敵手ライバル!昨日の友は今日の好敵手ライバルだ!』と、言う悠斗を掛けた女達の熱い戦いのレースだ」



これを説明された時、私は酷い目眩に襲われた。まさか、こんな事がメビウスの中で行われているとは思わなかったからである。



しかも、今の話を聞く限りデラーズ閣下は、前から知っていた様だ。



「デラーズ閣下。失礼な事をお聞きしますが、不動准将はご存知なのですか?」



私の聞きたかった事を、カリウスが代弁してくれる。もし、不動閣下が知っていて恋愛をしていたら、さぞ性根が腐っているとしか思えない。



「いや、あやつは知らん。これは、悠斗に内緒で行っておるからな。ただし、女性陣は一部を除いて本人の許可を貰ってある。また、悠斗と何か進展が有ったかどうかは、基本的には本人達の自己申告制になっている。それらを、オモイカネが総合的に判断してオッズが決められている。きちんと、プライバシーには配慮しているから大丈夫だぞ」



「は、はあ?そ、そうでしたか」



困惑するカリウス。奴の気持ちは私も激しく分かる。しかし、そんなことをやっていて大丈夫なのだろうか?もうすぐ明星作戦が近付いていると言うのに。



「デラーズ閣下。こんなことをしていて、大丈夫なのですか?もうすぐ地球でハイヴ攻略作戦が開始されると言うのに、我らがメビウスがこんな事をして、堕落していて良いのですか!!」



「ガトーよ。貴公が申す事は、確かに事実である。しかし、気張ってばかりでは兵は付いて来んよ。ましてや、娯楽の少ない軍ではこう言ったことで、ガス抜きをしてやるのも大事な事なのだ」



「ッ!」



確かに娯楽の少ない軍では、こう言った恋愛事で話したりすることは、珍しい事では無い。ましてや、地球の前線部隊では下ネタなんかで笑いを取ったりする者もいる。

そう言った意味では、ガス抜き役にはぴったりな出来事だ。



「まあ、貴公ももう少し肩の力を抜け。働く時は馬車馬の如く動かねばならんからな」



「そうですね。分かりました。では、失礼させていただきます」



デラーズ閣下に敬礼して、PXをカリウスと共に出る。



「ガトー少佐。訓練に戻りますか?」



「いや、デラーズ閣下の言う通り、私は肩肘を張りすぎていた。ここは訓練を止めて休むとしよう」



「分かりました。では、失礼します」



互いに敬礼して別れた。そのまま、私は廊下を自室に向かって歩く。



(ふう。久しぶりの休みか。たまにはゆっくり休んでみるか)



そんなことを考えながら、自室に向かうのだった。









ガトーside







唯依side







私は訓練を終えてシャワーを浴び、巌谷中佐の元に向かう。何やら、私宛に郵便物が届いているとの事らしい。巌谷中佐の執務室に到着したので、ドアをノックする。



コンコンコン



「開いている。入って構わん」



中から巌谷中佐の返事が来たのでドアを開けて中に入る。巌谷中佐に敬礼する。



「篁唯依中尉参りました!」



「うむ。ご苦労。済まんな呼び出してしまって」



「いえ。構いません。それで私宛に郵便物が届いていると、言われて来たのですが?」



「うむ。ちょっと待ってくれ」



カザゴトと机の中を探し始める巌谷中佐。

そんなに小さい物なのだろうか?



「お!あったあった。これだよ唯依ちゃん」



机の上に厳重にされた箱が置かれた。



「い、巌谷中佐!今は勤務中ですから、その様な発言は控えてください」



「ハッハハハ!構わんさ。今は国中ピリピリしているから、こう言った時くらい肩の力を抜きな唯依ちゃん」



豪快に笑う巌谷中佐。相変わらず凄い人だ。



「それで、巌谷中佐。これは、いったい何なんですか?」



「おお!忘れるとこだった。唯依ちゃん、誕生日おめでとう。これは、私からでは無いのだがプレゼントが入っているよ」



「あ、ありがとうございます。この箱の中身は、巌谷中佐が用意した物ではないのですか?」



そう尋ねると、巌谷中佐が1枚の手紙を差し出してきた。それを受け取り封を開けて読む。手紙には、私の誕生日を祝う内容が書かれていた。差出人を見ると、悠君の名前が書かれていた。





「巌谷中佐!!開けます!良いですね?!」



「あ、ああ。構わないさ。それは、唯依ちゃん宛に来た郵便物だから」



何やら、驚く巌谷中佐を尻目に私は悠君が送ってくれた箱を開く。箱の中から、綺麗なネックレスが出てきた。



「ほう。悠斗君はなかなかやり手の様だな。今時アクアマリンを手に入れるのは、困難なのだがな。それを5㎝の涙の様な形にカットにして、ネックレスにするとはな。しかも、純度は最高な物とはな」



「ええ。今のご時世を考えますと、宝石なんて簡単には手に入らないのに」



「まあ、着けてみたらどうだい?」



「はい」



巌谷中佐に言われて、ネックレスを着ける。太陽の光を浴びてアクアマリンが輝きく。



「どうでしょうか?」



「ほー。とても似合っているよ唯依ちゃん。今年の誕生日は良い誕生日になったね」



「はい!悠君からのプレゼント、絶対大事にします!」

私は笑顔でそう答えた。



(う〜ん。良い笑顔だな、唯依ちゃん。早く唯依ちゃんと悠斗君の式をあげてくれないか?是非孫の名付け親になりたいのだが)



巌谷中佐が何か考えているようだったが、私はただ悠君から貰ったネックレスを、大事見つめているのだった。









唯依sideout







追記





オッズ表





イルマ・テスレフ 倍率1.2倍

シーマ・ガラハウ 倍率1.3倍

ホシノ・ルリ 倍率1.5倍

キャラ・スーン 倍率8倍

イリア・パゾム 倍率8.4倍

篁唯依(非公式) 倍率2.4倍

月詠真那(非公式) 倍率10.2倍

月詠真耶(非公式) 倍率5.5倍

ハマーン・カーン 倍率9倍





となっております。 
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