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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百七十四話 【大海】海での訓練と遊びその十二

「そうだな」
「けれど両方作れる人は」
「幸平君だけだ」
「そうですよね」
「ある意味稀有な才能だ、しかしだ」
 巽は腕を組んで笑って言った。
「佐賀にまずいものはないことは言っておく」
「その佐賀名物は何だ」 
 ガブリエラが問うた。白のワンピースだ。
「それで」
「ラーメンと鶏肉と牛とムツゴロウだ」
「最初の三つはわかるが最後がな」
 ムツゴロウがというのだ。
「わからないが」
「美味いぞ」
「泥臭くないのか」
「これがまたいい」 
 その泥臭さがというのだ。
「お勧めだ」
「そちらで戦った時は色々食べたが」
 その佐賀の名物をというのだ。
「しかしな」
「ムツゴロウはか」
「食っていなかった」
「では機会があればだ」
「食うことだな」
「そうすればいい」
「佐賀は美味しいものが沢山あるよ」
 司が言ってきた。
「他の都道府県と同じでね」
「実際ムツゴロだって美味いしな」
 竜肝もそうだと続いた。紫ビキニが眩しい。
「あそこは結構お勧めの場所だぜ」
「そうだよね」
「外見が悪い魚ってのは美味いんだよ」 
 竜肝はこうも言った。
「本当にな」
「その通りだ、佐賀は侮れない」
 巽は確かな声で言った。
「諸君もそのことを知ることだ」
「美味しいものが多くあることは羨ましいです」
 こう言ったのはユニコーンだった。
「その佐賀県にしても」
「そうか、佐賀県が羨ましいか」
「ロイヤルはそうしたことは言われないので」
 料理が美味いとは、というのだ。
「昔から」
「ティーセット美味しいでしょ」
 クイーン=エリザベスが言ってきた。
「他には朝食が」
「フィッシュアンドチップスとローストビーフもあります」
 ベルファストも出て来た。
「我が国も侮れません」
「全部イギリス人以外が作ったら美味いからな」
「そうなんだよね」
 一色は叡山と小声で話した。
「これがね」
「そもそも鰻のゼリーとか鰊のパイとかな」
「どうにもならないメニューもあるし」
「味付けも火加減もな」
「イギリスはどうにもなんだよね」
「聞こえてるわよ」
 クイーン=エリザベスは二人に言い返した。
「ロイヤルの人間以外が作ったらってどういうことよ」
「鰊のパイは駄目ですか」
 ベルファストはそこを言った。
「それ程度までに」
「ちゃんと頭を落として内臓も取って」
 一色が応えた。
「ただ鰊をパイに包んでじゃないよ」
「あれはないだろ」
 黒木場も言ってきた。
「ザリガニをそのままパイに入れたのもあるしな」
「そちらも駄目ですか」
「問題外だ」 
 黒木場はベルファストに答えた。 
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