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リュカ伝の外伝

作者:あちゃ
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ラッキーカラー レッド

 
前書き
「ラッキーナンバー7」という
映画がありました。
今回のタイトルは
それにあやかってます。
内容は無関係です。

ルーシー・リューが可愛かった。 

 
(グランバニア城:城壁北東の塔)
ムッカーイSIDE

俺の名は“ムッカーイ・チョボル”……グランバニアの軍人だ。
入隊して2年目の、まだまだ新米。
なので王城の重要警備箇所などには配属されない。
だが俺は、新米だからこそ任される、最高の警備箇所に配置されている!

そこはグランバニア城が誇る高い城壁の一カ所……
何本かある城壁と城を結ぶ空中廊下の接続点だ。
グランバニア城の城壁は、城の三階部分より少しだけ高い造りで、この空中廊下も王家のプライベートエリアにもなる三階へと繋がっている。

一般人(もしくは不届き者)が俺の警備箇所に来るには、城壁四隅に建造されている塔のどれかの城壁内側にある出入り口から入るか、もしくはグランバニア城三階から来るしか方法は無い。

各塔の出入り口から無許可で侵入するには、俺よりも腕が立ちベテランの先輩が重要警備箇所をしっかり警備してるし、城から来る事なんて無意味だ。
何故なら城に潜入する事が目的である訳だから、俺の警備する場所を目的地にするのは意味が無い。

だからといって俺(俺だけに限らないが)は、警備に手を抜いているなんて事はしてない。
グランバニアの兵士である事に誇りを持っているし、何よりもこの場所の警備から外されたくないからだ!

何故そこまでこの場所の警備に固執するかと言うと……
この場所の警備希は倍率が物凄く高いからだ。
基本的に配置場所は上層部が決めるのだが、配置条件(兵役期間など)にもよるが希望を出す事が出来る。

そしてこの“城壁北東の塔空中廊下接続点”は、男性兵士等に絶大な人気を有している。
俺も最初は、この場所の人気の理由を知らず、ただ皆が希望を出すから流れに乗っただけなのだが……ここの素晴らしさを知った今、配置換えには絶対なりたくない!

何故故にこの場所が人気なのかというと……
ここはリュリュさんのルーラの到着点なのだ。
そう……ここを警備していると、毎朝リュリュさんに出会えるのである!

ラインハット在住のリュリュさんは、勤め先のグランバニア外務大臣執務室に行く為、毎朝決まった時間にこの場へルーラ降り立つ。
俺は魔法には詳しくないのだが、到着場所は何時もここなのだ。

だが疑問に思う奴も居るだろう……
たかだか朝、決まった時間に会う……序でに『おはようございます』程度の会話(あいさつ)をする程度の場所に、そんなに価値があるのだろうかと?

その通りだ……
ただ会う(挨拶込み)程度であれば、城内二階の各大臣執務室が密集してる廊下の警備の方が、会い会話をする機会も多いのだ。

だがこの場所は他とは違うのだ。
何が違うのか……
それをまさに今、リュリュさんの着地する瞬間に説明しよう!

(しゅたっ!)「あ、おはよう」
「おはようございます、リュリュさん! きょ、今日もお綺麗ですね!」
「ありがとう」
「はっ! 御政務頑張ってください!」

お解り頂けただろうか?
まぁリュリュさんの着地点に近い俺じゃなきゃ解らなかっただろうが……
ルーラという魔法は、発動中は重力も風の影響も無いのだが、着地の瞬間に効果が途切れ風圧を受ける様なのだ。

つまりだ……
何時もミニスカートを履いているリュリュさんは、ルーラで着地の瞬間にフワッとスカートが舞い上がるのだ。遠くからでは解らない……近くでだからこそ目の当たりに出来る瞬間なのだ!

今日もしっかりとスカートの中を確認でき、一日のやる気が漲ってくる。
そんな思いで場内へ向かうリュリュさんを見送っていると、城から会いたくない人物がこちらへ歩いてきた。

「げっ、ウルポン……今日は朝から最悪だわ~」
「おはようございます、リュリュさん。斬新な朝の挨拶ですね。流石……王家の血を引く方は違う(笑)」
この男は嫌味を言わないでは生きていけないのだろうか?

リュリュさんもこれ以上の口論は無駄と解っているのだろうか、「オハヨウ」と棒読みで応えて場内へと入っていった。
(くだん)の嫌味宰相閣下は、そんなリュリュさんを見送るや、俺の方へと近付いてくる。

「よっ、おはよう」
「はっ、おはようございます宰相閣下!」
何だよ……誰もアンタに敬意を払わないから、俺の様な下っ端のところに来て地位の自慢か?

「大変だな、こんな侵入者なんか来そうに無い場所の警備なんて……」
「いえ、とんでもございません! グランバニアを……引いては王家の方々をお守りする為、如何なる場所の警備にも全力を尽くす所存であります宰相閣下!」
早く自分の職場に帰れ。

「そうか……真面目だねぇ。まぁここはリュリュさんが毎朝来る場所だから、男としては張り切っちゃうよねぇ」
「い、いえ……そ、その……」
何て答えれば良いんだよ!?

「ところで話は変わるけど、今日……何色だった?」
「は……はぁ? あ、あの……」
こいつ……何言ってんだ?

「色だよ色! 俺にも教えてくれても良いだろ」
「い、色と言われましても……」
知ってるのか? この場所がリュリュさんのパンチラスポットだって事を!?

「別に隠す事はないだろ」
「はっ……その……あ、赤でありました」
言うしか無い……

言わなければ『情報を渡さない者』として、この場所の警備を他の口の軽い者に自らの権力で挿げ替えるかもしれない。
向こうから聞いてきたんだ……俺だけをスケベな変態野郎にはしないだろう。

「赤!? へー今日は赤なんだ……因みに俺はピンクだった」
「はぁ……そうですか……」
お前のパンツの色なんか知りたくねーよ!

「お前、魚座?」
「え! いえ……ち、違いますけど」
何だ急に星座を聞いてきて?

「あれぇおかしいな……今日の朝刊の占いコーナーによると、ラッキーカラーが赤なのは魚座だったんだけどな。因みに俺の双子座のラッキーカラーはピンクね、今言ったけど」
「ラ、ラッキーカラー……ですか……!?」

「そうだよ、ラッキーカラー! あれぇ? 話が噛み合ってなかったみたいだねぇ……お前、何の色の事を答えたの(笑)」
「い、いや……そ、その……」
コイツ、俺だけをスケベ野郎に仕立てようとしてやがる!

「答えろよぉ。何の色が赤だったんだよぉ!」
ああ! この野郎、解ってて聞いてやがるな。
なんて嫌な奴なんだ!

どうせバレてるのだし、ここで嘘を突き通しても“お偉方に嘘を吐く男”として悪い印象を風潮されるかもしれない……
それなら一層の事ハッキリと俺がスケベな男であると示した方がいいきがする。

「そ、その……赤が何色の事かと申しますと、毎朝着地時にスカートが捲れて見えてしまうリュリュさんの下着の色であります!!」
「へー、そーなんだー!? 毎朝ここではリュリュさんのパンツをこっそり覗く事が出来るんだー!」
自分は興味なかったかのフリ……わざとらしい!

「良いなぁ毎朝リュリュさんのパンツ見れて。本人は気付いて無いんだろ?」
「あ、はい。ルーラ着地時にスカートが浮き上がってる事自体、気が付いてはいないご様子であります!」
何か友好的な手応え。『俺も毎朝見に来ていい?』的な流れになるのかも?

「いいなぁ~……そっか~……明日は何色か楽しみだねぇ~」
だが俺の考えとは違い、宰相閣下は羨ましがりながら城内へと帰って行く。
わざわざ俺にリュリュさんのパンチラを覗く許可を得る必要が無いって事か?

ムッカーイSIDE END



(グランバニア城:宰相執務室)
ユニSIDE

今日も午前の仕事が終わり、昼休みとなったので昼食を取り終え職場に戻ると、まだ昼休み時間中にも関わらず、軍務大臣(ピピン閣下)総参謀長(レクルト閣下)一般兵士(知らん奴)が呼び出された様で、宰相閣下の机の前に並んでる。

「悪いね昼休み時間に呼び出しちゃって。昼飯は食べた?」
如何(どう)やら彼等も集まったばかりの様で、これからメインイベントが開催されるらしい……丁度良いタイミングで戻ってきたみたいだ。

「我々は軍人ですので、何時(いつ)何時(なんどき)招集されるか判りません。ですが常に備えておく為、早飯は基本であります!」
ピピン大臣の台詞に『消化に悪そう』と感じてしまうのは私だけだろうか(笑)

「休み時間に呼び出したのは訳があって、わざわざ正規の就業時間に呼び出すほどの案件では無かったからなんだ」
「その案件とやらは何事でしょうか? ご飯は早く食べ終われるけど、休憩はしておきたい派なんだよね僕」
どうせくだらない用件だと察したのか、レクルト閣下が嫌味を言う。

「今日の色は赤なんだってさ」
「?」「?」「……っ!」
突然の色発表に私共々『?』だ……一般兵士を除いて。お前、何を知ってやがる!

「ピピン大臣。何の色か分かるかい?」
「い、いえ……小官には見当も付きません」
小官にも付きませんですわ閣下。

「レクルト君には……分かるかなぁ?」
「わざわざムカつく言い方をするって事は、誰かのパンツの色かねぇ?」
何でパンツの色の事で軍の高官が呼び出されるのよ!?

「お前(すげ)ーな!」
「え、当たり!?」
ウソ、マジで!?

信じられないという思いが大きいが、急に何故だか呼び出されている一般兵士の存在が疑問になり、ウルフ閣下以外の全員(私やこの部屋に居た少数のスタッフ)の視線が奴に集中する。
まさかお前のパンツの話題で呼び出されている訳じゃぁないよな!?

「もうレクルト総参謀長には、誰のパンツの事か見当付いてるんじゃないかな?」
「はい……分かります。彼(呼び出されてる一般兵士)の持ち場と警備の時間帯で……」
流石は総参謀長殿……なのか?

「い、一体誰のパn……下着の事なのですか?」
「察しが悪いなぁピピン大臣は」
ええ察しが悪いですわ……わざわざ軍の高官を呼び出す案件になる人物、彼女でしょうね。

「おいムッカーイ君。察しの悪い上官に説明して差し上げなさい(ニヤニヤ)」
「は、はい……」
あの一般兵はムッカーイという名前か。憶える必要は無いだろう。

「そ、その……きょ、今日の……リュリュさんの……下着の色でありま……す」
「何でお前がそんな事を知ってるんだ!?」
ピピン大臣の疑問は尤もである。

「あぁピピン大臣……そんなに怒らないでやってくれ。今回は別に叱ろうと思って呼び出した訳じゃないんだ。所謂注意喚起?……ってやつ」
「あ、はぁ……注意喚起ですか」

ほほぅ……
大好きなリュリュ様のパンツを他の男に見られて激おこプンプンってやつじゃぁないのかね?
それとも『そんなに器は小さくないぞ』アピールかね?

「彼も男……異性に興味ある男であるのだし、女性のパンチラ……しかも美女のパンチラは見てしまうだろう。それは問題じゃ無いんだ。じゃぁ何が問題だと思うレクルト総参謀長?」
「相手が……リュリュさんである事です」

「惜しい! 半分正解だ」
半分?
何だ、何が足りないんだ?

「相手がリュリュさんであろうが、ビアンカさんであろうが、そこら辺の一般庶民であれば、見れるパンチラは好きなだけ見れば良い。だが相手は王族なのだよ!」
ここに来て身分!?

「迷惑を掛けすぎる所為で王位継承権を失ったのなら兎も角、現在進行形で王族である以上ある一定の敬意をはらわねばならない。相手が『身分なんか気にしなくても良い』と言ってても、臣下として一定の敬意は維持しなければならない」
た、確かに……

「この国は現国王のお陰で基本的に不敬罪がユルい。だからこそ、王族に対して身分の低い者から指摘して……今回だったら『ミニスカを穿かない様に』とか『中にスパッツを穿く様に』等、指摘して見えてしまった事故を今後防ぐ努力をするべきなんだ。直接言えないのであれば上司に頼む等の方法だってあるだろう」
周り巡って何でも言える宰相閣下の下へくるだろうな。

「本当に勘違いしないで貰いたいのだが、男として……勿論状況が違えば女もだが、エロい気持ちを捨てろなんて言って無い。俺も見れるパンチラは指摘しないで見てる。昨日のユニさんは白だったし、基本的に白が多い」

「こ、このエロガキ……」
私は思わずスカートの裾を押さえて、この宰相(エロガキ)を睨んだ。
更に腹立つのは、ピピン大臣・レクルト総参謀長・一般兵(モブ)の視線が私の下半身に集まる事だ……男って奴は!

「まぁ兎も角……そういう訳で今後の為に、皆には注意喚起をしておいて欲しい。注意喚起なんだから怒ったりはしないでくれよ……パンチラは見ちゃうモノなんだ。見る側に罪は無い!」
そうだがムカつく。

「それとレクルト。今回の件を以て、あの場所はレスビアンじゃ無い女性兵士限定の持ち場に変えてくれ。問題が浮き彫りになった以上、上層部(われわれ)の方からも対策を施さないとならないからな」
「了解しました。早急に対応します」





その後、二三(にさん)対応案を話し合い軍人連中は持ち場へと帰って行った……疲れ切った表情で。
宰相閣下(エロガキ)も言葉通り怒ってる訳では無くて、何時(いつ)も通り嫌味な言い回しはあるモノの、終始穏やかに会話は進んでた。

「……昼休みも終わったな。執務室に戻ってきてるだろう」
「え! まさか確認しに行くんですか?」
時計に目をやり、一枚の書類を持って立ち上がる宰相閣下(エロガキ)

「当たり前だろ。一方的な目撃証言だけで、軍の人事を動かす訳にはいかない(ニヤリ)」
「言ってる事は尤もですけど、やろうとしてる事は最低ですね。流石皆の尊敬を集める宰相閣下ですわ」

「はははははっ……もっと褒めて良いぞ!」
「はい。地獄へ落ちろ……ですわ」

ユニSIDE END



(グランバニア城:外務大臣執務室)
ティミーSIDE

昼休みも終わり執務室へ戻り午後の仕事をしてると、我が国が誇る極悪宰相閣下がやって来た。
あまり良い予感はしないが、一応(にこ)やかに対応しよう……後が怖いから。
「やぁいらっしゃいウルフ君」

「お邪魔するよティミーさん……そして部下の女性をちょっとお借りしたい」
「リュリュを?」
僕には見向きもせず、目的の女性(リュリュ)に注視してる。見られてる本人は、盛大に嫌な顔をしてる。

「ちょっとリュリュさん、こっちへ来て貰えますか……って言うか来てください、命令です。従わない場合は国王陛下からのお小言付きの命令に変化します」
「え~ウルポンの命令に従うのは本当に嫌なんだけど、お父さんに怒られたくないから渋々従う。マジムカつくぅ」

「じゃぁリュリュさん、この書類を両手で持って明かりに透かして浮き出てくる文字を読んでください。声に出さなくても良いでスカラ、透かし文字を読む努力をして下さい」
そう言って一枚の紙を手渡され、リュリュは言われるがまま天井の明かりに両腕ごと向けて何かを読もうとする。

「何も……浮き出ないけど……?」
リュリュの言葉を聞くと、ウルフ君は彼女の目の前でしゃがみ……あろうことかスカートを捲り上げた!
そして……

「本当に赤だった。しかも紐パンかよ!?」
そう言って平然と彼女の下着の紐を引っ張り、取り上げて僕にもその赤い布を見せてくる。
だから彼女は今、何も穿いてない。

「これ天然ですか……それとも剃っててツルツルなんですか?」
状況に思考が追い付かないリュリュは、持ってる紙とウルフ君が持ってる赤い布と涼しくなってる自分の下半身に何度も視線を動かして、状況を理解しようと努めてる。

「……ホントにトロい女だなぁ」
「え……あ……き、きゃぁーーー!!!!!」(パンッ!!!)

ティミーSIDE END










(おまけ)
今回のテーマソング

赤パン魔法美女の歌(ガッチャマ○のリズム)

♪誰だ 誰だ 誰だ~♫
♪赤い紐パン見せる奴♫
♪魔法(ルーラ)で着地の♫
♪リュリュちゃ~ん♫

♪実父の為に穿いてれば♫
♪嫌な宰相 見て取りだ~♫

♪飛べ 飛べ 飛べ♫
♪リュリュちゃ~ん♫
♪行け 行け 行け♫
♪宰相~♫

♪パンツは一つ♫
♪実家(いえ)には複数♫

♪おお リュリュちゃ~ん♫
♪リュリュちゃ~ん♫



 
 

 
後書き
正くんさんのアドバイスで、
今回のパンツネタを連想できました。
「飛行する魔法少女」とか
「下手したら全裸も」とか……
ありがとうございました。

因みに先に出来上がったのは、
テーマソングですw 
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