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『狭間の世界』

作者:零那
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『雹』



違う処で生きる事に決まった。派手に出迎えてくれた雹。此位のインパクトが無いと人生変わらない?

理解の無い面の皮厚い無神経な奴等の集団に銃弾ぶっ飛ばしたい。

此処に来ても纏わり付くものは変わらない。カウンセリングも聴取も裁判も相変わらず続いてく。

そんな僕に、強く在れと言うかのように激しく降り続く雹。おかげで一瞬でビショ濡れになった。

初めて雹を浴び、雹が痛いと知った。フロントガラスが割れそうな音をたてる。

変化の始まり。絶望の始まり、はたまた更なる絶望か。

住処が変わったとて安心や信用など出来る筈も無い。

此の雹は何の前兆なのか。


 
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