『狭間の世界』

作者：零那

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『ゆめ』

ｱﾅﾀの全部がﾘｱﾙに鮮明に其処に在った。
いない筈のｱﾅﾀが其処に。

夢だと解った。
解って解らないﾌﾘをした。
あの頃のﾌﾀﾘをやり直したい。

此のまま目を覚まさない。
あの頃の続きを書き替える。
そしたらｱﾅﾀの存在も消えないかも。

なんて幼稚な思想なんだろう。
なんて惨めで情けないんだろう。

ｽﾞｯﾄｽﾞｯﾄ考えてる。
あの時どうすれば回避出来ただろうか。
何をどうしてもこうなってたのだろうか。

ｱﾗｰﾑが鳴る。
目を醒ますしかない。

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