オズの木挽きの馬
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第二幕その三
「手紙を持ってきたんだ」
「オズマ姫のからよね」
「これだよ」
馬が何処からかお手紙を出しました、そしてそのお手紙をグリンダに差し出してそのうえで彼女に言いました。
「ここに詳しいことが書かれているよ」
「ええ、じゃあ読ませてもらうわ」
「カドリングのレッド牧場でね」
そこでというのです。
「騒動が起こっていて」
「それでなのね」
「グリンダさんに行ってもらって」
その牧場にというのです。
「ことを解決してもらいたいんだ」
「ええ、お手紙にも書いてあるわ」
グリンダはそのお手紙を読みつつ応えました。
「そうね」
「そうだね、じゃあね」
「今すぐ牧場に向かうわ」
グリンダは馬に微笑んで答えました。
「そうするわ」
「宜しくね」
「オズマ姫はオズマ姫で忙しいからね」
ここで言ったのはガラスの猫でした。
「何かとね」
「ええ、そのことはわかっているわ」
グリンダはガラスの猫にも応えました。
「オズマ姫はオズの国の国家元首だから」
「オズの国全体を見てね」
「政治をしているわね」
「それで今回はね」
「カドリングのことだから」
「カドリングはあんたが国家元首だから」
それでというのです。
「あんたがお願いされたのよ」
「そういうことなのはわかっているわ」
「それじゃあ」
「すぐに牧場に行くわ」
「わかったわ、お願いね」
「それでだけれど」
グリンダはここで、でした。
皆に対して微笑んでそうして誘いをかけました。
「貴方達も一緒に来てくれるかしら」
「僕達もかい」
モジャボロはグリンダのお誘いに少し驚いて言いました。
「貴女の牧場までの旅に」
「ええ、牧場までね」
まさにというのです。
「一緒に行きましょう」
「いいのかな」
「貴方達に予定がなくてね」
「皆これといってないよ」
「それなら貴方達が私と一緒に旅をしたいなら」
「それならだね」
「どうかしら」
「僕は是非ね」
モジャボロは微笑んで言いました。
「ご一緒させてもらいたいよ」
「それではね」
「兄さんがそうしたいなら」
弟さんはお兄さんのお話を聞いて言いました。
「僕もね」
「貴方もなのね」
「よかったわ」
「ではね」
それでというのです。
「僕もね」
「じゃあ私もね」
猫はこう言いました。
「ちょっとこれからオズマ姫に連絡してね」
「一緒になのね」
「旅に行かせてもらうわ」
「では僕から連絡させてもらうよ」
モジャボロが言ってでした。
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