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あつまれおおかみたちの森 ~南の島に流れ着いた俺が可愛いどうぶつたちとまったりスローライフを目指す話~

作者:和泉書房
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あいさつだよ! リララ (9/19追加)

 
前書き
村についてジャックという村人と仲良くなった俺。そこへトレバーもやってきて、さらにそこへアイドルキャラのあの子もやってきて・・・。周りがどんどん賑やかになっていきます。 

 
頭をなくした眼鏡の猫の体に近づくトレバー。

周りに散らばったそのパーツをざっと見て、

「んぁあああ!また猫じゃねえか!ふざけてんのかぁああ!」

どうやらこのタイミングで殺したのが猫だと気づいたらしい。一体どんな頭してるんだ?絶叫して、持っていた散弾銃を近くの家の壁にめがけて放り投げる。よくわからんが「また」ってことは、さっきから何匹か撃ち殺したのが、ことごとく猫だったということか。・・・そもそも何が当たりなのか分からないが、とにかく猫はハズレだということだろう。

「フゥウウウー!フゥウウウー!フゥウウウ・・・。」

とりあえずトレバーが落ち着きを取り戻したあたりで俺は顔を出した。

「・・・あー。トレバー。大丈夫か?」

「んあ!オイジャップ!なにコソコソ見てやがる!!」

「船が無ぇから、コッチに来たんだよ。あぶねぇから、やたら撃つなよ!」

「おーいジャップ。俺はなぁ、ロスサントスじゃ害獣を駆除する仕事もしてたんだぜ。鹿だの、熊だのが相手だぁ。だからこれもれっきとした本業だ。それもボランティアでやっている。褒められこそすれ、非難される覚えはねぇなぁ!!」

いやこれは殺人だろと言いそうになったが、実にタイミングよく

「それとも何か?お前はこの獣が人に見えるのかぁ?さてはお前獣相手にしか、息子がおっ勃たない気色の悪い変態野郎かぁ?」

出てくる発想が一々ひどいと思いつつ。確かにそれらは人とも言えないし、ただの動物とも言えない。結果、人殺しではないという奴の意見に正面から反論できない自分が腹ただしい。

「しっかし、さっきから猫しかいねぇじゃねえか!しかも趣味の悪いヤツばっかときやがる!マジでくたばっちまえ!なんだあの赤ヘルメットの奴とか!エジプトだか何だか知らんが黄色の奴!しまいには生きてるんだか死んでるんだか、土偶でできたの!・・・まぁいずれも、もれなく始末してやったがな!で、意気揚々解放されたと思ったら今度はキザったらしいスーツと眼鏡のクソインテリ猫風情がうろついてやがるときた。全くついてない日だなぁオイ!」

腕をブンブン振り回し、テンションが再びマックスになっていくトレバーに、下手なこと言うと俺も撃たれるなぁと思いつつ、なんと声をかけていいのか考えあぐねていた。

その時である、更に誰かがこちらに近づいてくるような気配、続いて足音が聞こえた。正直、猫はもう勘弁してほしい。

しかし予想とは裏腹に、やってきた声の主は猫ではなかった。

・・・・それはウサギの姿をしていた。

何と説明していいのかわからないが、頭の部分がピンクのウサギ・・・なんかそんな生き物が駆け寄ってきたのである。うん、まぁ猫じゃないから良いのか?とりあえずトレバーよ、冷静になってくれ。そしてこのウサギの少女(?)はエラいキラキラした瞳でトレバーを見つめ、これでもかというくらいに爽やかな笑顔を二カッと見せると、元気に挨拶を始めた。

「あら、はじめまして!エンジョイしてる?」

ここにきてここの生き物たちが、人間の言葉を話すことに気が付いた。普通に考えてありえないことだ。会話ができる動物ということなのか。俺は衝撃のあまり、黙ってあいさつの続きを聞くしかなかった。

「アンタたち、お話しするの初めてよね!アタイもこの島に来たばかりなの!お名前は何て言うの?アタイの名前はクリスチーぶへぁああああああっ!!!!!!」

残念ながら、話してる途中で我慢ができなくなったトレバーの前蹴りが、ウサギの顔面に突き刺さった。数メートル後方に蹴り飛ばされるウサギ。その後、先ほど放り投げた散弾銃を奴はすかさず拾い上げる。

「てめぇ頭の水玉模様が気持ちわりいんだよ!!!死ねぇ!!」

そう絶叫してトレバーは、そのクリス何とかと名乗ろうとしたウサギの顔面に、念には念を押すがごとく散弾銃を向け、引き金を2回引いた。

どうやら猫だからでダメってわけでもなさそうだ。・・・つうかもうこの人は全部ダメなんじゃねぇか?
 
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