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ドリトル先生の野球

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第七幕その二

「二度と優勝してはならないどころじゃないよ」
「最下位から脱出したら駄目ね」
「フロントもあの調子で」
「ただ過去の栄光にしがみついてるだけ」
「そんなチームであるべきね」
「僕もそう思うよ、不祥事ばかり起こすし」
 もう毎年不祥事そしてフロントが引き起こすお家騒動でネットもマスコミも賑わしているという状況です。
「ああしたチームは強くなったらいけないよ」
「もう何があっても」
「二度と最下位から脱出しないで」
「そのうえでね」
「いい選手も入るべきじゃない」
「そうだよ、だから彼もね」
 もう何があってもというのです。
「巨人には絶対に入って欲しくないね」
「全くだね」
「あのチーム選手の育成も下手だし」
「ピッチャーもバッターもよくならないし」
「スター選手がいなくなって久しいし」
「若し巨人に入ったら」 
 その選手もというのです。
「変な選手になるかも知れないしね」
「そうそう、それもあるね」
「何か昔自分を番長とか言ってる選手もいたね」
「その選手が覚醒剤で捕まったんだよね」
「あの人物凄く柄悪いよ」
「スポーツ選手じゃないみたいよ」
「彼は格闘家のトレーニングをして食事もそうしていたけれど」 
 それはといいますと。
「間違えてるよ」
「野球選手なのにね」
「格闘家のトレーニングとか意味ないし」
「身体の使い方が全然違うのに」
「何考えていたのかな」
「その時点でおかしいし」 
 それにというのです。
「野球選手だからね」
「野球のトレーニングしないとね」
「そもそもおかしいよ」
「そこがわかっていないなんて」
「それもプロなのに」
「どうかしてるわ」
「そしてそれが持ちあげられていたんだ」
 先生はここで首を傾げさせました、論文を書いてもそうなってしまったのです。とはいっても手は止まっていません。
「これがね」
「注意しなかったの?」
「そんなことしても意味ないとか」
「野球選手のトレーニングしないと駄目とか」
「誰も言わなかったの」
「どうかと言うファンはいても」
 それでもだったというのです。
「チームやマスコミではいなかったね」
「それ自体がおかしいね」
 トートーも首を傾げさせました。
「どうも」
「おかしいなんてものじゃないんじゃ」
「そんなことが持ちあげられるとか」
 チープサイドの家族もどうかとなっています。
「野球選手なのにね」
「格闘家のトレーニングしてもいいとか」
「どう考えても間違えてるわよ」
 ガブガブも指摘しました。
「野球選手なんだから」
「野球選手はそれぞれのポジションの練習があるわよ」
 ポリネシアもわかっていることです。
「ピッチャーもキャッチャーも他のポジションもね」
「野球選手には野球選手の筋肉があるよ」
 ジップもそこを言います。
「それで格闘家の筋肉にしてもいいことはないよ」
「かえって動きが悪くなるね」
 ホワイティも思うことでした。
「怪我もしやすくなって」
「何でそんなことしたか」
 チーチーにもわからないです。 
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