| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのケーキ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六幕その九

「甘口のみじゃ」
「ハヤシライスも」
「そうじゃ、これもじゃ」
「そうですか、それでは」
 女王はリンキティンク王のお話を聞いて笑顔で言いました。
「皆さんにお出しするカレーは甘口でいいですね」
「わしは異論なしじゃ」
「私もです」
「僕もそれでお願いします」
「甘口のカレーも好きですし」
「宜しくお願いします」
「蜂蜜やミルク、果物をたっぷり入れて下さい」
 ナターシャ達五人もこう答えます。
「最近辛口も大丈夫になりましたけれど」
「甘口も好きですし」
「カレーはどちらも好きです」
「ですからお願います」
「もっと言えばカレー自体が好きですから」
「カレーは凄い食べものよね」
 ケーキは五人にも言いました。
「何でも入れられて味も色々だから」
「そうですよね」
「カレーって何でも入れられますよね」
「お野菜だけじゃないです」
「とにかく色々入れられて」
「それで食べられますから」
「お野菜や果物だけにしても」 
 それでもというのです。
「色々なものが入れられるから」
「そうですよね、私達は蕪やアスパラガスも入れたりします」
 女王がここでまた言いました。
「カレーの中に」
「そういうものを入れても美味しいですよね」
「ピーマンやパプリカも」
「茸もいいですね」
「ですね、あとトマトも」
「そうしたものも入れられて」
「ズッキーニや大蒜も」
 そうしたものもというのです。
「何でも入れられますね」
「隠し味に」
 ケーキは笑ってお話することがありました、それはといいますと。
「コーヒーを入れても」
「いいですか」
「はい、あれを少し入れますと」
 そのコーヒーをというのです。
「いい隠し味になります」
「そうですか、では今度やってみます」
「是非共。お醤油もいいですし」
「お醤油ですか」
「それを入れても」
「お醤油というと」
 この調味料についてです、女王はこう言いました。
「何か」
「カレーにはですね」
「合わない感じがしますが」
「ですがこれが」
「カレーの中に入れてもですか」
「美味しいです」
 このこともお話するのでした。
「ですから」
「やってみればいいですか」
「こちらも」
「それじゃあ」
 女王はケーキのお話に笑顔で頷きました、そうして皆で楽しくお昼を食べてからパーティーの準備に取り掛かりました。
 その準備にお掃除や飾りつけをしますが。
 ケーキの動きを見てです、ナターシャ達は驚きました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧